1月10日、中国の李克強首相が、プノンペンで開催された第2回瀾滄江メコン川協力首脳会議に出席するため、カンボジアを訪問しました。李首相とカンボジアのフン・セン首相が共同で首脳会議を主宰し、ラオスのトンルン・シースリット首相、タイのプラユット・ジャンオーチャー首相、ベトナムのグエン・スアン・フック首相、ミャンマーのミン・スエ副大統領が参加しました。
1月11日には、李克強首相とフン・セン首相の会談が行われました。李首相は「両国の国交樹立60周年を契機に、引き続きカンボジア側と上層部交流を緊密化し、各分野の実務協力を深め、人的・文化的交流を強化すると同時に、民生改善を始めカンボジアの経済発展を可能な限り支援し、戦略的意義を持つ中国カンボジア運命共同体を手を携えて築きたい」と表明しました。フン・セン首相は「李総理の今回の訪問によって、間違いなくカンボジアと中国の伝統的友情はより揺るぎないものになり、両国の包括的・戦略的パートナーシップと瀾滄江メコン川協力はさらに上の段階へ押し上げられる。カンボジアにとって中国は友好的協力パートナーであり、双方は政治的相互信頼が高く、各分野で活発な実務協力を行っている。インフラ、農業、観光、民生分野の協力を一層拡大したい。中国との友好の強化・発展はカンボジアの政府と国民のコンセンサスだ。カンボジアは中国の核心的利益の問題で引き続き中国側の正当な立場を断固として支持する。中国側と共に国交樹立60周年記念行事を成功させ、両国の伝統的友好を世々代々継承していきたい」と表明しました。また、総額18億人民元(約308億円)規模の覚書計19件を交わしました。
カンボジアは、西欧諸国とは人権問題等で一線を画しつつある中で、非民主国家である中国の支援に偏り始めています。スリランカやモルジブのように主要港を中国に押さえられるケースもあり、「軒を貸して母屋を取られる」ようなことがないように、カンボジア政府にはバランス感覚を期待したいところです。(続く)
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1月11日には、李克強首相とフン・セン首相の会談が行われました。李首相は「両国の国交樹立60周年を契機に、引き続きカンボジア側と上層部交流を緊密化し、各分野の実務協力を深め、人的・文化的交流を強化すると同時に、民生改善を始めカンボジアの経済発展を可能な限り支援し、戦略的意義を持つ中国カンボジア運命共同体を手を携えて築きたい」と表明しました。フン・セン首相は「李総理の今回の訪問によって、間違いなくカンボジアと中国の伝統的友情はより揺るぎないものになり、両国の包括的・戦略的パートナーシップと瀾滄江メコン川協力はさらに上の段階へ押し上げられる。カンボジアにとって中国は友好的協力パートナーであり、双方は政治的相互信頼が高く、各分野で活発な実務協力を行っている。インフラ、農業、観光、民生分野の協力を一層拡大したい。中国との友好の強化・発展はカンボジアの政府と国民のコンセンサスだ。カンボジアは中国の核心的利益の問題で引き続き中国側の正当な立場を断固として支持する。中国側と共に国交樹立60周年記念行事を成功させ、両国の伝統的友好を世々代々継承していきたい」と表明しました。また、総額18億人民元(約308億円)規模の覚書計19件を交わしました。
カンボジアは、西欧諸国とは人権問題等で一線を画しつつある中で、非民主国家である中国の支援に偏り始めています。スリランカやモルジブのように主要港を中国に押さえられるケースもあり、「軒を貸して母屋を取られる」ようなことがないように、カンボジア政府にはバランス感覚を期待したいところです。(続く)
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