日本を代表する世界的ギタリストの渡辺香津美さんが「ギター・ルネッサンス」シリーズを始めたのは21世紀に入ってからで、第1弾は2003年に発売されています。1990年代前半のレゾナンス・ヴォックスの数枚を除いて、香津美さんのアルバムは全て買い集めましたが、時折、オベーション・アダマズなどのアコースティック・ギター(あるいはエレクトリック・アコースティック・ギター)による演奏が収録され、また、1981年11月には「ドガタナ」も発表されていますが、アコースティック・ギターの独奏だけというアルバムは「ギター・ルネッサンス」第1弾が始めてのことでした。
それ以降、2005年に第2弾、2006年に第3弾、2007年に第4弾が発表されましたが、バッハの無伴奏チェロ組曲第1番の第5曲と第6曲が残されたまま、このシリーズが終わってしまうのか、と懸念していました。ようやく、今月中旬、第5弾が発売されました。私が知ったのは先週で、今日、先程聴き終えました。
バッハの上記の曲は第5曲と第6曲が収録されていますので、第1番はこれで終わりということになります。第2番ニ短調の全曲を期待したいところです。
香津美さんと言えば、時期によって使用楽器が異なることでも知られています。「ギター・ルネッサンス」シリーズでも同様で、今回は第4弾までとは全く違う楽器が使われており、聴いた瞬間にわかります。
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