昨日、日テレの金曜ロードショーで、「ALWAYS 三丁目の夕日’64」をやっていたので、正月以来、久々にじっくりとテレビを見ました。
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話としては、寅さんのような定番の話ですが、3話の中では一番良くできていたような気がします。
1話2話は、昭和30年代の雰囲気を味わってもらおうという所と人物紹介にどうしても時間が割かれた部分があって、そのおかげで今回の話は物語の展開に力を注げたためかも知れません。
しかし、今回のVFX(ビジュアル・エフェクツ)も、前作に増してオタク心をくすぐるマニアックなものがあったようです。
まず、茶川竜之介が故郷に帰るシーンで、乗っていた列車は、キハ58系の急行アルプスというディーゼルカーだったようで、これは修学旅行専用車「日の出号」にも使われた気動車だったんですね。歳がばれますが、修学旅行はまさに「日の出号」で行きました。
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そして、映画の中で、わざと強調するようにキハ58のボディーの横のラインがキラキラ光るシーンがある(確か2回ほど)のですが、これが、上の写真の2両目のボディーにも引かれている「1等車」の緑のラインだったのです。
「アルプス」はその頃、新宿~松本間に3往復設定され、キハ58系気動車の6両編成で、このうち4~5号車が1等車だったそうです。
1等車の運賃は2等車の2倍。急行・特急料金も2倍で、さらに2割の通行税が加算されたという当時非常に贅沢な車両。これをわざわざ強調していたのです。
また、茶川竜之介の故郷は信州方面だった(1作で信州の名家の生まれって言っていたような気もしますが)ということも鉄道マニアなら分かる仕掛けですね。
更に、六ちゃんが新婚旅行に出かけるときに乗る列車が、まさに64年に開業した東海道新幹線の0系です。
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それも、「ひかり」ではなく「こだま」号だそうで、当時新婚旅行といえば、熱海が人気で、こだま号でなくては、熱海に停車しないので、あえて「こだま」に乗せたのではとのWikiがなされています。
「キハ58系」も「0系」も実際の車両をレーザースキャニングしてCG化したものだそうで、乗り込むシーンと車窓は実際の車両にセットを組んで撮影したそうです。
このこだわりが、物語の面白さに加えて、その他のオタクも観客として動員させる秘訣になっているのでしょうか。
あと、今回も、ミゼットが活躍していましたね。
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