臺風一過

2008年05月21日 | 徒然
臺風が去つた。

碧やら紫やらの色をした
誰そ彼の西の空に
臺風の名残の雲が
鮭色に照らされてゐる。

待つてましたとばかりに
店の主人達は
縁側に出て将棋を打つ。

そしてどこからともなく
蚊取りの馨がただよつてくるのである。

こうなつてくると
夏が近いのだなあ、と思ふ。
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