小さい頃
近所を色々な「物売りやさん」が通った。
あさり売り、風鈴屋、金魚屋、豆腐屋、きびだんご売り、水飴屋、石焼いも…
いちばん想い出に残ってるのは、石焼いも屋のおじさん。
重そうな屋台を引きながら
鐘を鳴らして坂道を上ってくる。
その音と、独特の「いしや~きいも~」の声が聞こえてくるのを
毎日ワクワクしながら100円玉2枚を握り締めて待っていた。
とっても安くて、それでもいつもおまけをしてくれた。
そのおじさんは、どうやら農家からの冬の出稼ぎらしく
春先になるとパタリと来なくなる。
ある年から、急に我が家の前を通らなくなった。
人づてに、体力的に坂を上れなくなったと聞いた。
あの石焼きいも屋さんが来なくなって、もう18年ぐらいになるだろうか。
いまでもたまに、あのおじさんの焼いた焼きいもがたべたくなる。
どんな焼きいもよりも甘かった
少年時代の思い出の味
近所を色々な「物売りやさん」が通った。
あさり売り、風鈴屋、金魚屋、豆腐屋、きびだんご売り、水飴屋、石焼いも…
いちばん想い出に残ってるのは、石焼いも屋のおじさん。
重そうな屋台を引きながら
鐘を鳴らして坂道を上ってくる。
その音と、独特の「いしや~きいも~」の声が聞こえてくるのを
毎日ワクワクしながら100円玉2枚を握り締めて待っていた。
とっても安くて、それでもいつもおまけをしてくれた。
そのおじさんは、どうやら農家からの冬の出稼ぎらしく
春先になるとパタリと来なくなる。
ある年から、急に我が家の前を通らなくなった。
人づてに、体力的に坂を上れなくなったと聞いた。
あの石焼きいも屋さんが来なくなって、もう18年ぐらいになるだろうか。
いまでもたまに、あのおじさんの焼いた焼きいもがたべたくなる。
どんな焼きいもよりも甘かった
少年時代の思い出の味