五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

湖東三山・近江の旅9

2014年08月14日 | 第2章 五感と体感
琵琶湖巡り四日目。
新幹線往復の旅のお仲間と別れ、琵琶湖の東側の湖東三山を廻ることにしました。本来ならば息吹山を予定していたのですが、雨は降っていないものの台風の影響で息吹山の山頂が雲に隠れていたので中止。高山植物が美しい時期であっただけに残念ですが、再挑戦の時期を狙います。

湖東三山は南から百済寺(ひゃくさい)、金剛輪寺、西明寺で成っており、いずれも名神高速道路を越えた東側に位置し、寺専用の高速道路を渡る橋を渡らないと行くことができません。
高速道路で分断されたことで、諸々の配慮があったことは窺い知ることができます。

春は桜、秋は紅葉で有名な為、その時期は湖東三山巡りの観光客で賑わうようです。

真夏の参拝は穴場であり、三山巡りをしている人は少なく、境内を独り占めしたような贅沢さを味わいました。
華やかな色の無い時期は緑の深さを満喫できます。潤いのある木々の緑は、浮き立つ心よりも沈静する心が増し、三山とも相変わらず階段を上らなくてはなりませんでしたが、旅の纏めができ、落ち着いた時間を頂きました。

特に印象に残ったのは百済寺。寺の縁起を読むと推古天皇の頃に百済人(くだらじん)の為に創建されたと書かれてあります。言い伝えによると太子自作の「植木の観音」が本尊であり、本堂は百済の国の龍雲寺を模して建立されたそうです。
今は焼失し、植木の観音が本尊ではありませんが、奈良時代の十一面観音と弥勒菩薩、十一面観音は厨子に安置されておりますが、弥勒菩薩の美しさと鎌倉時代の阿弥陀如来像は、息を飲むほど美しく、奈良の飛鳥寺や大阪の四天王寺の御本尊を思い起こす正しく百済の香りがぷんぷんしておりました。

百済寺のみではく、三山の仏様の美しさは素晴らしいものでした。

明日は、西明寺の千体仏画表装について書きます。


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