朝練中、突然
フロントが変速しなくなりました。
おい、早くもトラブルかよ~という感じです。
症状:
アウター→インナーへの変速は○だが、
インナー→アウターへの変速が出来ない。
ただし、絶対的な再現性があるわけではない・・
力がかかった状態(上り坂や踏込んだ時)でインナー→アウターへの変速が出来ない。(下り坂では変速出来る)
ちなみに・・・
・ディレイラーは動作している。
・左のSTIレバーの動きが(右レバーに比べて)固い感じがする。
(→正常でした。)
・クランクを手で回せば変速が出来る。
原因はなんだろう~
色々と調べ、「いじりたい虫」の誘惑もありましたが、購入したばかりなのでそのままSHOPへ持ち込みました。
チーフアドバイザーのYさんがディレイラーを少し調整してから、実際に乗って症状を確認してくれました。
Yさん:「確認出来ました。」
僕:「初期不良ですか?」
Yさん:「不良ではないのですが・・・ギアの特性と言えば・・・」
僕:「え~っ、これが当たり前なんですか?」
Yさん:「FSAのギアの形状はshimanoに比べて入りにくいんです。ただし、shimanoに比べて材質が柔らかいので当たりが出てくればもう少し良くなると思いますが・・・。」
(shimanoのギアと比べると確かにただ尖っているだけ・・・それに比べてshimanoのギアはかけているようにも見える形)
Yさん:「この形状の違いがshimanoのギアがスムース(強制的)に変速出来る秘密なんです。このバイクは、価格を抑えるためにFSAのクランクセットを使っていますが、GIANTとしては105とFASが動作適応しているということを確認はしていますが、すべての相性(フィーリング)までは保証していないんです・・・もちろん問題がない製品も(?)あるんです。」
僕:「そうなんですか~・・・じゃあこのまま乗るしかないんでしょうか?」(ハズレかぁ~がっくり・・・)
Yさん:「とりあえず変速できるようには調整したので、その辺を走って確認してみてください。その間にメーカーに問い合わせてみます。」
(ぐるっと走って、変速が出来ることを確認)
Yさん:「さて、方法としては・・・」
1.このままなじむまで我慢(?)して乗る。
2.アウターギアだけ105に換えてみる。(クランクとの相性があるので絶対○という保証はない)
3.SHOPでギアを加工(削る)する。
僕:「そうですかぁ~ で、ギアを換えるとなると費用は?」
Yさん:「納車後すぐなので無償で・・・」
僕:「お、お願いします。」
・・・ということで、ギアだけ105に交換してもらうことになりました。
まとめ:
1.まずは原因と対処の第一歩がわかって良かった~。
2.
shimanoはすごい。(出来れば上位のコンポーネントを使うこと)
3.105のF2速ならST-5601のSTIのほうが○(5600は3速兼用なので不具合が出やすいという噂)
4.「FSAのフロントアウターは○ソ」、「105と相性が悪い」というユーザーコメントは本当みたい・・・。
5.
Yさんの理論整然とした説明と対応がよかった~。
6.ギア交換して納得いかなかったらクランクセット交換かぁ~~へこむなぁ。
そして、GIANTの弱点を見た~と言う感じ。でも、優等生よりちょい悪の方がかわいいかも(自分を成長させてくれる)?
Yさんからのアドバイス:
変速時にはペダルの力を一瞬抜くとスムースにいくと思います。でも、回すのを止めるのではありませんよ。・・・えっ?
<覚書>
STIとは:
シマノ・トータル・インテグレーションの略で、ブレーキレバーとシフトレバーを一緒に設計する手法を総称した呼び方
トリム操作(音鳴り防止機構)とは:
フロントギヤが大ギヤ、リアが大ギアでフロントディレーラーの内プレートとチェーンが接触して音鳴りがする状態を解除するための機構