東京都の特別区で最も人口の多い世田谷区の三軒茶屋から下高井戸までの軌道線、東急世田谷線は、都内の散歩コースなどとしてもよく取り上げられます。実際、三軒茶屋、若林、世田谷、上町、下高井戸など、味のある街を通りますので、私も時々乗っては街を歩いています(三軒茶屋駅だけは田園都市線の途中下車ですが)。
そして、世田谷線を走る300系は、編成ごとに色が異なることでも知られています。まだ私も全ての色を見た訳ではないのですが、今回は写真などに残っている5編成を紹介します。
まずは301F、第1編成です(2010年5月5日、三軒茶屋駅で撮影)。以前は緑一色で、正面にサザエさんの顔のマークをつけていましたが、昔の玉川線、通称「玉電」の色分けに変わりました。
次は305F、第5編成です(2010年5月5日、下高井戸駅で撮影)。こちらはピンク色です。昼間乗務する女性の案内係「車内アテンダント」(車掌ではありません)の姿も写っています。
黄色は306F、第6編成です(2010年5月5日、三軒茶屋駅で撮影)。300系は2両編成で、連接構造となっています。
赤色は308F、第8編成です(2012年2月25日、三軒茶屋駅付近で撮影)。
三軒茶屋駅は、再開発によって建てられたキャロットタワーの1階にありますが、再開発の前はもう少し奥、世田谷通りに面した所にありました。現在はキャロットタワーの前の公開空地などとなっています。また、玉川線(渋谷~二子玉川園)が廃止されるまでは世田谷線も玉川線の一部であったため、渋谷から下高井戸まで運転されていました。
また、短い折り返し時間で下高井戸行きが発車します。次の西太子堂駅までは僅かな距離です。西太子堂駅から世田谷通りに出ると三軒茶屋の商店街の西端で、大学院生時代までよく通った古本屋がありました(残念ながら、今はありません)。
この300系が登場するまで、世田谷線には冷房車がなく、床が木であったりするなど、懐かしさ、あるいは古さが残っていました。現在は300系に統一されています。
そして、今回の最後は、300系の310F、第10編成です(2012年2月25日、三軒茶屋駅で撮影)。302F、303F、307Fと同じく青系の色ですが、310Fはターコイズグリーンとなっています。この編成が300系の最終製造車となっています。
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