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暑すぎてつらい。

第96回全国高校サッカー選手権大会準決勝 流経大柏と前橋育英が決勝進出!

2018年01月06日 | soccer

第96回全国高校サッカー選手権は6日、埼玉スタジアム2002で準決勝2試合が行われました。5日の準々決勝では、流経大柏、前橋育英、矢板中央、上田西の4チームが埼スタの大舞台に進みました。全国4093校の頂点まであと2勝、8日の決勝戦に進出したのは一体どこだ!



準決勝第1試合 流通経済大学附属柏(千葉)VS矢板中央(栃木)
10年ぶりの選手権制覇を目指す流経大柏は、3試合連続で無失点勝利。対する矢板中央は初戦から全て1点差で勝利。夏の王者を倒し、栃木県勢53年ぶりの決勝進出なるか?
立ち上がりから流経大ペースで進み、前半2分にMF菊地泰智が左足ミドルシュートを放つも、GKにキャッチされる。14分には菊地が右サイドからシュートを打っていくも、大きく外れます。前半18分には右サイドのFKを、DF近藤立都が左足で直接シュート。枠内に飛んだものの、GKに抑えられた。30分にはMF宮本優太がミドルを狙ったが、これもGKの正面。
矢板中央は前半44分、味方の縦パスから、前線にいたFW望月謙がボールを受けたが、流経大柏DF陣に囲まれてシュート打てず。さらに44分、セカンドボールを拾った望月がロングシュートを放ったが枠を捉えることができず。結局、前半は0-0のまま終了。
後半に入り、流経大柏は後半4分にゴール正面の位置でFKを獲得すると、菊地が左足で狙ったが、わずかにゴールの左。後半6分にはDF関川郁万が右足ミドル。しかし、これは右に逸れてしまう。後半18分、右サイドの浮き球のパスに反応したFW安城和哉がシュートを打つも、相手DFのブロックに阻まれる。そして後半19分、左サイドで近藤がアーリークロス→ファーサイドにいた途中出場・加藤蓮が右足を振り抜いてシュート。これがゴール左隅に突き刺さり、流経大柏がようやく先取点を奪います。
1点を追う矢板中央は、後半22分に右サイドでMF山下純平がドリブルで3人抜きを見せてからクロスを上げ、味方のポストプレーから、MF松井蓮之が右足シュート。しかし、これはクロスバーを越えてしまう。後半32分には左サイドでMF板橋幸大のヒールパス→FW山下育海の折り返しは相手DFに当たる。33分にはMF飯島翼がシュートを放つもGKに防がれる。36分には個人技で持ち込んだ板橋がペナルティエリア内でつぶされた後、こぼれ球を飯島が左足でダイレクトに打ったが、シュートはわずかにゴール右。後半アディショナルタイム、DF白井陽貴がPA右からシュートを打つも決まらず。最後まで1点が遠いまま試合終了。流経大柏が1-0で逃げ切り、決勝進出を果たしました。




準決勝第2試合:前橋育英(群馬)VS上田西(長野)
第2試合は群馬VS長野の隣県対決。今年こそは悲願の初優勝を狙う前橋育英は、3試合で9得点無失点。長野県勢初の4強入りを果たした上田西は、前橋育英のゴールをこじ開けられるか?
序盤から前橋育英が攻めまくり、FW飯島陸が前半6分と7分に立て続けにシュートを打つも枠に飛ばず。前半8分にはMF秋山裕紀がロングシュートを打ったが、ゴールならず。17分は左サイドのDF渡邊泰基のクロスボールがゴール方向に飛んだが、上田西GK小山智仁が間一髪でクリア。22分、右サイドからのFKを、DF松田陸がファーサイドから頭で合わせるもGKにキャッチされる。
迎えた前半23分、左CKのチャンスをつかみ、MF田部井悠のセンタリング→ニアサイドに飛び込んだ松田のヘディングシュートが決まり1点先取。27分、FW榎本樹の反転してからの縦パス→飯島がDFをかわしてから右足で流し込み2点目のゴール。
2点を追う上田西は29分、右サイドでFW上原賢太郎がパスを送り、FW根本凌がシュートが決めて1点を返す。前橋育英は今大会初失点…。上田西は33分、相手のCKからのシュートをGK小山が好セーブ。34分もCKのピンチを小山が防ぎます。しかし前半35分、前橋育英は榎本のスルーパス→MF五十嵐理人がDFラインの裏に抜け出して、冷静に右足で流し込み1点追加。前半は前橋育英が3-1と2点リードしました。
後半になっても前橋育英が上田西ゴールに襲い掛かります。後半18分、縦パスから榎本がPA内でDFに囲まれながらもボールをキープすると、バックパスから五十嵐が右足のシュートを決めて4点目をもぎ取る。後半41分にはGKのロングキックから、味方選手が頭で落とし、飯島がドリブルで仕掛けてから左足でゴールを突き刺し5点目。さらに後半アディショナルタイムには途中出場・釣崎椋介のゴールが生まれ、後半だけで3得点。前橋育英が6-1と大勝し、2年連続の決勝進出です。




6日の準決勝は、流経大柏と前橋育英の関東勢2チームが勝ち、8日の決勝戦に進みました。流経大柏はこの準決勝でも無失点に抑え、これで4試合連続無失点勝利。全試合無失点での優勝に王手をかけました。矢板中央も失点された後に惜しい場面が幾つもあったけど、流経大柏のゴールをこじ開けることができませんでした。
決勝ゴールを挙げた加藤蓮選手は、後半10分過ぎからピッチに入り、後半19分に右足ダイレクトボレーを豪快に決めてみせました。加藤選手は今大会3得点を挙げていますが、全て途中出場から挙げております。チームに欠かせないスーパーサブだけど、実力はレギュラー級です。決勝ではスタメンに抜擢される可能性もあるかもしれません。

前橋育英の方は上田西に圧勝。エースの飯島選手と五十嵐選手がともに2得点。榎本選手は3アシストで勝利に貢献しました。この日の飯島選手、前半の1点目は左足でボールを受け止めると、右足に持ち替えてシュート。上田西GKの小山選手も動けませんでした。2得点目は左サイドから左足一閃。飯島選手はここまで単独トップの7得点。決勝でも自らのゴールで、優勝に導けるか。
前橋育英は過去2度決勝に進出しましたが、3年前は星稜高校に延長の末に競り負け、昨年は青森山田に0-5と大敗。3度目の今回こそは優勝したいところです。

第96回全国高校サッカー選手権大会も、いよいよ決勝戦を残すのみ。全国4093校の頂点が遂に決まります。流経大柏が10年ぶりの選手権制覇&夏冬2冠達成か、あるいは前橋育英が群馬県勢初優勝となるか。両チームとも攻撃力もあるし、守備も堅いからなあ。どちらか勝ってもおかしくないでしょう。