2018年シーズン開幕2日目の7日は、中山競馬場で明け3歳牝馬の重賞競走・第34回フェアリーステークス(GⅢ・芝1600m 16頭立て)が行われました。昨年はアエロリットが2着の後、NHKマイルカップで優勝。今年もここからGⅠ馬が出てくるのか?今年のフェアリーSは、阪神JFに出走した①サヤカチャン、アルテミスステークス4着⑦トロワゼトワル、白菊賞2着⑩スカーレットカラー、デビュー2戦目⑬レッドベルローズ、ひいらぎ賞3着⑧グランドピルエット、藤田菜七子騎手が乗る⑥ジョブックコメン、前走未勝利を勝った⑭プリモシーン、⑯テトラドラクマ、⑤ライレローズなどが参戦しました。
単勝の人気は、1番人気テトラドラクマ(3.6倍)、2番人気プリモシーン(4.6倍)、3番人気トロワゼトワル(6.5倍)、4番人気ライレローズ(7.8倍)、5番人気のサヤカチャン(8.4倍)までが10倍以下。6番人気以降はスカーレットカラー、レッドベルローズ、グランドピルエット、②デュッセルドルフ、ジョブックコメンと続きました。
スタートでトロワゼトワルが出遅れ。好ダッシュを決めた④アントルシャが行くかと思いきや、⑪シスルが先手を奪う。2番手にグランドピルエット、3番手に⑨レネットが上がり、アントルシャは4番手に下がり、5番手にデュッセルドルフ、その外側の6番手にテトラドラクマが並ぶ。7番手にジョブックコメン、8番手にサヤカチャンが追走。9,10番手に位置に⑤ライレローズとプリモシーン、⑮フィルハーモニーが11番手から前に押し上げに掛かる。12番手のスカーレットカラーも追い出し開始。13番手レッドベルローズ、14番手③ハトホル、15番手⑫ジーナスイート、出遅れたトロワゼトワルが最後方を走る。
3コーナーを回り、先頭グループはシスル・ピルエット・フィル・レネットの4頭が一塊。デュッセル5番手、ドラクマ6番手、プリモとスカカラは中団からポジションを上げ、先頭集団に加わる。サヤカは中団より後ろ、トロワゼも集団に追いついた。
16頭ほとんど一団の状態で最後の直線に差し掛かり、グランドピルエットが先頭だが、スカーレットカラーとプリモシーンが外から追い上げる。間からはレネットとテトラドラクマも来ている。ゴール残り150mでプリモが抜け出し、スカカラが2番手、ベルローズが3番手に上がってきたが、プリモシーンが先頭でゴールイン!プリモシーンがフェアリーステークスを快勝しました!
フェアリーステークス 全着順&払戻金
1着⑭プリモシーン 1分34秒6
2着⑩スカーレットカラー 1馬身1/4
3着⑬レッドベルローズ クビ
4着③ハトホル 1馬身1/4
5着⑦トロワゼトワル クビ
6着⑯テトラドラクマ
7着⑤ライレローズ
8着⑧グランドピルエット
9着⑥ジョブックコメン
10着⑨レネット
11着②デュッセルドルフ
12着①サヤカチャン
13着⑫ジーナスイート
14着⑪シスル
15着④アントルシャ
16着⑮フィルハーモニー
単勝 ⑭ 460円
複勝 ⑭ 190円 ⑩ 310円 ⑬ 410円
枠連 5⃣-7⃣ 1,750円
馬連 ⑩-⑭ 3,230円
馬単 ⑭-⑩ 5,150円
ワイド ⑩-⑭ 1,170円 ⑬-⑭ 1,100円 ⑩-⑬ 2,420円
3連複 ⑩-⑬-⑭ 10,370円
3連単 ⑭-⑩-⑬ 46,640円
春の牝馬クラシックを目指す馬達が集結したフェアリーステークスは、2番人気のプリモシーンが快勝。前走の未勝利戦に続いての連勝で重賞初制覇を飾りました。大外から追い込んだスカーレットカラーが2着、3着にはレッドベルローズが入りました。3番人気のトロワゼトワルはスタートでの出遅れが響いて5着、1番人気のテトラドラクマは6着、4番人気のライレローズは7着、藤田菜七子騎手が乗ったジョブックコメンは9着に終わりました。
プリモシーンは美浦・木村哲也厩舎に所属し、父・ディープインパクト、母・モシーン。鞍上の戸崎圭太騎手とシルクレーシングは、6日の中山金杯に続く重賞勝ち。正月から絶好調の戸崎騎手は、8日のシンザン記念でアーモンドアイに騎乗します。
プリモシーンは昨年9月にデビューし、新馬戦ではトーセンブレスの2着。2戦目の未勝利戦ではテトラドラクマに競り勝ちました。3戦目となる今回は、約3か月ぶりのレースでしたが、ラスト200mで先頭に立ち、そのまま突き放しました。この馬は走りにも躍動感もあり、体格もガッチリしているねえ。通算でも3戦2勝、連対率100%。今後は桜花賞トライアル競走→桜花賞へと向かうでしょう。クラシックで活躍するには、もっと力をつけておきたいですね。
成人の日の1月8日も競馬が開催され、メインは京都競馬場でシンザン記念が行われます。⑪カシアス,⑨カフジバンガード,②ファストアプローチの「朝日杯組」、①スターリーステージ,③アーモンドアイ,⑦ツヅミモン,⑧プリュスの牝馬勢も出走します。
競馬界の新成人ジョッキーの活躍にも注目。藤田菜七子騎手は中山7Rでビックリシタナモーとのコンビで2018年初勝利を目指し、昨年44勝とブレイクした荻野極も京都で3レース騎乗。早くも2勝を挙げている2年目の武藤雅騎手、川又賢治騎手、オーストラリア留学中の坂井瑠星騎手、菊沢一樹騎手も新成人です。新成人の皆さん、一度は競馬場に足を運んでみよう!