五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

24節気 蒙霧升降

2014年08月21日 | 第2章 五感と体感
24節気72候
この時期は、深い霧が立つ時期で、第39候「蒙霧升降(ふかきりまとう)」です。

蒙霧(もうむ)は、もうもうと立ちこめる霧の事を云います。人の心で言えば、心が晴れないと云う意味でもあるそうです。

大雨の影響で蒙霧どころか大雨で甚大な被害を受けている場所を思うと、大海に囲まれた日本は、気象との関わりに対する意識を抜本的に変えて行かなくてはならない時期に来ているのかもしれません。

平地の少ない土地柄であるため、山間の土地を開拓し山里を成してきた日本人の住まい方は、縄文の頃よりも複雑な工夫をして集落を作ってきました。
山里に住まい、そこで農業を営む時代は過ぎゆき、便利さを求める心は当然諸々の発展と共に自ずから湧いてくるのは当然のことでしょう。

私が住む横浜も小山が複雑な地形です。横浜駅周辺も関内やみなとみらいも全て海を埋め立てた場所です。
横浜で平地に住むとしたら、山と山の間に流れる川沿いのような処しかありません。
開発が進んだことで、自分が住む場所の土地柄が見えなくなっていることもありそうです。

字や村が統合され、地名が改められた場所も多くあり、もともと持つ土地の意味、土地の性格が見えにくくなっていることにも懸念も感じます。

深まる秋と同時に台風もやってくる季節です。

今一度、自分が住まう土地柄を意識してみる事は、同時に災害に対する意識にも繋がると思います。

私の近所でも、池は無いのに「畔」や「橋」という名称がついている場所があったり、バス停があったりと、以前の土地の性格を窺い知ることができます。

土地名から想像すれば、水がどこに流れやすいか、溜まりやすいかの仮説は立てることができそうです。


野分する野辺のけしきを見る時は心なき人あらじとぞ思う(藤原季通)

週末は、いよいよ24節気の処暑です。




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