池袋駅のこと

2007年06月08日 | 
黄色い赤羽線に乗って
山手線と東上線の間にあった4番線ホーム(現在の8番線)に着く。

あのころの池袋駅には
今みたいに地下街が張り巡らされてなくて
ただ薄暗く、舟形の改札が2つ3つあるだけの
陰気な地下道が何本かあっただけだった。

いつも床がべたべたしていたスナックランド
真っ赤な丸ノ内線の独特の臭いと音
西武線との間にあった貨物ヤード
傷痍軍人のアコーディオン

そんな駅だった。

今の池袋しかしらない人には信じられないような
昭和の風景が広がっていた。

山の手と下町が交錯する混沌
それこそが池袋だった。

生活の中に
いつもこの街があった。

今では横浜や鎌倉、逗子へも乗り換えなしで行ける
そんな駅になった。

いつの間にか変身している
そんな不思議な駅。
次はどんな風に変わっていくんだろう。
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