アジア経済研究所は、「カンボジアの静かな選挙 2018年総選挙とそれに至る道のり」と題する情勢分析レポートを発表しました。編者は、カンボジア研究の第一人者である初鹿野直美先生です。このレポートは、機動研究プロジェクト「カンボジア:最大野党不在の2018 年総選挙」研究会の最終成果として執筆されたものです。2018 年総選挙に至るまでの背景事情と選挙結果を振り返りつつ、その前後に政府が行ってきた「改革」の内容と実態、それにともなう社会環境の変化を考察したもので、今回の選挙を詳細に分析しています。
内容は、序章:カンボジアの2018年国民議会選挙に至るまでの経緯、第1章:2018年総選挙:参加政党の公約と選挙の結果、第2章:カンボジアの選挙をめぐる改革、第3章:若年層に対する人民党の諸戦略:締め付け・取り込み・記憶の政治、第4章:新しい5年間の船出:野党との「対話」の行方と政権の方向性となっています。
初鹿野先生は、「選挙直後から、人民党および政府は救国党や野党勢力に対して懐柔策を展開している。しかし、それは結局、救国党の結束に揺さぶりをかけるものであり、民主化とは異なる方向のものであったといわざるを得ない。新しく成立した内閣は、閣僚も政策も、2016年に成立した内閣を引き継いだものとなっている。人民党と政府は、継続性と安定性を生かして次の選挙に向けて地ならしをしていくこととなる。 そのなかで、EBAの適用問題の行く末など、国際社会からの信頼回復がどのように実現しうるのかが懸念される。」と述べています。
2018年の選挙、及びその後の動向について、きちんとまとめられた好レポートです。全文サイトからダウンロード可能です。カンボジアの政治状況を把握するには最適ですので、ぜひご一読ください。
アジア経済研究所のサイト
https://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Books/Josei/031.html
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初鹿野先生は、「選挙直後から、人民党および政府は救国党や野党勢力に対して懐柔策を展開している。しかし、それは結局、救国党の結束に揺さぶりをかけるものであり、民主化とは異なる方向のものであったといわざるを得ない。新しく成立した内閣は、閣僚も政策も、2016年に成立した内閣を引き継いだものとなっている。人民党と政府は、継続性と安定性を生かして次の選挙に向けて地ならしをしていくこととなる。 そのなかで、EBAの適用問題の行く末など、国際社会からの信頼回復がどのように実現しうるのかが懸念される。」と述べています。
2018年の選挙、及びその後の動向について、きちんとまとめられた好レポートです。全文サイトからダウンロード可能です。カンボジアの政治状況を把握するには最適ですので、ぜひご一読ください。
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