■メイン写真
縦走路は、いつまでも続くカタクリの大群落に感嘆!
■今回のコース
5/14 新潟港⇒(佐渡汽船)⇒両津港⇒(ドンデンライナー)⇒アオネバ登山口バス停→
落合→ユブ→アオネバ十字路→ドンデン山荘[泊]
5/15 ドンデン山荘→アオネバ十字路→マトネ→石花越分岐点→小股沢のコル→
ツンブリ平→ブイガ沢のコル→真砂の芝生→真砂の峰→イモリのコル→
天狗の休場→役行者分岐→金北山→マツムシ平→妙見山→おしん林→白雲台バス停
⇒(金北山ライナー)⇒椎崎温泉バス停→ホテルニュー桂[泊]
5/16 ホテルニュー桂⇒(送迎車)⇒両津港(佐渡汽船)⇒新潟港
15日朝。雲ひとつない青空が広がっていた。おお、これは嬉しいぞ。
この日はコースタイム7時間の長丁場。縦走なので、アップダウンも多く、
ところどころにまだ残雪があることも確認済である。
昨日は霧に隠れて見えなかった佐渡最高峰・金北山もクリアに見えている。
アオネバ十字路まで戻るルートは、昨日歩かなかった近道の「残雪期最短ルート」を歩く。
いきなり大きな杉が現れる。
アオネバ十字路に着いた。登山道は、はじめは主尾根の南側直下をトラバースするように続く。
シラネアオイがたくさん咲いていて感動する。
急な尾根道を登り、最初のピーク「マトネ」に着く。
皆さん、まだまだ余裕の表情である。
石花越分岐点を過ぎ、P886の手前で振り返り、マトネの美しい山容を眺める。
カタクリが登山道の両脇にゾロゾロ出てきた。
「うわー」「きゃあ」! みんなのテンションも上がりまくり。
昨日、アオネバ登山口からの道では、カタクリの花期はもう終わりかけていたが、
稜線は今がちょうど見頃。
ツンブリ平から、これから歩く稜線を見渡す。
樹林帯が突然終わり、ザレた山稜になる。
934.8m三角点を通過。このすぐ先が、ブイガ沢のコルである。
真砂の芝生でしばし休憩。
ところで、真砂の芝生の付近では、裸地とシバ草原の境に明瞭な段差ができている。
これを地質学的に「海食ノッチ」という現象だという。風が強い稜線に見られるらしい。
「宮内庁御料局」の三角点。
これは明治時代、皇室が所有する国有林を管理する宮内庁御料局が設置した測量用の
基準点である。
再び樹林帯に入ると、ブナに混じり、サクラが現れた。まだ花が咲いている!
また開けた場所に出る。天狗の休場の芝生にごろんとなって長休止。
向こうの山に雪渓がたくさん残っているのが見える。
いよいよ雪渓が出てきた。念のため軽アイゼンを持ってきているが、装着するほとではない。
役行者分岐では、夏道と残雪期ルートに分かれる。
夏道をちらっと見たら雪のトラバースが続く、役行者像を見るのはまたの機会にして、
残雪期ルートを直進した。
ヒノキかなと思って葉を見たらアスナロだった。意外!
鏡池の脇を抜けて、あやめ池へ。
池のほとりを過ぎると、斜めの雪の壁が立ちはだかっていた。
固定ロープを頼りに登っていく。かろうじてアイゼンを使わずに済んだ。
雪の壁を登り切ると、いよいよ金北山の頂上が迫る。
金北山神社が鎮座する、金北山のピークに到着!
みなさん、がんばりました。
ちょっと昼を回ってしまったが、山荘で用意してもらった弁当を広げる。
小蝿かブヨか、顔の周りをうるさくまとわりつくので困った。
山頂からは、両津港が眼下に広く見える。
佐渡の最高峰・金北山は、中世以来、金剛山、檀特山へと縦走する「三山駆け」という修験の
修行が盛んだったという。
昭和初期までは、島の男子は7歳になると「御山参り」として金北山に登ったそうだ。
なお、金北山の山頂には自衛隊のレーダー基地の廃墟がある。
2010年に、妙見山山頂に建設された新しいレーダー基地に移管されたが、当時の建物は
まだ残っている。
金北山から白雲台までは、自衛隊の所有地ということで、通行するには予め許可を
とっておく必要がある。
金北山から妙見山にかけての管理道は、クルマが通行できる幅があり、もはや登山の
風情はまったくなくなる。
ニノ岳にあるレーダー設備。ここは巻く。
妙見山の山頂は、新しいレーダーの真横だ。小さな祠がある。
その横には、かつてお堂でも建っていたような平坦地と礎石があった。
みなさん、長い縦走でさすがに表情に疲れがみえている。
ホオジロが灌木の先でさえずっていた。
最後、白雲台へ下るルートは管理道から外れている。
おしん林の手前で急斜面の雪渓に行く手を阻まれる。
全員、念のため持参した軽アイゼンを装着してもらい、ザックに常備ししている
ザイルをフィックスして下ってもらった。
他のほとんどのパーティはアイゼンもロープもなく、妙見山からマツムシ平を経て
管理道を迂回せざるを得なかった。
おしん林は、ブナの純林。ちょうど新緑で、なんとも瑞々しく、美しい限り。
白雲台の交流センターに到着。
ここから期間限定の「金北山ライナー」のバスが出ている(要予約)。
バスで終点の椎崎温泉へ。
途中の両津港で下りて、最終のジェットフォイルを使えば新潟港に18:40に着くので
関東方面の人なら、その日のうちに帰宅できるが、我々はそうはいかない。
ならばせっかくの機会なので、佐渡島の温泉に入ろう、ということ。
温泉も、豪華な夕食も良かった。
翌朝4:40の日の出。
Mr.Dashはまだ寝ていたが、ともちゃんが早朝から散歩していた。
散歩の狙いはこれ。「トキ」である。努力の甲斐あって、見事、撮影に成功。
翌朝も快晴。ひときわ高くそびえる金北山よ、さようなら!
乗船客が投げるスナック菓子を狙って、ウミネコがいつまいでも船の後をついてきた。
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縦走路は、いつまでも続くカタクリの大群落に感嘆!
■今回のコース
5/14 新潟港⇒(佐渡汽船)⇒両津港⇒(ドンデンライナー)⇒アオネバ登山口バス停→
落合→ユブ→アオネバ十字路→ドンデン山荘[泊]
5/15 ドンデン山荘→アオネバ十字路→マトネ→石花越分岐点→小股沢のコル→
ツンブリ平→ブイガ沢のコル→真砂の芝生→真砂の峰→イモリのコル→
天狗の休場→役行者分岐→金北山→マツムシ平→妙見山→おしん林→白雲台バス停
⇒(金北山ライナー)⇒椎崎温泉バス停→ホテルニュー桂[泊]
5/16 ホテルニュー桂⇒(送迎車)⇒両津港(佐渡汽船)⇒新潟港
15日朝。雲ひとつない青空が広がっていた。おお、これは嬉しいぞ。
この日はコースタイム7時間の長丁場。縦走なので、アップダウンも多く、
ところどころにまだ残雪があることも確認済である。
昨日は霧に隠れて見えなかった佐渡最高峰・金北山もクリアに見えている。
アオネバ十字路まで戻るルートは、昨日歩かなかった近道の「残雪期最短ルート」を歩く。
いきなり大きな杉が現れる。
アオネバ十字路に着いた。登山道は、はじめは主尾根の南側直下をトラバースするように続く。
シラネアオイがたくさん咲いていて感動する。
急な尾根道を登り、最初のピーク「マトネ」に着く。
皆さん、まだまだ余裕の表情である。
石花越分岐点を過ぎ、P886の手前で振り返り、マトネの美しい山容を眺める。
カタクリが登山道の両脇にゾロゾロ出てきた。
「うわー」「きゃあ」! みんなのテンションも上がりまくり。
昨日、アオネバ登山口からの道では、カタクリの花期はもう終わりかけていたが、
稜線は今がちょうど見頃。
ツンブリ平から、これから歩く稜線を見渡す。
樹林帯が突然終わり、ザレた山稜になる。
934.8m三角点を通過。このすぐ先が、ブイガ沢のコルである。
真砂の芝生でしばし休憩。
ところで、真砂の芝生の付近では、裸地とシバ草原の境に明瞭な段差ができている。
これを地質学的に「海食ノッチ」という現象だという。風が強い稜線に見られるらしい。
「宮内庁御料局」の三角点。
これは明治時代、皇室が所有する国有林を管理する宮内庁御料局が設置した測量用の
基準点である。
再び樹林帯に入ると、ブナに混じり、サクラが現れた。まだ花が咲いている!
また開けた場所に出る。天狗の休場の芝生にごろんとなって長休止。
向こうの山に雪渓がたくさん残っているのが見える。
いよいよ雪渓が出てきた。念のため軽アイゼンを持ってきているが、装着するほとではない。
役行者分岐では、夏道と残雪期ルートに分かれる。
夏道をちらっと見たら雪のトラバースが続く、役行者像を見るのはまたの機会にして、
残雪期ルートを直進した。
ヒノキかなと思って葉を見たらアスナロだった。意外!
鏡池の脇を抜けて、あやめ池へ。
池のほとりを過ぎると、斜めの雪の壁が立ちはだかっていた。
固定ロープを頼りに登っていく。かろうじてアイゼンを使わずに済んだ。
雪の壁を登り切ると、いよいよ金北山の頂上が迫る。
金北山神社が鎮座する、金北山のピークに到着!
みなさん、がんばりました。
ちょっと昼を回ってしまったが、山荘で用意してもらった弁当を広げる。
小蝿かブヨか、顔の周りをうるさくまとわりつくので困った。
山頂からは、両津港が眼下に広く見える。
佐渡の最高峰・金北山は、中世以来、金剛山、檀特山へと縦走する「三山駆け」という修験の
修行が盛んだったという。
昭和初期までは、島の男子は7歳になると「御山参り」として金北山に登ったそうだ。
なお、金北山の山頂には自衛隊のレーダー基地の廃墟がある。
2010年に、妙見山山頂に建設された新しいレーダー基地に移管されたが、当時の建物は
まだ残っている。
金北山から白雲台までは、自衛隊の所有地ということで、通行するには予め許可を
とっておく必要がある。
金北山から妙見山にかけての管理道は、クルマが通行できる幅があり、もはや登山の
風情はまったくなくなる。
ニノ岳にあるレーダー設備。ここは巻く。
妙見山の山頂は、新しいレーダーの真横だ。小さな祠がある。
その横には、かつてお堂でも建っていたような平坦地と礎石があった。
みなさん、長い縦走でさすがに表情に疲れがみえている。
ホオジロが灌木の先でさえずっていた。
最後、白雲台へ下るルートは管理道から外れている。
おしん林の手前で急斜面の雪渓に行く手を阻まれる。
全員、念のため持参した軽アイゼンを装着してもらい、ザックに常備ししている
ザイルをフィックスして下ってもらった。
他のほとんどのパーティはアイゼンもロープもなく、妙見山からマツムシ平を経て
管理道を迂回せざるを得なかった。
おしん林は、ブナの純林。ちょうど新緑で、なんとも瑞々しく、美しい限り。
白雲台の交流センターに到着。
ここから期間限定の「金北山ライナー」のバスが出ている(要予約)。
バスで終点の椎崎温泉へ。
途中の両津港で下りて、最終のジェットフォイルを使えば新潟港に18:40に着くので
関東方面の人なら、その日のうちに帰宅できるが、我々はそうはいかない。
ならばせっかくの機会なので、佐渡島の温泉に入ろう、ということ。
温泉も、豪華な夕食も良かった。
翌朝4:40の日の出。
Mr.Dashはまだ寝ていたが、ともちゃんが早朝から散歩していた。
散歩の狙いはこれ。「トキ」である。努力の甲斐あって、見事、撮影に成功。
翌朝も快晴。ひときわ高くそびえる金北山よ、さようなら!
乗船客が投げるスナック菓子を狙って、ウミネコがいつまいでも船の後をついてきた。
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