Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2019年6月23日(日) [大峰]稲村ヶ岳は、コアジサイとサラサドウダンが見頃!

2019年06月25日 | 山登りの記録
■メイン写真
法力峠へ向かう植林地にはコアジサイがびっしり!


■今回のコース
母子堂登山口→法力峠→山上辻(稲村ヶ岳山荘)→稲村ヶ岳→(往路を戻る)→母子堂登山口


M社の登山ツアーで、稲村ヶ岳をガイドしてきた。
母子堂登山口から山頂までのピストンである。
ツアーで日帰り行程なので、大日山ほか、寄り道ができないのが残念だが、
それをおいても、稲村ヶ岳の魅力は捨てがたい。



母子堂は、堂守さんが知らない人に代わっていた。
聞けば、これまでのお爺さんはお亡くなりになったとのこと。
いろいろよくして頂いた方だった。ご冥福をお祈りします。



母子堂の登山口は法面が整備されていた。



はじめは単調な植林が続くのだが、この時期だけは歩くのが楽しくなる。
林床のコアジサイが一斉に咲くのである。ほのかな甘い香りが立ち込めている。
ヤマアジサイもあるが、まだ少し早いようだ。



M社ツアーのお客様は、平均年齢が若く、健脚の方が多い。
この日は10名様。法力峠までも、登山地図のコースタイムで歩けてしまう。
本当はもう少しゆっくり行きたいものだが、行程表そのものが、そこそこ速く
歩かないと間に合わないようになっているので仕方ない。
このあたりが、自前の登山教室と、依頼案件の違いである。

登る途中で、下山してくる稲村ヶ岳山荘の赤井のおやじさんに出会った。
「今日はお客さんもいないから、鍵を閉めてきたけど、トイレは使えますよ」。
いつもながら丁寧な方だ。
じつはMr.Dashは、赤井のおやじさんの弟さんと同じ会社に勤めていたのだ。
勤務地が違うので、お会いしたことはないのだが。



法力峠を過ぎると、あたりは深い霧に包まれた。
ブナやカエデの落葉広葉樹林は、しっとりした雰囲気もじつに似合う。
気温は低いものの、登っていると汗ばんでくる。



この日は昼過ぎから天気が崩れるが、雨量はそう多くないとの予報。
最悪の場合は途中で引き返そうと思っていたが、稲村ヶ岳山荘までは天気はもった。
ここで早めの昼食とする。上着を一枚羽織らないと寒気を感じる。



どこまで天気がもつか、それだけが懸念。
ここまで霧のため、大日山の岩峰もずっと見えないまま。
稲村ヶ岳山荘を出てしばらくすると、とうとう小雨がパラついてきた。
温度が低いのもあって、早めではあるがレインウェアを着た。
雨はすぐに止んで、下山するまで持ちこたえてくれた。



大日のキレット。この下の地形がどのようになっているか、岩本谷を
遡行したときの話を紹介する。
「ここ、登ってこれるんですか!」と皆さん、ビックリ顔。いや、そんな難しくはない。



サラサドウダンが例年よりかなり遅く満開を迎えていた。
シャクナゲも一輪だけ咲き残っていた。また、イワカガミはまだ幾つも咲いていた。



稲村ヶ岳の山頂に到着。予想されたことではあるが残念ながらガスガス。



山頂直下にはツマトリソウが咲いていた。



帰りは霧が少し晴れたこともあり、往路は霧に霞んでいた「パオーン杉」も
クリアに撮影できた。
お客様も、これの存在を知っている方も多く、そろそろ市民権をえてきた模様。
このほか、三つ編みヒメシャラなども紹介してきた。ちょうど芸術的に、予定の16:30に
登山口に戻った。

ところで登山開始早々、救急車かパトカーのサイレン音がけたたましく鳴り響いていた。
下山後、聞いた話では、山上ヶ岳の鐘掛岩の上で登山者が脳溢血(?)で心肺停止になり、
ヘリ搬送しようとしたものの、濃霧のためヘリは旧小学校で待機。6時間かけて担架で
下ろしてヘリに乗せたものの、傷病者はその時点で体が冷たくなっていたとのこと。

お迎えのハイエースが待つごろごろ水駐車場で、お客様にはお土産として
ごろごろ水を汲んでもらった。これでコーヒーを作ると美味いのだ。
天気はよくなかったが、花も観られたし、うん、また晴れた日に来るとしよう。

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