今年1月に発出された緊急事態宣言は、日本全国を対象としたものでなく、地域を限定したものでした。まず、このことをしっかりと確認しておく必要があります。
次に、緊急事態宣言の対象となった地域において、新規感染者数が減少した時期もありましたが、むしろ増加した時期もあったという事実も、やはり確認しておく必要があります。
3月中旬に入ってから、緊急事態宣言の対象となっていなかった地域において新規感染者数が増加していると報じられています。そのためか、「第4波」に入ったというような報道がなされています。例えば、読売新聞社の「『第4波に入った』地方で感染が急拡大…宮城には『GoToイート再開が要因』との指摘も」(https://www.yomiuri.co.jp/national/20210328-OYT1T50196/)という、2021年3月29日7時11分付の記事です。
最初に掲げた2つの事実を踏まえれば、「第4波」という表現は不適切以外の何物でもないでしょう。私自身は「第3波」という表現もいかがなものかとは思っていますが、その点を脇に置いておくとして、「第3波」は全く収束しておらず、むしろ長きにわたって続いていると考えるべきではないでしょうか。
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