ひろば 研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

2006年7月3日、武蔵小山駅

2020年04月28日 00時00分00秒 | まち歩き

 「東急目黒線途中下車」シリーズ再掲載を進めています。今回は武蔵小山です。元は「待合室」の第190回「東急目黒線途中下車(6)武蔵小山駅」として、2006年10月25日〜31日に掲載したものです。基本的な内容は掲載当時のままですが、文章の一部を修正しています。

 

 大東文化大学板橋校舎への通勤路線として私が利用している路線の一つが、東急目黒線です。東急の歴史は、かつての目蒲線、現在の目黒線と多摩川線から始まるというほどです。現在まで、東横線と田園都市線が本線級なのですが、目黒線と多摩川線は、独自の色彩を保った路線です。たしか、東急線で最初に冷房車が走ったのも、目黒線と多摩川線であったはずです。

 目黒線は、現在、東京メトロ南北線および都営三田線と相互乗り入れをしています。相互乗り入れという点で最も便利なのは田園都市線なのですが、目黒線も、南北線直通と三田線直通とを乗り間違えると白金高輪より先で大変な目にあいかねないとは言え、便利になりました。2006年9月25日からは急行電車も走っています。

 2006年7月2日、武蔵小山駅と西小山駅が地下化されました。目黒線の起点である目黒駅も地下駅で、発車するとほどなく地上に出て不動前駅に到着しますが、不動前駅を発車するとまた地下にもぐり、武蔵小山駅に到着します。

 武蔵小山と言えば、日本最初のアーケード商店街として有名で、テレビやラジオでも、街角での取材場所としてよく登場しています。この商店街は、アーケード商店街としてもかなりの距離でして、池上線の戸越銀座駅の近くまで伸びています。今回はアーケード商店街を取り上げませんが、東京都内にある東急線の駅でも、渋谷と蒲田を除けば最も繁華な商店街を抱えていますので、急行が止まるのは当然です。

 7月3日、武蔵小山で降りてみました。線路は地下化されていますが、まだ駅の工事は続いていました。小山台高校に近い西口にしか通路がないのですが、アーケード商店街に近い東口への通路も、もうじき完成することでしょう。

 目黒線をよく使うようになったのは大東文化大学法学部に勤めるようになってからのことですので、過去のことはよく覚えていません。記憶に誤りがなければ、武蔵小山は、ホームが地上にあり、改札口は地下にあったはずです。つい最近までの元住吉駅(9月25日に高架化されています)と同じような構造でした。その後、地下化工事により、改札口がホームの上に移動して橋上駅舎となっていました。

 7月1日まで使用されていた地上時代の線路です。アーケード商店街につながる踏切がありました。これから撤去工事が始まるのでしょう。懐かしさだけではない、複雑な気分に囚われました。

 元の踏切から西小山方面を見ています。もう、この線路の上を電車が走ることはありません。線路が撤去され、新しい何かができるはずです。この先、西小山までは完全に地下化されており、西小山を出発すると、洗足の手前で地上に出たかと思うとすぐに地下に入り、洗足駅に到着します。大岡山も地下駅です。

 地上時代の武蔵小山駅のホームです。ホームドアも残っています。ドアの部分が黄色に塗られています。これは武蔵小山駅のカラーです。目黒線の場合は、駅によってホームドアの色が異なっており、識別に役立っています。この手法は、1977年に開通した新玉川線(現在は田園都市線の一部)で採用されており、全国に、様々に形を変えて広まったものでした。ここに何ができるのか、期待しています。

 地下化されてからはあまり利用していないのですが、地上時代には、よく武蔵小山で途中下車をしていました。東口の古レコード屋、西口の古本屋など、よくまわったものでした。

 地下化されてからの武蔵小山駅です。下りホームに立っています。

 地上時代の武蔵小山駅のホームとは全く別の駅になったかと思えるほどに、様変わりしていました。ホームドアの黄色はそのままです。

 地下化されて、武蔵小山駅は2面4線のホームとなりました。私が上の写真を撮影した7月3日には、1番線と4番線がまだ使用されていなかったのですが、急行運転が開始された9月25日からは、1番線と4番線も利用されています。ここは急行の停車駅ですので、各駅停車が待ち合わせのために1番線(下り)、4番線(上り)が停まるのです。

 先ほど記したように、目黒線の場合は、駅によってホームドアの色が決まっています。このような手法は、新玉川線に始まり(ホームの壁に帯が入っていて、この帯の色が駅によって異なっています)、各地に広まりました。半蔵門線の半蔵門駅、九段下駅、神保町駅などは、駅周辺の特徴を示すデザインで識別していますし、福岡市営地下鉄などは駅のロゴマークで識別しています。

 今回は駅しか取り上げられなかったのですが、やはり武蔵小山のアーケード商店街などを歩き、撮影して、このブログにて紹介したいものです。


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