Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2018年1月4日(木) 牛尾観音から、京滋境界の音羽山へ。膳所への下山道はやや荒廃

2018年01月07日 | 山登りの記録
■メイン写真
音羽山の山頂から、雪雲に隠れる比叡山を眺める

■今回のコース
追分駅→鎌研ぎ橋登山口→聴呪の滝→青龍の滝→音羽の滝→桜の馬場→牛尾観音→
パノラマ台→音羽山→鳴滝不動尊→御用池→茶臼山公園→膳所駅


久しぶりに京滋境界の山、音羽山を歩いた。

音羽川添いの坂道(懺坂)から牛尾観音までの道は、2013年8月の台風18号で壊滅的な
被害を受け、以降約1年半の間、通行止めとなっていた。
渓相に至るまで、あちこちの雰囲気が変わっており驚いた。
下山道に選んだ、茶臼山公園へ下る道は復旧されず放置状態のため、倒木群を
くぐり抜けながら下らざるをえなかった。

京阪京津線・追分駅から歩き始める。名神高速沿いに歩いて、小山の集落から
牛尾観音に向かう道に入る。
この行程は、牛尾山ハイキングコースとして知られている。



新しくできたのは、この露山水車。2017年4月完成という。



鎌研ぎ橋登山口の分岐。獣除けのフェンスで仕切られている。
地元ハイキングクラブの、小さいが丁寧な標識がかかっている。

美しい渓谷沿いの道を歩くが、この道自体が、先の台風で土砂に埋もれたという。
もともとあった音羽川の本流にかかる滝はもとより、最近、支流の小さな滝にまで
名前がつけられ、丁寧な標識がかかっている。それを1つ1つチェックしながら
歩くものだから、時間がかかって仕方ない(笑)。
懺坂竄の滝、東くねり滝、笹音の滝、牛尾白糸の滝…あまりに多すぎるため、
ここでは写真を逐一掲載しない。



経岩。
弘法大師や牛尾観音(法嚴寺)開祖の賢心法師がお経を唱えたという。
行者さんの行場でもあり、危険なトラバース箇所を回り込めば裏手から岩に
登れるが、非常に危険だ。



聴呪の滝。
賢心法師が滝の水音に重なって呪文を念ずる声を聞いたという。



青龍の滝。
2013年の台風で姿を現したという。龍が天に昇るような形状になったナメ滝。



しずく谷不動尊。
弘法大師が不動明王を安置した場所で、清らかな水が絶えない。



次に左下に見えるのは、音羽の滝。
古くから、音羽山に続き、いろんな和歌にも詠まれている。
すぐ上を通る舗装道は、まだ修復の跡が新しい。



2009年時点の音羽の滝。左岸のバンドが今は消失しているのが分かる。



広場になっている桜の馬場は、公衆トイレと鳥居が流失。
馬場から牛尾観音へ向かう、まっすぐな参道を登る。
牛尾観音の本堂脇も地滑りがあり、その土砂がここを流れた。



ちなみに2009年時点の参道。ちゃんとコンクリートが敷かれていた。



牛尾観音に到着。崩れなくて本当に良かった。
谷筋の最上部にある樹齢800年の天狗杉も健在である。



弘法大師と観音像が並ぶ御砂踏場の前を通って山道に入り、主稜線まで登りきると、
東海自然歩道に出る。右に少しで、パノラマ台だ。ここでランチタイム。
ともちゃんが激辛のカップラーメンを持ってきていた。辛い辛い。



東海自然歩道を北へ。紅白鉄塔の横を通る。
天気予報では曇りだったが、青空が出てきた。ツイてるなぁ。



丸太ベンチのところからは近江大橋が見える。



大谷駅へ続く道との三差路。このあたりが広場になっている。
元気な二人の娘さんを連れた若いパパがコンロをセットしてランチ支度をしていた。
さあ、左へもう少しで、山頂だ。



三角点がある音羽山の山頂は、台風前と変わりなかった。
比叡山に雪雲がかかって、山頂が見えなかったのが残念。



視界は概ね良好で、京都タワーもシッカリ見えた。

山頂には自転車族が6~7人いたが、彼らのブレーキ痕、方向を変える際の轍は
時折、登山道を痛々しくえぐっていた。
自転車が山道をえぐって、歩きづらいV字侵食となり、山が荒れまくった例を
数多く見てきているし、山中で轢かれそうになったこともあるので、
どうも彼らを認める気になれない。
自転車を絶対に山に持ち込むなという無茶は言わないが、未舗装の登山道に
入ったら、自転車を解体して背負子に担ぎ、自分の足で歩いてほしい。

もとの道をしばらく戻り、鳴滝不動尊への下山道に入る。



道はかなり荒れている。かつての登山道には倒木が重なり、横に新しい踏み跡が
できている。下部には倒木を数本、腰を低くしてくぐり抜ける場所もある。



右岸にある巨岩。その最上部には小さな祠がある。登って拝んできたが、
かなり危険。



鳴滝不動尊に到着。沢の二俣に鎮座している。素朴だが、ピリッとした雰囲気に
包まれている。



滝行場の奥には不動明王がいらっしゃる。
手前に、不動明王の眷属である矜羯羅童子(こんがらどうじ)と制多迦童子
(せいたかどうじ)が立ちはだかる。

御用池を過ぎようとするあたりで、車両進入禁止の道に入り直進すると、
茶臼山公園に最短距離で行ける。



茶臼山公園にある秋葉神社。
茶臼山公園には古墳がある。4世紀末~5世紀ごろの築造で、湖南地方では
最大規模の前方後円墳だ。当時の有力首長の墓であると推定されている。
この後円部の頂に残る5つの小さな塚が、壬申の乱(672年)に敗れ、ここで
自刃した大友皇子、その子息、付き添いの舎人たちの墓と言われている。
古墳の上に、別人の墓がある珍しいケースだ。

国道1号線に出て、膳所駅まで歩き、今年の初歩きを完了。
初歩きにしては地味なコースだったが、翌日が原稿の締め切りという取材
なのだから仕方ない。それなりに写真が撮れてホッとした。


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