


交流戦明けの3連戦の西武戦を2勝1敗で勝ち越し、パリーグの同率首位に立っている福岡ソフトバンクホークスは、火曜日からはヤフードーム(水曜日は北九州)でオリックスとの3連戦がスタート。6月最後の試合となった30日は、ソフトバンクが大隣、オリックスは近藤の先発。大隣は1軍復帰後初めての先発登板です。ホークスは近藤を非常に苦手としているんですが、この日は打線が初回から爆発しました。
初回、先頭の本多が近藤の低めのストレートをすくい上げ、右中間を破る3塁打でいきなり先制のチャンスを作ると、続く川崎が3塁線を破るタイムリー2塁打で1点先制。前の試合で大活躍のオーティズは詰まらされましたが、センター前にポテンヒット。3連打で無死1,3塁、松中四球で満塁の大チャンスに小久保がレフト前タイムリーを放って2点追加。多村がレフトフライでようやく1死となった後、長谷川のセンター前タイムリーで4点目。ホークス打線が近藤から4得点を奪う猛攻を見せました。
2回は田上がヒット、本多の犠打で1死2塁となりますが、田上がオリックス2塁手・山崎の隠し球のトラップに遭いアウト。2死走者無しとなりますが、川崎がまたも2塁打を打ち、オーティズが近藤の7球目のスライダーを振り抜き、右中間スタンドへ文句無しの2ラン!この一撃により近藤は2回を終えたところでKOとなりました。まだまだ続きます。3回には多村がオリックス2番手・川越から一発を放ち、3回終了時点で7-0と大きくリード。ホークス打線、この日も止まりません!
先発の大隣は、初回を3者凡退に抑えると、2回も簡単に2死を取りますが、大村の死球で初めて走者を出します。しかし、相川の場面で田上が大村の盗塁を阻止。3回にはこの試合2度目の3者凡退で、序盤3イニングは無安打の好投を見せます。打線の大量援護で更に勢いをつけたい大隣は4回、先頭の坂口にライトへあわやホームランという3塁打を浴びた後、続く大引にセンターオーバーの2塁打で1点を失います。この後2死1,3塁と反撃のピンチが続きましたが、大村を空振り三振に仕留め、オリックスの反撃を1点に食い止めました。
序盤に7得点を奪ったホークス打線ですが、中盤になるとオリックスの中継ぎ陣の前に追加点が入らず。4回には本多がヒットと盗塁を決めるも、後続が凡退。5回には小久保が2塁打を放つと、長谷川がボテボテの内野安打→2塁から小久保が本塁へ突入するも残念ながら憤死。積極的な走塁を見せましたがあと一歩及びませんでした。6回には松田が相手のエラーで出塁、田上がセンター前に弾き返しますが、打球の行方を気にしていた松田が2塁でアウト。ここに来て走塁面でのミスが続く。7回にはこの試合初めての3者凡退に終わりました。
大隣は5回以降走者を出しながらも反撃を与えないピッチングが続きます。5回には1死から日高の代打・辻、山崎に連打を浴びて1死1,2塁と再びピンチを背負いますが、後続を抑えて無失点。7回には久々の3者凡退、8回は先頭の坂口にヒットを浴びるが、大引を2塁ゴロ併殺打に打ち取って見せました。大隣は8回まで投げきったところで降板、今季2勝目をほぼ確実なものとしました。
ソフトバンクは8回裏、先頭の多村がレフトへの2塁打、長谷川の四球で無死1,2塁の場面で、松田が左中間を破るタイムリー3塁打で2点追加すると、なおも無死3塁で田上のライト前タイムリーでこの回3点目。本多の四球で1,2塁となり、川崎がライト線を破る2塁打を放ち、2人が生還して12点目。この後途中出場・村松の1塁ゴロの間にもう1点加え、この回打者一巡の猛攻で6得点。9回に2番手の神内が2塁打と2つの四球で満塁となり、押し出し四球を献上して1点を返されますが、オリックスの反撃は時既に遅しでした。ソフトバンクが13-2でオリックスに圧勝、3連勝で首位キープです。
パシフィック・リーグ公式戦 2009/06/30(火)
ソフトバンク-オリックス 7回戦
(ソフトバンク4勝3敗、ヤフードーム、18:00、31212人)
B 000 100 001 2
H 421 000 06X 13
【投手】
(オ)近藤、川越、清水、本柳-日高、辻
(ソ)大隣、神内-田上、山崎
【責任投手】
(勝)大隣10試合3勝3敗
(敗)近藤11試合3勝6敗
【本塁打】
(ソ)オーティズ12号2ラン(2回、近藤)、多村6号ソロ(3回、川越)
今回の試合は序盤の3イニングで勝負が決まりましたね。初回に本多~オーティズの3連打、満塁で小久保が2点タイムリーなど5本のヒットで4得点を叩き出しました。大隣の好投もあるしこれで十分だろうと思ってましたが、8回に一挙6得点の猛攻で13得点。地デジのデータ放送で途中経過を見たら「なんだこりゃあ」と驚くしかありませんでした。オリックスを相手に「格の違い」を見せつけ、6月最後の試合を白星で飾って3連勝、今季最多の貯金12に増やしました。
今季3勝目を飾った大隣投手は、8回まで打者30人に対して126球、6安打・6奪三振・2四死球・1失点の内容でした。これまでの大隣は走者を出すと打ち込まれるというのが目立ちましたが、この日は序盤の3イニングは無安打の好投を見せ、4回に連続長打で1点を失ったものの、5回以降はランナーを出しながらもしっかりと抑えました。8回まで投げたのはもちろん今季最長です。この勝利をきっかけに大隣も波に乗れるといいんですが…。
打線の方ですが、チーム全体で16安打で13得点!13点はもちろん今季最多です。マルチヒットの選手が7人もいて、この試合のお立ち台に上がった川崎は5打数3安打3打点。3安打は全て2塁打で、初回にレフトへの先制2塁打、8回にはライトへの2塁打で2打点稼ぎました。5打数2安打2打点の小久保は、初回の2点タイムリーで4試合連続打点をマークしました。2試合連続本塁打のオーティズは今季12号、田上選手を抜いてチーム最多の本塁打数、本塁打ランキングでは3位タイにつけています。来日通算100号まであと13本、今季中に達成できるでしょうか?4試合連続の2ケタ安打を記録しましたが、またも先発全員安打は達成ならず。この日は松中が無安打でした。
6月のホークスは13勝5敗の貯金8で2か月連続の勝ち越し。交流戦での勢いがリーグ戦でも持続しているようですね。7月最初の試合となる水曜日は北九州市民球場で行われ、予告先発はソフトバンク・ジャマーノVSオリックス・岸田となっています。3連勝中のジャマーノは、パリーグのチームと対戦するのはこれが初めて。狭い北九州で猛牛打線に滅多打ちされないか不安です。水曜日はホークスの一発攻勢で4連勝、日本ハムが楽天に負けて単独首位に立つことを願いたい。なんだか乱打戦になりそうな気がする~…。たぶんあると思います。(最後は天津木村風にしてみました)




