Mr.Dashのぶろぐ館

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2024年9月14日(土)~16日(月) [南八ツ]権現岳、編笠山へ、「遠い酒場」青年小屋に泊る!

2024年09月17日 | 山登りの記録

■メイン写真
青年小屋の部屋から見た、夕方の富士山


■今回のコース
9/15 観音平駐車場→雲海展望台→押手川分岐→青年小屋→権現岳→青年小屋[泊]
9/16 青年小屋→編笠山→押手川分岐→雲海展望台→屏風山展望台→観音平駐車場
   ⇒道の駅こぶちざわ(延命の湯)


3連休を使い、八ヶ岳南部の権現岳と編笠山に登ってきた。
今回の個人的な主目的は、以前、行程上の都合から前を素通りしていただけの
青年小屋に泊まること。この積年の夢がかなって、大いに満足した。

9/14は移動と前泊のみ。地元のペンションに宿泊。

9/15朝、観音平駐車場は、すでにほぼ満車状態。しかも雨具着用必至レベルの雨。
しばらく様子を見て、小降りになったのを見計らい出発した。

当初の予定は、まず八ヶ岳神社へトラバースし、三つ頭経由、権現岳を越えて
青年小屋に入ることにしていたが、雨が気になるので、雲海展望台、押手川経由で
青年小屋に入り、その時点の天気しだいで、権現岳をピストンすることにした。
急な変更とはいえ、ルートは踏破済の範囲で、前日までに復習してある。

観音平を出発。
背の低いササと、カラマツ林の中を歩く。

15分ほどで、ご神体の岩をみる。

火山岩質の、粒が細かい砂が湿って、泥っぽくなる中、それが岩に付着して
滑りやすい。歩きにくくって仕方ない。

トリカブトを発見!
この日も暑いのだが、山では確実に秋の花にシフトしている。

雲海展望台に到着。
我々が、まさにガスの中にいるので、展望などあったものではない。

いつしかカラマツ林から、コメツガなどの亜高山帯の樹林に変わる。
苔むした巨岩が散在する、不思議な空間を歩く。

滑りやすいのは相変わらず。神経を使う。

押手川の分岐に到着。
編笠山への、つらい直登ルートは帰りに歩くとして、この日は右へ、青年小屋へ
直接向かうルートをとる。

標高2260mあたりにある、この日の登り中に、唯一のハシゴ。

まるでジブリの世界にいるようなコケと岩の深い樹林帯。
このあたり、丹念に探すと岩間にヒカリゴケがあるのだが、この日は見つけられず。
コケは「北八ツ」の印象が強いが、南八ツも決して負けてはいない。

昼過ぎに青年小屋に到着。小屋の前でランチタイム。
お客様のひとりが、体力的にきついとのことで、小屋で待つとのこと。
残るメンバーで、権現岳へと向かう。

相変わらずガスに包まれてはいるが、雨は降っていない。
切り立った岩場を眺めながら、ガレガレの道に誘われる。

前衛峰のギボシ。まずはあれを越えなければ。

夏に比べて、花の種類は当然、減る。
ミヤコゴメグサ。

ホソバヤマハハコ。

イブキジャコウソウ。

いよいよ鎖場がスタート。岩が濡れてなくてよかった。
さっきまで脆いガレガレだったが、このあたりになると岩質は硬い。

シラタマノキ。

閉鎖中の権現小屋に到着。
トタン屋根が剥がれかけ、このままでは復活できないだろうな。
もう、山頂まではあと少しだが、ガスに隠れて見えない。

ハクサンイチゲがまだ咲いていた。

山頂に到着。
中世には修験道の霊場にもなっていたという。
鉄鉾が鎮座する山頂は非常に狭い。

ミネウスユキソウ。

キオン。

エゾイチゴだろうか。

さっき登った鎖場を、丁寧に下る。

青年小屋に16:00に戻ってきた。
晩飯前にコーヒーかビールでもと思ったが、残念ながら夕食の準備のため
売店はちょうどその16:00から、クローズしてしまった。まあ仕方ない。

部屋に案内されると、ガスが少し晴れてきて、ちょうど富士山が見えた。

夕方には、麓の街の灯りとともに美しさが際立った。

ところで、小屋では枕カバーを安全ピンで留めることになっていて、
そのカバーが、なかなか欲しくなるような手ぬぐいだった。
おかげでグッスリ眠れた。

16日朝、編笠岳に向けて出発だ。いきなり、大きな岩が連なる斜面だ。
赤ペンキのしるしがないと、どこが道なのかわからない。

一度、樹林帯に入ったかと思うと傾斜が緩み、編笠山に到着する。
そこには絶景が待っている。

富士山と南アルプスを望む。

赤岳、阿弥陀岳。

遠く北アルプスの槍・穂高連峰。
中央アルプスや御嶽、乗鞍岳もハッキリ見えた。

押手川に向けて、強烈な坂を下る。

この季節、森の中にはいろいろなキノコがみられた。

転倒しないように慎重に下り、押手川に到着。
やれやれといった感じで休憩。

雲海展望台までは、昨日通った道。
そこからはカラマツの美林を抜け、屏風山展望台を経て遊歩道に入る。

なんだろう、この実。枝にはトゲトゲ。「メギ」であった。

矢の堂跡地。
武田信玄が、矢の観音を祀った観音堂があったという。
また、かつて観音平には、烽火台があったそうだ。
あともう少しで、観音平に戻る。

龍淵の碑。
「龍」の字は川端康成、「淵」の字は外交官で書家の宮田武義(遊記山人)によるものという。
川端は、宮田の書に大いに感激していたという。ここに合作が実現されたのだ。

観音平には、ヒカリゴケが保護されている岩屋があるが、
奥にぽつんと残るのみ。前に見た時よりも減っている気がする。

サワフタギの青い実が美しい。

下山し、ほど近い道の駅こぶちざわの「延命の湯」で汗を落とす。
なんと地下1500mまで掘った温泉だという。海水面よりずっと下まで掘ったわけだ。
隣に建つレストラン・ホテル棟の5階の中華レストランで昼食を楽しみ、
道の駅で土産を買って、帰路に就いた。

 


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