連日暑い日が続く今日この頃、皆さんお体の調子はいかがでしょうか?熱中症にはくれぐれもお気をつけくださいね。
8月9日は中京競馬場でサマー2000シリーズ第3戦「小倉記念」、新潟競馬場では3歳馬によるダート重賞「レパードステークス」が行われました。
小倉メイン・第51回小倉記念(GⅢ・芝2000m 17頭立て)は、ここ4戦3勝・2着1回の⑥マローブルー、今年の京成杯を勝った3歳馬⑤ベルーフ、2013年新潟大賞典以来の勝利を狙う①パッションダンス、前走マーメイドステークスで4着③ウインプリメーラ、七夕賞3着⑫マデイラ、2年前の同レース覇者⑬メイショウナルト、他にも重賞2勝の②オーシャンブルー、⑦タガノグランパ、⑮アズマシャトルなどが参戦しました。
スタートは17頭横一線で飛び出し、スタンド前の先行争いで、ウインプリメーラ・⑧ノボリディアーナ・⑦ゲシュタルト・⑪バッドボーイ・メイショウナルトの5頭が前を行き、パッションダンスとマローブルーは中団の位置につけ、ベルーフは中団馬群より後ろ、タガノグランパ16番手、⑨フレージャパンが最後方でスタンド前を通過して行く。
1,2コーナーを回り、ノボリディアーナが単独先頭、2番手にバッドボーイ、ウインプリメーラ3番手、その後ろの4番手にメイショウナルトが追走。5番手グループには、外から⑯ジャイアントリープ、真ん中ゲシュタルト、内ラチ沿いにパッションダンス、マローブルーは8番手あたり。中団の9番手に⑰ゼンノルジェロ、10番手ベルーフ、11番手オーシャンブルー、12番手アズマシャトル。後方グループはタガノグランパが13番手、14番手に⑩クランモンタナ、ナリタスーパーワン15番手、マデイラ16番手、フレージャパンが依然として最後方追走。
3,4コーナー中間点を過ぎ、ディアーナがまだ先頭をキープし、バッドボーイが接近するが、ルジェロが外から追い上げて2番手集団に追いつく。さらにベルーフとアズマも外に回る。パッションは最内を通り、プリメーラとナルトは好位にいて、マローブルーは中団馬群の一角。4コーナーから最後の直線コースに差し掛かり、ウインプリメーラが先頭に躍り出るが、内からパッションダンス、真ん中からベルーフが差を詰め、マローブルーも馬群を割って上昇。しかし、大外からアズマシャトルが脚を伸ばし、ゴール前でプリメーラをかわして先頭ゴールイン!アズマシャトルが鮮やかに差し切って小倉記念を制しました!
夏の小倉の伝統のハンデ重賞・小倉記念は、単勝6番人気のアズマシャトルが、直線で力強い末脚で大外から追い込み、ゴール前でウインプリメーラをかわし、最後は1馬身1/4差をつけて優勝しました。2着争いは混戦となりましたが、2番人気のベルーフが2着を確保し、3番人気のウインプリメーラが3着に入りました。1番人気のマローブルーは5着という結果に。このレースは関東馬の勝利は一度も無く、マローブルーが勝てば、関東馬初の快挙だったんですが…。
重賞初勝利のアズマシャトルは、今年1月の白富士ステークス以来の勝利で通算4勝目。重賞競走はこれまで、2013年のラジオNIKKEI杯2歳ステークスでは、後のダービー馬・ワンアンドオンリーに次ぐ2着。今年の鳴尾記念では3着に入っています。鞍上の松若風馬騎手は、デビュー2年目で初めての重賞勝ちを果たしました。1年目の昨年は47勝を挙げて「JRA賞最多勝利新人騎手」を受賞。今年はここまで35勝(8月9日現在)を挙げて、宝塚記念でGⅠ初騎乗も果たしています。今はまだ「関西のホープ」だけど、将来は日本を代表する騎手になれるはずです。3~5年後にはGⅠを勝つまでに成長するかも…。
新潟のメイン・第7回レパードステークス(GⅢ・ダート1800m 15頭立て)は、ユニコーンステークス4着からの巻き返しを狙う①ゴールデンバローズ、ジャパンダートダービー2着⑨クロスクリーガー、全日本2歳優駿覇者⑥ディアドムス、JDD5着⑦ライドオンウインド、ユニコーンS2着⑪ノボバカラ、ダート初挑戦⑫ダノンリバティ、鷹取特別(阪神の特別競走)で古馬を一蹴した⑧カラパナビーチ、東京ダービー馬③ラッキープリンス(浦和競馬所属)などが参戦しました。
スタートでノボバカラと⑭オールブラッシュがダッシュつかず。好スタートを切ったゴールデンバローズが果敢に先行策、④センチュリオン、ライドオンウインド、カラパナビーチも前に出るが、ゴールデンバローズがハナに立った。クロスクリーガーは6,7番手に控え、ダノンリバティは中団より後ろのポジションからの競馬、ノボバカラはしんがりで1コーナーを回る。
2コーナーから向正面に出て、ゴルバロが先頭でレースを引っ張り、センチュリオンが2番手、3番手にラッキープリンス、4番手にライドオン、その後ろの5番手にクロクリが追走する。6番手に⑮クワドロープル、カラパナ7番手。中団グループは、リバティが8番手まで押し上げ、ディアドムス9番手、10番手に⑩シンゼンガンプ。11番手オールブラッシュ、12番手②ダイワインパルス、後方は⑤デブリン、⑬タマノブリュネット、ノボバカラと続く。
3コーナーに差し掛かり、クロスクリーガーが早くも先頭集団に追いつき、逃げるゴールデンバローズに並びかける。しかし、ゴルバロも必死に食い下がる。さらにダノンリバティも好位に進出。ライドオンウィンドも5番手。ラキプリはついて行けるか?後方ではドムスがズルズルと後退。
最後の直線で、ゴルバロとクロクリの2頭が競り合う。この2強の一騎打ちか?3番手から懸命にリバティが追いかける。ゴールまで残り200mを切ったところで、クロスクリーガーが先頭に躍り出て、後続に差をつける。そして後方からタマモブリュネットが、ゴールデンバローズを抜いて3番手に浮上。先頭のクロスクリーガーはダノンリバティの追撃を振り切り先頭でゴール。クロスクリーガーが1番人気の期待に応えて、レパードステークスを勝ちました。
ダート王への登竜門・レパードステークスは、クロスクリーガーが優勝。序盤は5番手あたりを追走していましたが、徐々に押し上げ、直線ではゴールデンバローズとの叩き合いから抜け出し、最後は2着に3/4馬身差をつけての快勝でした。初めてのダート戦で2着と好走したダノンリバティは、今後に自信がつきそうな感じがします。3着には11番人気のタマモブリュネットが入り、3連単「⑨-⑫-⑬」で49,790円。2番人気のゴールデンバローズは、スタートから先頭を走りながらも、最後は4着に沈みました。そして、地方から参戦してきたラッキープリンスは15着と大敗。中央の壁は厚い…。なお、4コーナーあたりからスローダウンしたディアドムスは、異常歩様で競走を中止。大事には至らずに済んだようだが…。「ドバイ遠征組」は揃って不振状態ですな…。
クロスクリーガーは交流重賞の「兵庫チャンピオンシップ」に次いで重賞2勝目ですが、JRA重賞は初勝利。今回の勝利で通算5勝目となりました。同レース初勝利の岩田康誠騎手は、これで重賞騎乗機会4連勝。「夏男」岩田騎手の勢いは止まりそうにありません。
クロクリは1800mのレースでは4戦4勝と負け知らず。レパードステークスを勝った馬は、後に古馬のダート戦線で活躍しており、クロクリもトランセンドやホッコータルマエのようにGⅠ馬になれるかもしれません。この秋はJDDで敗れたノンコノユメへのリベンジが目標といえそうだ。
来週・8月16日は、札幌競馬場で古馬によるダート重賞「エルムステークス」、新潟競馬場はマイル重賞「関屋記念」が予定されています。エルムステークスには、重賞3勝のクリノスターオー、GⅠ2勝のグレープブランデー、前哨戦のマリーンステークスを勝ったソロル、大沼ステークス覇者・ジェベルムーサ、ヒラボクプリンス、カチューシャなどが登録。
関屋記念の方は、中京記念を勝ったスマートオリオン、2着・アルマディヴァン、4着・エールブリーズ、6着・アルバタックス、8着・レッドアリオンが登録。他にもマイル重賞の常連・エキストラエンド、鳴尾記念2着・マジェスティハーツ、アーリントンカップを勝ったヤングマンパワー、、阪神牝馬ステークス覇者・カフェブリリアントなどが出走予定。スマートオリオンが関屋記念を勝てば、「サマーマイルシリーズ」のチャンピオンはほぼ確実だが…。