五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

針江の生水(しょうすい)近江の旅6

2014年08月11日 | 第2章 五感と体感
湖北菅浦から長浜に戻らず、湖西を巡りドライブし、針江に寄り、琵琶湖大橋を目指しました。
車の旅ではないと達成することのできない琵琶湖一周。琵琶湖大橋から南は、数年前から少しずつ歩いてきたので、これで一周を果たすことができました。

菅浦で多くの時間を取ってしまったので、宿のある近江八幡には強行かなと思いましたが、目標は達成したいと思い、琵琶湖の湖西を南下。若狭湾に通ずる国道303号線を確認し、平良山地を南西の方向に眺めながらひたすら南下しました。

一見のどかな田園風景は、長きに渡り、京都の食を満たしてきた場所でもあり、都との関係性がとても深いのです。水と共生してきた暮らしぶりが未だに見ることのでき針江も以前から訪ねてみたい所でもありました。
カーナビの案内もおぼつかず、田んぼに囲まれた路を走り集落に辿りつくと、隣の集落だと教えられ、やっとのこと辿り着きました。地図を見ると湖西線の「新旭」が最寄りのようです。返って電車に乗った方が解り易かったようです。
針江生水の里とは書かれてあるのですが、人気の無い集落の中心地あたりに日吉神社があり、そこで草むしりをしている女性が数人。「針江の水の郷はここですか?」と聞くと、「ここですよ。」と答えられ、確かに湧水の水路が道路に添って縦横に張り巡らされています。
家の中に水路があり、その水場を生活に使う光景を何度かテレビで目にしていたので、そういった観光客用に建っている建物があるのかと思いきや、何もありません。
生活する人々が生活のための水路があるのみで、歩いていくうちに、湧水を溜める槽にすいかが冷やされていたり、出会った御婦人に「今は家の中の水路の槽は塞いでしまっているけれど、生活用水は全部湧水ですよ」と説明を受け、何となく確認させていただきました。
湧水の水路には階段があり、そこを降りていくと水場のような設計となっており、私が幼い頃住んでいた福井大野の水場を懐かしく思い出しました。たった二年しか大野に住んだだけですが、この水場の風景は私の大切な原型の一つだと云う事を思い起こさせられました。
たぶん、大野の水場に行かないと、私自身満たされない何かがあるようです。

そうはいっても、水の郷針江の水は、未だに暮らしと共にありました。もう少しリサーチして再度訪問したいと思いました。

水場を求めて屋並みの抜け道を歩いていると蘆の笛をこしらえている壮年の男性がおりました。小さな小屋が工房となっていて、明日の蘆笛教室に使う笛を沢山拵えているとのこと。リコーダーのような縦笛なので唇を当て息を吹き込むと自然に音が出てきます。夕暮れの長閑な出会いの中、若い住民が居ないことを嘆いていらっしゃいました。
華やかな都の台所を担っていた琵琶湖畔の農村は、長い歴史の層を重ねて強く誇り高く成っていることをひしひしと感じます。

日吉神社にお参りし、針江の集落を後にしました。

夕暮れを堅田に向かって走ると、このあたりからは大きな店舗が並び、一気に賑やかになります。琵琶湖大橋からこの日走った琵琶湖の風景を眺め、琵琶湖巡りの目標達成に納得し安堵致しました。

琵琶湖一周はおよそ200キロだそうです。大津まで回らなかったものの、菅浦の半島を廻ったお陰で200キロ近く走りました。

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