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2017年12月30日に開幕した「第96回全国高校サッカー選手権大会」は、5日に準々決勝4試合が行われました。ベスト8に勝ち進んだのは、インターハイ王者・流通経済大学附属柏高校(千葉)、前回準優勝・前橋育英(群馬)、矢板中央(栃木)、初出場の日本文理(新潟)、上田西高校(長野)、米子北(鳥取)、長崎総合科学大学附属高等学校の8校。この日の試合に勝ったチームが、埼玉スタジアム2002での準決勝に進出します。
浦和駒場スタジアム会場 第1試合:矢板中央VS日本文理
初出場ながら8強まで駒を進めた日本文理、新潟県勢初のベスト4入りを懸けて矢板中央と対戦しました。
序盤は矢板中央のペースで進み、前半11分に自陣からの長いFKから、FW望月謙→MF江口隼人と繋ぎ、MF松井蓮之が左足でシュートを放ったが、文理GK相澤ピーターコアミの好セーブに阻まれます。16分にはFW久永寿稀也が右サイドからシュートを狙うも、クロスバーに直撃。文理は24分にMF竹内渚が強烈な右足ミドルシュートを放ちますが、これはGKの正面。
そして迎えた前半36分、矢板中央はロングボールからFW大塚尋斗が抜け出してシュートするもGKの足に当たる。しかし、こぼれ球を拾ったMF山下純平がゴールに流し込み、矢板中央が先制点を奪います。
後半も矢板が決定機を連発。後半5分に久永が反転してシュートを打つも、文理GK相澤に防がれる。後半12分には途中出場のMF板橋幸大がシュートを放ったが、これもGKの相澤が止める。
1点を追う文理は、後半33分にFW亀山来駆が中盤でドリブルを仕掛けてシュートまで持ち込んだが、GKにキャッチされる。39分にはMF横山隼介が相手DFをかわして左足を振り抜くも、シュートはクロスバーの上。後半40分、MF久住玲以がペナルティエリア内で相手DFと交錯するも、PK獲得ならず。試合はこのまま矢板中央が1-0で逃げ切りました。
浦和駒場スタジアム会場 第2試合:長崎総科大附属VS流経大柏
10年ぶりの選手権制覇を目指す流経大柏は、2試合で4得点無失点と盤石の強さ。名将・小嶺忠敏監督が指揮する長崎総科大附は、3回戦で前回王者・青森山田を撃破。しかし、この日は3試合連続でゴールを奪っているエースストライカーの安藤瑞季選手が出場停止で欠場。準々決勝屈指の好カードを制したのは?
前半9分、長崎総科大は右サイドでDF岩本蓮太がロングスローを放り込む。ボールはGKの頭上を越えて直接ゴールマウスに吸い込まれたが、ゴールとは認められず。流経大柏は22分、右サイドのクロスにMF加藤蓮が頭で合わせたが、GKにキャッチされた。結局前半は両チーム決め手がなく、0-0で終えます。
エンドが変わった後半、流経大柏は右サイドのロングスローから、FW安城和哉が頭で落とすと、ニアサイドでDF関川郁万が右足でゴールに叩き込み先制点を奪う。後半9分、長崎総科大は右CKからFW西原先毅がヘディングシュートを見せるが、ゴール左に逸れて同点ならず。するとその直後、流経大柏はGKのロングキックから、味方が頭で落とすと、加藤が左サイドへ浮き球のパス→走り込んできたMF菊地泰智が左足ループシュートを決め、流経大柏が1点追加。
2点を奪った流経大柏はさらに攻め続け、12分に左サイドのFKを安城が頭で合わせるもGKの正面。15分には右CKからMF宮本優太が飛び込んだが、ヘディングシュートはクロスバー直撃。
1点を返したい長崎総科大は、24分にロングスローからMF別府尊至が右足で合わせるも枠外。後半31分には右サイドのクロスに西原が相手GKと競り合うが、ファウルを取られた。
そして後半39分、流経大柏は味方の浮き球のパスに反応した途中出場のFW熊澤和希がダメ押しゴールを奪い勝負あり。流経大柏が3-0で長崎総科大附に快勝。総科大はエース・安藤の欠場が大きく響き、ベスト8敗退です。
駒沢競技場 第1試合:明秀学園日立VS上田西
共に初めての4強入りを目指すチーム同士の一戦は、前半から点の奪い合いとなりました。
まず前半12分、明秀日立がセットプレーのチャンスを作り、左CKでMF二瓶優大の蹴ったボールが相手の選手に当たった後、ファーサイドに詰めていたMF伊里隼人が右足で押し込み1点を先取。しかし前半15分、上田西が相手のファウルでPKを獲得し、DF大久保龍成がPKを直接決め、1-1の同点とする。
前半22分、上田西は左CKの場面で、MF宮下廉が蹴ると、ニアサイドに飛び込んだDF大久保が空振り→ボールはそのままゴールイン。宮下のCKが直接決まって、上田西が2-1と逆転します。さらに後半開始早々、左サイドのロングスローから、DF田辺岳大の左足ボレーシュートがゴール左隅に決まり3点目。
2点差に拡げられた明秀日立は、後半9分にカウンターからFW荒井慧伊大が左サイドを突破し、そのまま左足でゴールネットを揺らし、3-2と1点差に詰め寄る。後半35分、伊里が中央の位置から右足ミドルシュートを放つが、ポスト左に当たり同点ならず。終了間際には伊里のロングスローから波状攻撃を仕掛けるも、上田西が守り切りタイムアップ。上田西が3-2で明秀日立に競り勝ち、長野県勢初のベスト4進出を果たしました。
駒沢会場 第2試合:前橋育英VS米子北。
悲願の初優勝を目指す前橋育英は、エースの飯島陸が2試合で5得点。鳥取県勢初のベスト4入りを狙う米子北は、前橋育英の攻撃陣を抑えられるか?
試合が動いたのは前半20分。前橋育英は右CKからDF角田涼太朗が左足シュートを決めて先制点を奪う。さらに前半27分、左サイドからDF渡邊泰基の低いクロス→ニアサイドで詰めていたFW榎本樹が押し込んで2点目をもぎ取ります。
2点を追いかける米子北は、後半開始直後にMF坂田二千翔が左サイドでドリブルを仕掛けてからグラウンダーで折り返し、ゴール前でFW葉間田累がシュートを見せるもゴール左に外れる。前橋育英は後半25分にFW宮崎鴻がピッチに入る。すると後半28分、右サイドの折り返しを受けた宮崎が、左足シュートをゴール左隅に決める。前橋育英に大きな追加点が入り、3-0と突き放す。
なんとか一矢を報いたい米子北は、終了目前の後半43分、ロングフィードから抜け出したFW岡田大和が左サイドでクロス→最後は葉間田が合わせるも、枠を外してしまいTHE END。前橋育英が米子北に完勝し、2年連続で4強入りです。
というわけで、準々決勝4試合が終わり、流経大柏、前橋育英、矢板中央、上田西の4チームが準決勝に進むことになりました。関東勢が3校も残り、上田西が長野県勢初の4強入りの快挙。流経大柏はさすが夏の王者といった試合内容。後半だけで3点を奪い、長崎総科大附を無失点に抑えました。2回戦から登場して、3試合で未だに失点がゼロ。第78回大会の市立船橋以来となる全試合無失点での優勝まであと2勝です。
前橋育英は3試合で9得点を挙げていますが、流経大柏と同様3試合連続無失点。もし決勝戦で前橋育英と流経大柏が当たったら、ロースコアの内容になりそう。矢板中央は3試合続けて1点差で勝利しているし、上田西は勢いに乗ったら怖いと思います。
準決勝は6日に埼玉スタジアム2002で行われます。第1試合は流経大柏VS矢板中央、第2試合は前橋育英VS上田西となっています。準々決勝&準決勝と連戦だから選手の疲労も心配されますが、決勝進出目指して頑張ってもらいたいものです。