こちらは三河田原側の先頭車であるモ1806です。東急時代はデハ7205でした。
7200系は、主電動機、主制御機、電動発電機などが日立製作所製であるものが00番台、東洋電機製であるものが50番台とされていました。豊橋鉄道に譲渡されてからは、この番号の区別がなくなりましたが、一つの編成では日立製作所製、東洋電機製がそれぞれ統一されています。
もう1枚、モ1806を撮影しておきました。東急時代はデハ7200形が上り向き、クハ7500形が下り向きでしたが、豊橋鉄道に移ってからはモ1800形(デハ7200形)が下り向き、ク2800形(クハ7500形)が上り向きとなっています。
運転台の様子です。7200系は、東急で最後のツーハンドル車でした。その後に登場する8000系からはワンハンドルマスコンとなります。
左側がマスコン(マスターコントローラー)で、加速のために使います。7200系は地下鉄乗り入れ用でなかったのですが(地下鉄日比谷線を走行したことはありますが、営業運転ではありません)、デッドマン装置を入れています。そのため、マスコンを常に握っていないと急ブレーキがかかるようになっています。
右側がブレーキ装置です。上の写真ではハンドルが差し込まれていませんが、運転する際にはハンドルを差し込みます。左に回すとブレーキが緩み、右に回すと、角度によってブレーキがかかります。
右側に様々なスイッチがあります。東急時代とあまり変わっていないようです。また、渥美線ではワンマン運転が行われておらず、車掌が乗務しますので、ローカル線では一般的なワンマン運転用の各種装置が設けられていません。
また、車掌台のほうには方向指示設定機があります。これによって方向幕を回転させるのです。東急から豊橋鉄道に譲渡されて10年以上が経ちますが、方向指示設定機には今も東急田園都市線や大井町線などの行先を設定できるようになっています(たとえば「大井町」や「長津田」などです)。
(2014年8月28日、動画を追加。)
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