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元日恒例の「第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会」の決勝戦が、埼玉スタジアム2002で行われました。今大会の決勝の対戦カードは、セレッソ大阪VS横浜Fマリノス。今季は公式戦(J1リーグ戦&ルヴァン杯)で3度対戦し、セレッソが全て勝利。マリノスは4年ぶりの天皇杯制覇へ、セレッソはルヴァン杯に続くタイトル獲得を目指しました。
両チームのスタメン
[セレッソ大阪]
GK 21 キム・ジンヒョン
DF 2 松田陸
DF 14 丸橋祐介
DF 15 木本恭生
DF 22 マテイ・ヨニッチ
MF 6 ソウザ
MF 10 山口蛍
MF 16 水沼宏太
MF 46 清武弘嗣
FW 8 柿谷曜一朗
FW 24 山村和也
[横浜F・マリノス]
GK 21 飯倉大樹
DF 2 パク・ジョンス
DF 22 中澤佑二
DF 23 下平匠
DF 27 松原健
MF 8 中町公祐
MF 14 天野純
MF 20 マルティノス
MF 24 山中亮輔
MF 33 ダビド・バブンスキー
FW 16 伊藤翔
前半開始1分、マリノスがカウンターを仕掛け、右サイドを突破したマルティノスのクロス→ゴール前飛び込んだ伊藤のシュートはGKにキャッチされる。セレッソは前半5分、右サイドのスローインから、水沼→清武スルー→柿谷の浮き球パス→清谷が右足を合わせたが、マリノスGK飯倉の好セーブに阻まれます。迎えた前半8分、左サイドで下平が左足でクロスを入れ、伊藤が胸トラップから右足でゴールに流し込み、マリノスが序盤で先制点を奪います!
1点を追うセレッソは、24分にセットプレーのチャンスを作り、丸橋の右CKをマリノスGK飯倉がパンチでクリアするが、ボールはあわやオウンゴールになりかける。29分には、敵陣で松田が相手ボールを奪ったが、シュートではなくパスを選択。その後、こぼれ球を自らシュートするも相手に当たる。結局前半はマリノス1点リードで終了。
後半に入り、マリノスはふくらはぎを痛めた山中に代えて、MF遠藤渓太を投入。後半開始早々、マリノスはペナルティエリア手前でFKを獲得し、天野が左足で直接狙ったが、シュートはセレッソGKキムジンヒョンにクリアされる。後半10分、マリノスはGK飯倉のロングキックから、マルティノスがペナルティエリア内で粘りを見せ、左足でシュートを狙うも、GKの正面。その直後には右サイドのバブンスキーのクロス→遠藤のシュートはノーゴール。12分にはカウンターでチャンスを作り、バブンスキーが左サイドにパスを出し、遠藤がダイレクトでグラウンダーの折り返しを入れたが、味方には通らず…。マリノスはチャンスを何度も作りながらも、追加点が奪えません。
セレッソは後半17分にソウザが右足ロングシュートを放つも、GKに抑えられる。後半19分、水沼が敵陣の高い位置から右足を振り抜く。強烈なシュートをGK飯倉が前に弾くと、こぼれ球を相手DFがクリアミス、最後は山村が右足でゴールに叩き込み、セレッソが1-1の同点に追いつきます。
勝負は振り出しに戻り、後半26分にセレッソの柿谷がシュートを狙うもゴール左に逸れ、マリノスも後半33分にFKからDFの中澤が飛び込むもダメ。後半42分、セレッソはソウザのスルーパスに反応した途中出場のFWリカルド・サントスが抜け出してシュートを放つも、GKに防がれて勝ち越しならず。結局1-1のまま90分が終了し、勝負は延長戦へ。
迎えた延長前半5分、セレッソは左サイドで山村がクロス。マリノスGK飯倉がゴールマウスから飛び出すと、ファーサイドにいた水沼がヘディングシュート。これが無人のゴールに吸い込まれ、セレッソが2-1と逆転します。
1点を追う形となったマリノスは、延長後半9分にヴィエイラがPA内に進入するもシュートまでいけず。後半12分には左サイド・遠藤のクロス→ヴィエイラがヘディングシュート。しかし、セレッソGKキムジンヒョンが横っ飛びで防ぎ、同点ゴールを許さず。
延長後半14分、セレッソはリカルド・サントスが一気に抜け出したが、ダメ押しゴールを奪えず。終了間際、マリノスは途中出場の前田直輝が右サイドからシュート。ボールは相手DFの頭に当たってコースが変わり、ゴール方向に行ったが、わずかにゴール右。マリノス最後のCKもキムジンヒョンがパンチでクリアして試合終了。セレッソが延長戦の死闘を制しました。
61年ぶりに埼玉で行われた天皇杯決勝戦は、セレッソ大阪が2-1で勝利。YBCルヴァンカップに続き、今季2冠を達成しました。セレッソは「ヤンマーディーゼルサッカー部」だった1974年度の第54回大会以来、43年ぶり4度目の天皇杯優勝。「ヤンマー」では過去に3度も優勝、「セレッソ大阪」としては初優勝となります。埼スタで2冠を獲得したんで、セレッソの選手やサポーターにとっては縁起の良い場所といえるでしょう。
この日の試合は、エースの杉本健勇選手が欠場、さらには主将の柿谷選手が右足痛、清武選手も本調子ではない状態。主力陣が苦しい中、水沼選手と山村選手が2得点に絡む活躍。後半の同点の場面では、水沼選手がミドルを放ち、こぼれ球を山村選手が押し込む。延長の勝ち越し点は、山村選手がクロス、水沼選手が頭で押し込みました。山村選手は1得点1アシスト。水沼選手は準決勝でも後半ATに同点ゴールを決めており、ここ一番での勝負強さがあるなあって思います。そんな水沼選手は、現在FC東京から期限付き移籍中。チームの貢献度の高さ、天皇杯での活躍が評価されて完全移籍に移行するでしょう。
天皇杯が終了し、J1王者の川崎フロンターレ、年間2位の鹿島アントラーズ、天皇杯王者・セレッソ大阪(年間3位)の3チームが2018年のAFCチャンピオンズリーグの本戦出場が決定。リーグ戦で4位だった柏レイソルがACLプレーオフに出場。東地区プレーオフは1月30日に行われ、勝てば本戦に駒を進めます。
また、2月10日に埼玉スタジアムで行われる「FUJI XEROX SUPER CUP 2018」の対戦カードは、川崎フロンターレVSセレッソ大阪に決定。2018年のJリーグを占う一戦から目が離せません。