今や、全国的に、産婦人科の新入局医師の七割以上が女性医師であるという現実があり、それは、患者側、女性医師側のニーズに基く結果として、現在の状況となっているわけですから、産婦人科における女性医師の処遇改善は緊急の課題だと思われます。
現在、多くの病院の産婦人科医の構成は、部長クラスは年配男性医師、若手は女性医師ばかりというパターンが多いです。今後、部長クラスの定年退職ラッシュと若手女性医師の離職が同時進行で進んでゆくと、加速度的に産婦人科医が減っていくことも予想されます。
集約化で病院あたりの産婦人科医数を増やして常勤医の負担軽減を図ったり、院内保育園を設置したり、ワークシェア制度などの多様な働き方を可能にするなど、あの手この手のさまざまな女性医師引きとめ策が必要だと思います。
今後は、女性医師が働きやすい病院でなければ、産婦人科医を集められなくなると思います。