カンボジア経済

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古河電工 プノンペンの超高圧地中送電ケーブル受注

2021年09月09日 | 経済
 9月3日、古河電気工業は、カンボジア電力公社(EDC)が日本からの円借款の支援を受けて実施する「プノンペン首都圏送配電網拡張整備事業(フェーズ2)(第二期)」における送電網構築事業を、電力プラントのEPC事業を営むマレーシアのペステック社と協働で受注したと発表しました。受注金額は約40億円とのことです。
 プノンペンは同国内電力需要の約7割を占めていますが、拡大する電力需要に供給が追い付かず、その安定供給が課題となっており、早急な電力設備の増強が求められています。その様な状況の中で、電力の安定供給を目的とした「プノンペン首都圏送配電網拡張整備事業」のうち、第一期に続く第二期の整備事業が実施されています。今回受注したのは、変電所間を結ぶ約9km×2回線(延べケーブル長約54km)の超高圧地中送電ケーブル(230kV 架橋ポリエチレン(XLPE)絶縁ケーブル)の供給、ケーブル端末部および中間接続部の供給、ならびに端末部および中間接続部の組立工事となります。なお、ペステック社が22kV配電線網建設全般、超高圧地中送電網にかかわる土木工事およびケーブル布設工事を担当します。230kV地中送電線路はカンボジアでは初めて採用される、最高電圧のケーブルシステムとなります。また、工事中の交通渋滞や地域住民の生活への支障を避けるため、開削管路方式が採用され、ケーブルがほぼ全長にわたり管路に布設されることも本事業の特徴です。
 同社では、「本事業の遂行により、カンボジア王国、首都プノンペンにおける電力の安定供給と、経済発展に貢献いたします。また、本事業は送変電・配電設備の送電ロスを削減することで、気候変動緩和に資することが期待されます。」としています。
(地図は、新聞発表より)

古河電気工業の新聞発表
https://www.furukawa.co.jp/release/2021/ene_20210903.html


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