朝日新聞社のサイトで、ファラオ・サンダース氏が死去したというニュースを目にしました。81歳だったとのことです。
私は、ファラオ・サンダースのアルバムを持っていませんが、コルトレーンの「アセンション」などサンダースの演奏を聴いています。
上記記事にも書かれているコルトレーンの「ライヴ・イン・ジャパン」は、コルトレーンが一度だけ来日した際の最終公演の模様で、CDで2枚分なのに3曲しかないというものです。私が購入したのは学部生の時で、六本木WAVEで購入し、うちで聴いて打ちのめされたとともに、タイムマシンがあったらこの時の公演を生で見てみたいと思ったものでした(私が生まれる2年前のことなのです)。そう、この時、ファラオ・サンダースはコルトレーン・クインテットの一員として来日し、「レオ」ではコルトレーンとのアルト・サックス合戦も行った訳です。しかし、私が最もよく聴いたのは「マイ・フェイヴァリット・シングス」で、ジミー・ギャリソンのベース・ソロの後に続くコルトレーンのテナー・サックスによるソロこそ最高の「マイ・フェイヴァリット・シングス」だと思っています。とくに、マイナーからメジャーに転じた部分のフレーズの美しさは印象的で、この部分だけでも何度も頭に浮かんできます。そして、サンダーズのソロが続くのですが、ゴリゴリの、怨念が凝り固まったかのようなテナー・サックスの音でした。背後で、おそらくはコルトレーンが叩いていると思えるタンバリンの音なども聞こえてきます。
訃報を見て思いだしたことを記しました。また聴いてみたくなります。
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