カンボジア経済

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2016年上半期 マイクロファイナンス拡大続く

2016年09月01日 | 経済
 カンボジアマイクロファイナンス協会によりますと、2016年6月末のマイクロファイナンス機関の貸付残高総額は、前年同月比34%増の32億6000万ドル(約3290億円)に達しました。大手のマイクロファイナンス機関別では、プラサック8億6300万ドル(約872億円)、サタパナ5億5900万ドル(約565億円)、アムレット4億9300万ドル(約498億円)、ハタカクセカー3億9400万ドル(約398億円)等となっています。預金も増加しており、前年同月の11億2000万ドル(約1130億円)から2016年6月末には17億5000万ドル(約1770億円)に56%増加しました。
 不良債権は、6月末で4300万ドル(約43億円)で、不良債権比率は、前年同月の0.6%から2016年6月末には1.3%に急増しました。要因としては、干ばつ等による農業の不振が挙げられています。農村部では、農業が不振のため海外に出稼ぎに出ることが多くみられるとしています。
 マイクロファイナンスは、農村部等で金融へのアクセスが困難な場合に、大きな役割を果たしています。他方、金融リテラシーが十分でない農家等に貸し付けを行うことも多いため、十分な説明と慎重な与信審査が必要と見られます。
(写真は、アムレット本店)



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