Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2014年8月3日(日) 秩父の名山・武甲山は、「東の伊吹山」だった

2014年08月06日 | 山登りの記録
■メイン写真

西武鉄道の特急車両から流し撮りした武甲山

■今回のコース

西武秩父駅⇒(タクシー)⇒一の鳥居→不動の滝→大杉→武甲山→
長者屋敷の頭→橋立堂→秩父鉄道浦山口駅


今日も暑い一日になるようなので、軽めの山行とし、しかも標高1300mまで
上がろうという欲張りなもの。選んだのは、秩父の名山、武甲山だ。

地図でコースをいろいろ検討したが、結局はガイド本に載っているコースそのもの。
「ガイド本と同じ」というのは、なんとなく自分の工夫がないようで残念な気もするが、
著者の方は、その山の魅力を端的に楽しめるルートを厳選しているはずなので、
それはそれで「おいしい」はずである。

池袋から、西武特急に乗る。終点間近、車窓から見えた武甲山は砕石の爪痕が
生々しく、地域の自慢の山と言うにはあまりに痛々しい姿をしていた。
まるで滋賀県最高峰の伊吹山のようだ。

西武秩父駅からタクシーで、登山口である一の鳥居へ。
タクシーの運ちゃんによると、それでも最近は計画砕石となっているそうだ。
ウイークデーは発破の音でうるさいが、それで地元経済が潤っていることも真実なので
複雑な気持ちだそうだ。若いころとは山容はかなり変わったという。

「お兄さんみたいな若い人だと2時間くらいで登れるよ」
「いや、実はそんなに若くないんですよ」などと会話しながらプリウスのタクシーは
林道を奥へ進む。



一の鳥居をくぐると無料の駐車場がある。狛犬がニホンオオカミのようだ。
入念なストレッチを済ませ、9:35、歩行スタート。

初めは未舗装林道だが、車の進入は禁止。やがて山道になる。持山寺址への分岐は直進。
ある程度成熟した植林の中、先日のような熱射病になってはいけないので、今日は
慎重に登る。丁石が丁寧に一定間隔で立てられている。52丁で山頂のようだ。



やがて不動滝の細い流れ。結構、高さがある。上部にも複数段の滝があるようだ。
うーん、登りたくなる。水場もあり、一服する。



次なるランドマークは大杉。GPSの軌跡を見ると、やや平坦な地形となるあたりに
3本の大杉がほぼ70mおきの等間隔に、一直線に並んでいる。
緩やかな地形だけに迷いやすかったのか、昔の人が目印に残しておいたのではと
勝手に推理。さらに軌跡と地形をもとに邪推すれば、もっと以前は、一番下と一番上に、
それぞれ1本ずつの杉があったはずで、計5本の杉が等間隔に並んでいたのではないかと
思われるが、いかがだろうか。地元に詳しい人は知ってるのかな?



おそらくその杉があったとすれば、こんなふうに涸れてしまったのだろう。



そんなことを考えながら、山頂直下の御嶽神社に着く。トイレや、半分あずまやで、
半分小屋のような避難小屋がある。



2分で、山頂である第1展望台に着く。11:15。結局、1時間40分で到達。



金網の向こうは採石場で、すぐそこが崖になっていて危険。伊吹山以上に、大胆な
切り出し方である。

第2展望台へは、立ち入り禁止の柵があって、もはや足を踏み込めない。悲しい。

空がにわかに暗くなった。にわか雨が来るぞ。
そそくさと山頂部を辞し、西側の尾根を下る。

昼食時に筋肉が固まってしまったのか、ほどなく右膝に妙な痛みを感じた。
収まらないので、痛みが少ない半身の変な姿勢で下山を続ける。
ぽつぽつ、気にならない程度だが、雨粒が落ちてくるようになった。

急斜面を九十九折に、谷底へ下りる。橋立川の上流部である。



ナメあり、小滝ありの渓流美を楽しみながらの下山で、膝の痛みもしばし忘れる。



途中、立派な橋げただけが残り、俄か拵えの桟橋が設置されている。
雷鳴がしだいに近くなってきた。



桟橋の下部には水量豊かな滝が登山道から見下ろせた。

やがて未舗装林道になれば、あとはだらだら下るだけ。
沢沿いでバーベキューを楽しむ人たちもいたが、このあたりからとうとう雨脚が
強くなり、ザックカバーを装着し、レインコートを着る。



最後に、背後にオーバーハングの石灰岩の崖を擁した浦山堂と、
それに隣接した浦山鍾乳洞を観光。小規模な洞窟は入場料200円也。写真撮影は禁止だ。
鉄製のハシゴが連続する愉快なルートだったが、天井が低く、歩くほどに腰が痛くなる。
右膝も再び悲鳴を上げる。



雨は小止みになり、このうちにと足を引きずりつつ秩父鉄道の浦山口駅へ急ぐ。
ご覧のように、鉄道模型のジオラマのようなかわいい駅。こういうの好きやなあ。

駅のトイレでTシャツを着替え、電車を待っていたら、激しい雷鳴と、ものすごい雨に。
いやあ、あと10分遅かったら、ずぶ濡れだ。

ラッキーだったとほくそ笑みつつ、素朴な車両に揺られお花畑駅へ。
徒歩ですぐの西武秩父駅で缶ビール(アサヒの黒)を買って、池袋行きの特急に乗り込む。
快適な座席で、ビールを楽しむ至福の時。飲み干せば睡魔がやってくる。
首が痛くて目を覚ましたら、電車はもう所沢を過ぎていた。





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