Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2014年7月27日(日) 奥多摩・海沢探勝路から大岳山、あまりの暑さに半分、熱中症に!

2014年08月02日 | 山登りの記録
■メイン写真

御岳ロックガーデンの綾広の滝

■この日のコース
奥多摩駅⇒(タクシー)⇒海沢園地→三ツ釜の滝→(海沢探勝路)→大岳山→
芥場峠→綾広の滝→七代の滝→御岳山⇒(ケーブル)⇒滝本⇒(バス)⇒御嶽駅

前日の気象予報でも、この日の酷暑は警告されていた。
なので今回は、なるべく涼しいように、渓谷美を楽しめるコースを組んでみた。

奥多摩駅からタクシーを奮発して海沢園地へ。1,990円かかったが値打ちアリ。
登山口には、シャワークライムのツアーご一行が来ていた。
こちらも海沢は、いつか遡行したいなと思っている。



登山口には、休憩舎と簡易トイレがある。



ほどなく三ツ釜の滝に着く。落差18mという。
一般登山道は左岸の階段を登るのだが、沢登りの場合、滝もなんとか登れそうに感じた。
滝は3つの発達した釜をもつ連瀑。少し、人の手が入っているのではないかと
思わせるほど絶妙な造形になっており、水量も豊富で迫力たっぷりだ。



続いてネジレの滝に寄ってみる。落差11mというが、ご覧のようにゴルジュ内に2段あり、
2つ合わせればもう少しあるような気がする。
立派な一眼カメラをセット中のおばちゃんがいた。
その横をチョロチョロと、素人写真を撮りまくる。
登攀欲が湧くカタチで、もうムズムズしたが、今日はおあずけだ。



次に大滝。落差30mほどのスケール感のある滝。これほど立派な滝が続いて
気持ちは高まらないわけはない。意気揚々、海沢探勝路をたどる。



このワサビ田跡のところで渡渉する。ややルートファインディングのセンスが
必要なポイントだと思う。

ここから先の大岳山への登りがきつかった。
もともと難路、経験者向けルートと言われ、昭文社の地図でも破線のうえ、
コースタイムが描かれていないほど。

確かに、沢登りの高巻きでつけられたと思われる踏み跡などで、やや迷いやすい
部分はあるが、全体的にトレースはしっかりしている。
この日はとりあえず登攀具を少し用意してきたが、そんなものが必要な箇所もない。

ただ、とにかく暑い。水から遠ざかると、植林の中の単調な登りで、ムッとした
暑さに包まれる。
信じられない量の汗が噴出してくる。それなりに飲み水を用意していたので
惜しまず水分補給する。
それでも、一定のスピード以上で歩くと倒れそうになるので、こんなところは早く
登り切ってしまいたいと気が逸るが、敢えて抑え気味に登る。



やがて、ひときわ目立つ大木の脇を通り過ぎる。このあたりで標高1000mを超えた
くらいだろう。通常、1000mというのは涼しい風が流れ始める目安となる標高だが、
今日は全然ダメ。



さらに、ここからつづら折りの道が大変。暑さにクラクラしながら、
標識のある支尾根にたどり着く。

この先は自然林に変わり、空気の粒感がやさしくなるのを感じるが、それでも暑い。



主稜線に合流する。知らない人が間違って下山しないよう、枝で道がふさがれている。



登山口からおよそ2時間で大岳山の山頂に到着。三角点は陰がないので、
木陰を求め昼食をとった。



休業中の大岳山荘。ここからコースを左にとり、御岳山へ向かう。



奈良の大峯山系を思い出させる岩づたいの道とクサリ場。とはいえ大峯のように
難しくはない。

フラフラしながら、時折立ち止まり、汗をふき、水を飲む。
こんなことを繰り返しながら、芥場峠経由、ロックガーデンに下りる。



綾広の滝は、見事な自然の造形美の中にあった。滝の落差は10m程度だと思われるが、左左岸の
岩のかぶり方などはお見事!
右側奥の、ちょっとした窟屋には祓戸乃大神(はらえどのおおがみ)が祀られている。
写真を撮ったが、もはや集中力がなく、残念にもピンが甘かった。



熱射病症状で倒れそうになっていたこともあり、ロックガーデンの美しい
岩と渓谷の饗宴をゆっくり楽しみつつ、じっしく時間をかけて歩く。

綺麗なおねえ様の2人連れに道を訊かれた。
こちらもこのルートは初めてだが、地図を見せると、「わあ、本格的な地図!」と
びっくりされた。地図はお持ちでないそうで、今度はこっちが驚かされた。
山ガールもいいが、なんだか危ないなぁ。
全国の山ガールさん、Mr.Dashが連れて行ってあげるから、言ってきなさい
(こっちの方が危ない!?)



続いて天狗岩。尖塔のように屹立する岩のてっぺんに、天狗像がある。
裏手から鎖をたどって簡単に回り込め、高度感たっぷりの眺めを楽しめた。



長い鉄製階段を下りたら七代の滝。直下を落ちる滝と合わせれば3~4段の
見事な連瀑である。

このころから、空が鈍い色の雲で覆われ、あたりが暗くなり始めた。
雨が降るまで何分もつか…

既に暑さで余計な体力を消耗していたので、

上養沢に下りようかとも思ったが、
距離的に御岳ケーブルの方が遥かに近い。
そこで、急坂はもう本当に嫌だったが、思い切って御岳山に登り返した。
ここで決定的にバテた。



御岳山のピークには今日は寄らず、まっしぐらにケーブル駅へ。
売店でノンアルコールビールを買ったら、にわかに大粒の雨が降り始めた。
雷鳴がとどろき、ケーブルはしばらく運行停止に。幸い、駅の軒下に
並んでいたので雨には濡れなかったが、最後までごったがえす人の体温で
暑い暑い山行となった。

しかし、今回たどったそれぞれの滝は非常に美しく、見どころが多い。
このコース、結構、オススメかも。



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