カンボジア経済

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マイクロファイナンス年次会議2023

2023年12月11日 | 経済
 11月24日、カンボジアマイクロファイナンス協会は、マイクロファイナンス年次会議2023をシェムリアップで開催しました。会議には、中央銀行やマイクロファイナンス機関の関係者320名が参加したとのことです。会議のテーマは、「責任ある包括的金融とカンボジアの金融セクターの耐久力と持続可能性」でした。
 会議では、カンボジア経済の機会と課題、金融セクターの耐久力と安定性、中小零細企業向け金融メカニズム・グリーン金融・水道衛生等の振興に関する協力と教育、耐久力強化とイノベーションに向けたビジネス戦略の強化、責任と持続可能性に配慮した金融包摂の振興のための協力等について討議されました。
 協会によりますと、2023年第3四半期末現在で、マイクロファイナンスからの借入人数は約150万人、貸付残高は約50億ドルに達するとしています。また、預金口座数は約200万口座、預金残高は約20億ドルとなっています。
 懸念材料としては、2023年7月の貸付の伸びが7.7%と13年ぶりの低さとなっていることや、不良債権比率が3.1%にまで上昇してきていることを挙げています。
 また、マイクロファイナンス機関が無理な貸し付けを行っているとの批判に応えて「責任ある金融包摂と顧客保護の強化に関する声明」を採択しました。声明では、標準借款契約書の使用や行動規範、過剰債務を防止するためのガイドラインの徹底等を図るとしています。
 カンボジアにおいて、マイクロファイナンスが大きな役割を果たしているのは事実であり、中央銀行等とともに課題に取り組みつつ、発展を続けることが期待されます。
(写真は、マイクロファイナンス協会のフェイスブックより)

マイクロファイナンス協会のフェイスブック(クメール語です)
https://web.facebook.com/CambodiaMicrofinanceAssociation


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