9月16日は台風18号の影響により中山と阪神の開催が中止。代替開催となった17日は、中山競馬場で菊花賞トライアル・セントライト記念(GⅡ 芝2200m 15頭立て)が行われました。3着以内までに菊花賞の優先出走権が与えられるこのレース、青葉賞を勝ったヒラボクディープ、ラジオNIKKEI賞の覇者⑭ケイアイチョウサン、ここ3戦2勝の③ユールシンギング、⑧ダービーフィズ、②サイモンラムセス、⑨アドマイヤスピカなどが参戦しました。
レース直前の単勝上位人気は、1番人気がヒラボクディープ(3.3倍)、ケイアイチョウサン2番人気(4.9倍)、ユールシンギングと⑪バンデが3番人気で並び(6.2倍)、5番人気以降はダービーフィズ(7.9倍)、アドマイヤスピカ、⑬ドラゴンレジェンド、⑫ヒロノプリンスと続きました。
レースはほぼ揃ったスタートで始まり、スタンドまでの先行争いで、ヒロノプリンスが押しながら鼻を主張。バンデが2番手につけ、ドラゴンレジェンド、ヒラボクディープは4番手グループ、ユールシンギングは中団、ケイアイチョウサン最後方でゴール板を通過しました。1コーナーから外回りコースに向かうところで、ヒロノプリンスが先頭、2番手にバンデ、3番手に⑤イレプレイスブル、ドラゴンレジェンドは4番手、その後ろの5番手にヒラボクディープがつける。6,7番手に①トルークマクトと⑮レッドルーファスが並び、8番手にサイモンラムセス、9番手④マイネルマエストロ、シンギング10番手。少し離れた後方集団は、11番手に⑩ナンヨーケンゴー、ダービーフィズ12番手、スピカ13番手、14番手にビッグバンドジャズ、チョウサンは依然として最後方を追走している。
3コーナーを回り、ヒロプリがまだ先頭を引っ張り、ヒラディーが3番手まで上がると、2番手のバンデに接近。ドラゴンも好位置だ。ルーファスも外に持ち出している。ユールシンギングとダービーフィズはまだ中団より後ろ。15頭一団の状態で4コーナーから最後の直線に入り、レッドルーファスが逃げるヒロノプリンスらをかわして先頭に立つ。ヒラボクディープは前が塞がれて後退。外からダービーフィズとアドマイヤスピカ、さらにケイアイチョウサンが追い込んで来て、残り100mでフィズが抜け出すが、ラスト50mで馬群を割って伸びてきたユールシンギングが急襲し、2頭が並んでゴールしたが、シンギングが最後の最後にダービーフィズを捕らえて1着。フィズはハナ差の2着に敗れました。
全着順&払戻金
1着③ユールシンギング 2分13秒5
2着⑧ダービーフィズ ハナ
3着⑨アドマイヤスピカ 3/4馬身
4着⑩ナンヨーケンゴー 1馬身
5着⑭ケイアイチョウサン アタマ
6着⑪バンデ アタマ
7着⑮レッドルーファス クビ
8着②サイモンラムセス 1馬身1/2
9着①トルークマクト クビ
10着④マイネルマエストロ 3/4馬身
11着⑫ヒロノプリンス ハナ
12着⑬ドラゴンレジェンド クビ
13着⑧ヒラボクディープ クビ
14着⑤イレプレイスブル 3/4馬身
15着⑦ビッグバンドジャズ クビ
単勝 ③ 620円
複勝 ③ 230円 ⑧ 260円 ⑨ 280円
枠連 [2]-[5] 1440円
馬連 ③-⑧ 2720円
ワイド ③-⑧ 930円 ③-⑨ 1090円 ⑧-⑨ 1380円
馬単 ③-⑧ 5040円
3連複 ③-⑧-⑨ 8670円
3連単 ③-⑧-⑨ 40970円
台風一過の下で行われた今年のセントライト記念は、最後の直線で前がごちゃつく場面があり、ゴール前の接戦の末、後方から馬群を割って来たユールシンギングが差し切り勝ちで1着。前走・9月1日の500万円以下の条件戦(@新潟)に続いての連勝、重賞初挑戦で初制覇を成し遂げました。ハナ差の2着だったダービーフィズ、3着・アドマイヤスピカの上位3頭が10月20日の菊花賞の優先出走権を獲得。2番人気だったケイアイチョウサンは5着、3番人気タイのバンデは6着、1番人気のヒラボクディープは直線で失速して13着と惨敗しました。メンバー中唯一のダービー出走馬なのに、いくらなんでも負けすぎです。
勝ったユールシンギングは、父がシンボリクリスエス、母・ジョリーノエル、母の父がスペシャルウィークという血統。鞍上の北村宏司騎手は今年の重賞2勝目で、セントライト記念は通算3勝目です。「シンボリクリスエス×スペシャルウィーク」の配合ってエピファネイアと全く同じじゃないですか!?こりゃ菊花賞もチェックしておきたいですね。
9月22日は中山競馬場で産経賞オールかマー、阪神競馬場では神戸新聞杯が行われます。オールカマーには宝塚記念2着のダノンバラード、目黒記念を勝っているムスカテール、小倉記念勝ち馬メイショウナルト、有馬記念2着のオーシャンブルー、札幌記念2着アスカクリチャン、重賞2勝ハナズゴール、ダイワファルコンなどが出走予定。
神戸新聞杯には皐月賞と日本ダービーで2着だったエピファネイアが始動。エピファ以外にもここ4戦して3勝の上がり馬・ヤマイチパートナー、バッドボーイ、ソロル、タマモベストプレイ、カシノピカチュウ、ヒルノドンカルロ、2連勝中のマジェスティハーツとプランスペスカが登録しております。悲願のGI制覇に燃えるエピファネイア、秋初戦を勝利で飾って菊花賞へ弾みをつけられるでしょうか?