千葉ロッテマリーンズとの3連戦を1勝2敗で終えた福岡ソフトバンクホークスは、11日から福岡ヤフオクドームでオリックスバファローズとの3連戦。現在優勝マジックナンバーが「35」のホークス、この日はマジックを減らすことができたのでしょうか?
両チームのスタメン
ソフトバンク オリックス
1(二)明石健志 (右)小田裕也
2(左)中村晃 (二)岩恭平
3(中)柳田悠岐 (指)糸井嘉男
4(指)内川聖一 (一)中島裕之
5(一)李大浩 (三)ヘルマン
6(三)松田宣浩 (左)小島脩平
7(右)吉村裕基 (遊)安達了一
8(遊)今宮健太 (捕)伊藤光
9(捕)谷裕亮 (中)駿太
(投)スタンリッジ (投)金子千尋
ソフトバンク・スタンリッジVSオリックス・金子の先発で始まったこの試合、1回にスタンリッジがヒットと四球の走者を背負うも、ヘルマンを3塁ゴロに打ち取り無得点。その裏のホークスは、1死から中村が内野安打で出塁するが、柳田が空振り三振→1塁走者・中村も2塁でアウトとなり、三振ゲッツーに終わります。
2回、スタンリッジが先頭打者にヒットを浴びると、1死2塁で伊藤に高めのスライダーを痛打され、レフトへのタイムリー2塁打を打たれて先制点を与える。この後、ヒットと四球で2死満塁のピンチを迎えたが、何とか1点で切り抜けました。その直後にホークスは、2死走者無しで松田がオリックス先発・金子の5球目を捉え、右中間ホームランテラスに叩き込むソロ本塁打を放ち、1-1の同点とします。
しかし、スタンリッジがピリッとしません。3回に中島とヘルマンに連打を浴びると、1死2,3塁で安達のライト犠牲フライで1点を追加され、またも伊藤にタイムリーを打たれてしまい、この回2失点。4回も1死満塁からヘルマンのライト前タイムリーヒットで2点を失う。スタンリッジは4回まで5失点と精彩を欠く。
1点を返したいホークスは5回裏、この回先頭のイデホが金子のストレートをライト方向へ打ち返し、ホームランテラスに吸い込まれるソロ本塁打で1点を返して2-5。2死後、今宮と高谷の連続ヒットで1,3塁とチャンスを作るも、明石が2塁ゴロで2者残塁。さらに差を詰めることができません。
後半に入り、ホークスは6回から飯田優也が2番手で登板。その飯田は先頭の中島を低めの玉で空振り三振に切り取ると、ヘルマンと小島からも三振を奪い、3連続三振で3者凡退。7回には下位打線を簡単に料理し、2イニングを投げてパーフェクトに抑えます。8回は森福允彦が3番手でマウンドに上がりますが、2番・岩崎に甘い直球を狙われ、ライトスタンドへのソロ本塁打を浴びてしまう。これでスコアも2-6。ホークスの敗戦は濃厚かに思えた。
4点ビハインドのホークスは9回裏、ホークスが意地を見せます。1死から吉村がライトへの3塁打で出塁すると、今宮の代打・本多雄一と1番・明石が四球を選び、2死満塁とする。あと1アウトでゲームセットというところで、ホークスの奇跡が始まります。中村がオリックス3番手・佐藤達也の5球目のストレートを捉えてレフト前へのタイムリーヒット。2人が生還して4-6。それでもまだ2点差。なおも2死1,2塁で、柳田が佐藤の3球目のストレートをフルスイング!右中間への大きな打球は、そのままスタンドへと吸い込まれた!柳田の3ラン本塁打が飛び出し、ホークスが7-6で逆転サヨナラ勝利!!
◇パ・リーグ 2015年8月11日 (火)
ソフトバンク-オリックス 17回戦
(ソフトバンク12勝5敗、18時1分、38,500人)
Bs 012200010 6
Sh 010010005x 7
▽勝 巽 3試合1勝
▽敗 佐藤達 42試合1勝7敗5S
▽本塁打 [オ] 岩崎 3号(8回表ソロ)
[ソ] 松田 24号(2回裏ソロ) 、李大浩 23号(5回裏ソロ) 、柳田 22号(9回裏3ラン)
先発のスタンリッジ投手が5回5失点でノックアウト、打線もオリックスのエース・金子投手の前に2点しか取れず、8回まで2-6と4点もリードされてましたが、9回裏に2アウト満塁から5点を奪いサヨナラ勝ち!4点差を一気にひっくり返す奇跡の大逆転勝利で、3連戦の初戦を制しました。正直負け試合だなと諦めていたけど、スポーツニュースでホークスが勝った事を知ったときは、かなり驚きました。土壇場で首位の底力を発揮したホークスは、日曜日のロッテ戦に続いて2連勝。大逆転劇でまた勢いがつきそうな予感がします。この日は2位・日本ハムが4位・西武に敗れたため、ゲーム差が10.5に拡がり、優勝マジックも2つ減って「M33」となりました。
この日の先発投手だったスタンリッジ投手は、5回まで103球を投げ、被安打10・1奪三振・4四死球・5失点。奥様の第3子出産が間近という理由から、中5日での登板となりましたが、立ち上がりから苦しい内容。初回から毎回ランナーを背負い、2回から4回まで3イニング続けて失点を喫しました。奥様に良い報告ができませんでしたね…。負け投手は免れたけど、2年連続2ケタ勝利はまたもお預け。なかなか10勝目が遠いなあ。
この試合の勝利投手となったのは、9回に4番手として登板した巽真悟投手で、プロ7年目にして待望の初勝利を手にしました。今季3試合目の登板という巽投手、小島選手から空振り三振を奪うなど、打者3人をしっかりと抑えました。人生初のお立ち台では「最高です!逆転してくれると思っていた」と語っていました。2008年にドラフト1位で入団しながらも、昨年までの6年間で17試合に登板して0勝4敗。初白星までかなりの年月がかかりましたね。
打線の方はチーム全体で13安打。サヨナラホームランの柳田選手は、自身3度目&今季2本目のサヨナラ弾。打った本人が「信じられない。よく覚えていない」と振り返るくらいだから、もの凄く価値のある一打だったに思えます。この日は本塁打を含めて5打数3安打3打点の猛打賞。その前の中村選手の2点タイムリーヒットも大きかった。中村選手もまたまた、サヨナラ勝ちの立役者だと思います。
2回に金子投手からソロ本塁打を放った松田選手は、プロ通算150号本塁打を達成。本拠地の試合で達成できてよかったなあ。第3打席にもヒットを打っており、3試合連続の2安打です。5回23号ホームランを打ったイデホ選手は、日曜日の試合に続き、2試合連続でのホームラン。イデホ選手と松田選手のアベックアーチは、約1か月ぶりとなるのかな。
12日の試合の予告先発は、ソフトバンク・中田賢一VSオリックス・東明大貴となっております。中田投手は先週の日ハム戦で、エース・大谷翔平投手に投げ勝ち、自身2連勝を果たしました。オリックス戦は3試合で1勝0敗ですが、前回対戦したときは5回途中6失点を喫しております。今度はオリックス打線を抑えられるかな?