カンボジア経済

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今年も洪水被害広がる2021

2021年10月31日 | 社会・風土
 カンボジアでは毎年のように雨期の終わりに洪水となっています。今年は、10月中旬から降り始めた雨で、大きな被害が出ています。カンボジア西部のバンテアイミエンチェイ州、バッタンバン州、北東部のラタナキリ州等で洪水被害が目立っています。また、プノンペンの西部~南部を流れるプレクトノット川も氾濫し、プノンペンの南西部地区の一部が水没し、10月27日現在、3199世帯、1万1399人が避難しています。浸水家屋は2963軒、水没した水田は135ヘクタールに達しています。
 プノンペン中心部では、日本が支援した洪水対策事業が効果を発揮し、以前であれば膝まで水位が上がり、何日も水が引かなかったようなところも、浸水が浅くなり、水もすぐ引くといった状況でした。他方、開発が進む郊外では、これまでの自然の排水経路や遊水地が埋め立てられ、水位が上がり被害がひどくなっているところもあるようです。
 なお、水田が水につかり、稲が被害を受けたところも多いのですが、その一方で、洪水によって栄養分のある土も運ばれ、洪水の水を使った洪水農法による収穫もあります。洪水でできた一時的な池で魚取りをしている人も見かけました。洪水と言う自然の脅威をも恵みに変える、カンボジアの人々の知恵とたくましさには感銘を受けます。
(写真は、AKPより。プノンペン南西部のダンコー区)

ブログ「カンボジア経済」2008年12月23日「洪水農法」
https://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/a2be1b91f118fd5a9d8c4a951443f17e


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