今回は弦のお話を少々・・
私はギター弦のマニアではないが拘りはあるのだ
私が重視するのは『弾き心地』なのだ
弦の寿命や音色など上げればキリがない
すべてをクリアしている弦が理想だが・・
500円くらいのリーズナブルな弦に多くを求めるのはナンセンス
そんな私が辿り着いた結論は『アーニーボール』
以前はghs弦を使っていた
コスパに心躍らされ使い始めた事を思い出す
単体で価格を比較するとアーニーボールと変わらない
何となくセットパックは安いというイメージがあったのだ
まとめ買いは確かにお買い得だが・・
途中で気持ちが変わった時には厄介なのだ
今回はghs弦が残っている状態でアーニーボール弦に心変わりしたのだ
何とか余ったghs弦をやっつけた
私は弦の比較検証には興味がない
とにかく今考えられるベストな弦に統一したい
アーニー弦は低価格ながらも丁寧な作り
しっかりしたパッケージ
古いファンはこの袋でナットの溝を掃除するようだ
確かにグリスは多く販売されているが・・
ナットの溝を掃除する専用の道具はあまり見かけない
腰がある紙質が溝掃除に丁度良い
現在はストラトとテレキャスもアーニー弦で統一している
ロングスケールにはこの弦が良いということで以前に試してみた
私には細過ぎる
しかもストラトにおいてはアームのバランスが崩れてしまった
良いところがまったくなかった
010~046弦に変更したことでモヤモヤが消えた
先に弾き心地と言ったが・・
アーニー弦はライバル弦と比較すると柔らかく感じる
同じゲージでも柔らかい
あくまでも感じ方であり好みの問題なのだ
柔らかい弦のメリットは表現力が増すこと
同じようにビブラートやチョーキングをしても簡単に音が揺れる
ハーモニクス音も出しやすい
一方で厚いピックでゴリゴリにリフを刻むような人には腰が弱い
むしろテンションが強いghs弦のようなタイプの方が良い結果が得られる
やはり、ここでも万能な弦が存在しない事を知る
今の自分の好みの演奏スタイルと技量を知ることが大事なのだ
巷のレビューなどを参考に購入する人も多い昨今だが・・
自分の好みや傾向を知っておくことも大事だと思う
値段が安いだけに弦の寿命が気になっていたが・・
特に問題はないように思える
すでに数セットを使用しているが不良弦も見当たらない
実際、アーニー弦を使うのは数十年ぶり
某社の弦の不良が続いたことで嫌になってしまった
そんなこんなでghs弦に乗り換えたのだ
アーニー弦への乗り換えは興味から
私の知り合いに弦が大好きなおじさんがいるのだ
かれこれ30年くらい弦の研究を続けているという人なのだ
もはや手段が目的になっているおじさんなのだ
仲間内からは『弦おじさん』と呼ばれているのだ
何だかおじさんも少し誇らしげなのだ
本人がこの名称を気に入っているだけに悪口にはならないようだ
「弦のレビューなら俺だろ?」
「俺は弦のマイスターだから」
世の中には色々なマイスターがいるのだ
そんな弦おじさんのお墨付きがアーニー弦なのだ
その他にも色々な輸入弦などを試しながら日々を楽しんでいるようだ
高級クリーナーで指板やボディを磨いて萌える人・・
弦交換をして悦に浸りきる人・・・
ギターには色々な楽しみ方があることを知った
私ような破壊派もいるのだ
まぁ、千差万別なのだ
何でも良いと思う
ギターをケースに入れて押し入れで眠らせておくのは勿体無い
ギタースタンドに飾っておくのも勿体無い
フレットが磨り減ることはないが・・・
その前に自分自身が朽ち果てる
ペットと共に歳を重ねている高齢の飼い主を微笑ましく感じることがある
とても良い関係性だと思う
ギターにも同じような感覚を求めてしまう
ギターの焼けた塗装と自分の年齢を重ね合わせる
何とも感慨深く心地良い気持ちになる
少々脱線したが・・
そんなこんなで弦おじさんが勧める弦が私にもハマったのだ
「まぁ、500円の弦にしては上出来じゃねぇ!?」
「俺が知る限りじゃ万能な弦だって思うよ無敵な」
弦おじさんは弦を語る時には無敵なのだ
「俺は自他共に認める弦のマイスターだからな」
「俺の言葉に間違いはないぜ 信じていいぜ」
心強いのだ
私の周囲には各種マイスターが勢揃いしているのだ
総じて聞く耳を持たない人たちだが・・・
それが良いと思う
そんな人々と接する時の私は受動的なのだ
逆らっても得はない
ということで現状では
アーニーボールの弦が当ブログの推奨弦なのだ
弦選び30年の弦おじさんのお墨付きの弦なのだ
弦選びで迷っている方は是非一度試してみては如何だろうか?