日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

第94回箱根駅伝復路 王者の座は譲らない!青山学院大学が史上6校目の総合4連覇!

2018年01月03日 | Sports

第94回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は3日、後半の復路5区間が行われました。初日の往路では、東洋大学が1区からそのまま先頭を守り切り、4年ぶりの往路優勝を飾りました。総合4連覇を狙う青山学院大学は、東洋から36秒遅れの2位。優勝候補だった東海大学は9位、神奈川大学は5区のブレーキが響いて、シード圏外の16位で往路を終えました。運命の復路、東洋VS青学の優勝争い、大混戦のシード権争いの行方はどうなったのか?


山下り区間の6区(20.8㎞)、午前8時ちょうどにトップの東洋・今西駿介が箱根・芦ノ湖をスタート。それから36秒後に青学・小野田勇次が出発。その後、早稲田、拓殖、法政、城西、日体大、順天堂、東海、中央、中央学院、帝京、駒沢、国学院、神奈川、山梨学院と出発し、東洋大がスタートしてから10分後に17位の大東文化、国士舘、東京国際、上武、関東学生連合の5チームが一斉にスタート。
最初の5kmで東洋・今西は16分31秒、青学・小野田は16分32秒で通過。しかし、小野田が軽快な走りで今西との差を縮め、13.4km地点で15秒差に迫る。そして15キロのところで今西に追いつくと、15.3km辺りで小野田が前に出る。王者・青学、ここで先頭に浮上。小野田は最後まで軽快な走りを見せ、小田原中継所を先頭でタスキリレー。58分4秒の好タイムで走り切った。東洋大は52秒差の2位。早大3位、法政4位、東海が5位に浮上。シード争いでは、12位スタートの帝京大・横井裕仁が5人抜きで7位まで押し上げ、中央学院が10位。日体大が10位から8秒差の11位、中央も12位に後退。


7区(21.3㎞)、先頭の青学・林奎介は最初の1キロを2分44秒のハイペースで入ると、5キロを14分10秒、10キロを28分45秒で通過。二宮のチェックポイントでは、2位の東洋大学に2分17秒の大差を拡げた。後方では、駒沢・工藤有生が苦しい走りを見せる。
8区の走者が待ち受ける平塚中継所。青学・林は最後までペースが衰えず、8区・下田裕太にタスキリレー。従来の区間記録を16秒も更新する1時間02分16秒の区間新記録を樹立。2位の東洋大は3分27秒も拡げられた。早稲田3位、4位法政、5位東海、6位拓殖と続き、日体大が4つ順位を上げて7位。6区8位だった順大は11位。そして青学が通過してから20分後に上武大と学連が繰り上げスタートとなった。

8区(21.4Km)に入っても青学の勢いは止まりません。2年連続で8区区間賞の下田は、10キロを29分21秒で通過。15.6Kmの遊行寺坂チェックポイントでは、東洋大に5分34秒の大差をつけた。後方では、東海大・館澤亨次が4キロ過ぎに法政をかわすと、15.8キロあたりで早稲田を抜いて単独3位に上がる。
一人旅を続けた青学・下田は、サングラスを外してラストスパート。戸塚中継所を先頭でタスキリレー。東洋大が6分15秒差で2位、東海大が3位、法政4位、早稲田は5位転落。その後、日体大、城西大、中央学院、帝京、拓殖と続き、順大が10位から1分19秒差の11位。そして、大東大、山梨学院、国士舘、上武、学連の5チームが繰り上げスタート。


復路最長区間の9区(23.1キロ)、青学の近藤修一郎が安全運転を続ける中、上位争いは激戦。日体大・室伏穂高が早稲田と法政の4位集団に追いつく。3位の東海大とは、権太坂のところで38秒差、横浜駅で32秒差。しかし、17キロ過ぎに日体大が遅れ出すと、20キロで早稲田が単独4位。
アンカーが待つ鶴見中継所、最初に現れた青学が先頭で通過すると、5分22秒後に東洋大が2位。東海大は3位を守り、それから14秒遅れで早大が4位、法政が5位と続く。シード争いでは、7位城西、8位帝京、9位拓殖、10位中央学院。11位・順大は、中央学院とは1分6秒差。首位通過から20分後、戸塚繰り上げの5チーム+東国大、国学院が繰り上げスタート。国学院9区・熊耳智貴が中継所に姿を見せるも、わずか5秒差でタスキが途切れてしまった…。


最終10区(23.0㎞)。青学のアンカー・橋間貴弥は安定した走りを続ける。東洋の小笹椋も追いかけるが、それでも青学との差は5分以上もある。後続では、日体大・中川翔太が12キロ過ぎに法政を抜いて5位、15キロ過ぎには4位の早稲田に追いつく。
青学・橋間は最後まで表情を崩さず、東京大手町の読売新聞社前を先頭でゴールイン!青山学院大学が4年連続の総合優勝を達成!東洋大が4分52秒差の総合2位。3位争いでは、早大・谷口耕一郎が残り1.5キロで東海大・川端千都をかわし、総合3位でフィニッシュ。東海・川端は日体大にも抜かれて5位でゴール。その後に法政が6位。シード権争いも決着がつき、中央学院がシード圏内の10位を守り切り、順大は14秒差の11位でフィニッシュしました。


箱根駅伝 総合順位
1位 青山学院大学  10時間57分39秒(大会新記録)
2位 東洋大学    11時間02分32秒
3位 早稲田大学   11時間09分09秒
4位 日本体育大学  11時間09分28秒
5位 東海大学    11時間10分09秒
6位 法政大学    11時間10分20秒
7位 城西大学    11時間12分12秒
8位 拓殖大学    11時間12分32秒
9位 帝京大学    11時間13分26秒
10位 中央学院大学  11時間14分25秒
(ここまでがシード権)
11位 順天堂大学   11時間14分39秒
12位 駒澤大学    11時間15分13秒
13位 神奈川大学   11時間17分08秒
14位 国学院大学   11時間18分06秒
15位 中央大学    11時間19分26秒
16位 大東文化大学  11時間22分58秒
17位 東京国際大学  11時間22分59秒
18位 山梨学院大学  11時間23分24秒
19位 国士舘大学   11時間26分42秒
20位 上武大学    11時間32分42秒
OP 関東学生連合   11時間40分02秒


復路区間賞
6区 小野田勇次(青学大)   58分03秒
7区 林奎介(青学大)  1時間02分16秒※区間新
8区 下田裕太(青学大) 1時間04分46秒
9区 清水歓太(早大)  1時間10分39秒
10区 小笹椋(東洋大)  1時間11分09秒


第94回箱根駅伝は、青山学院大学が4年連続4度目の総合優勝。6区で36秒差を逆転して首位に立つと、そのまま東洋大学との差を大きく引き離し、4分53秒差をつけての圧勝を果たしました。総合4連覇は、2002~2005年の駒澤大学以来、史上6校目です。2位の東洋大は10年連続でトップ3。青学の4連覇も凄いですが、3位以内を10年間も続けるのも偉大な記録だと思います。
優勝候補に挙げられていた東海大学は、一時は3位まで順位を上げましたが、アンカーが失速して5位。城西、拓殖、帝京はシード返り咲き。11位の順大は14秒差及ばずシード落ち。12位の駒大も9年ぶりのシード権喪失。神大は総合13位で次回は予選会に回ります。

やっぱり青学は強かったですねえ。山下り職人の小野田選手が東洋を逆転して区間賞を獲得。7区の林選手は区間新記録の好走。レース後の表彰式では大会MVP(金栗四三杯)に選ばれました。8区の下田選手は区間新樹立とはなりませんでしたが、3年連続で8区の区間賞を獲得しました。この3人で2位に6分以上の大差をつけ、9区と10区のランナーが大量の貯金を守りました。復路のタイム「5時間28分34秒」は、往路の時よりも上回り、2位に5分以上の大差でした。
今季の青学は出雲駅伝で2位、全日本大学駅伝では3位に敗れましたが、箱根では王者の意地を見せつけての圧勝劇を飾り、無冠は免れました。下田選手と田村選手ら4年生選手がこの春に卒業しますが、下級生がたくさん残っているので、来季も3大駅伝でのタイトル獲得も狙えるでしょう。来年の箱根も青学VS東洋の構図となるかもね…。



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