7月6日、プノンペンにおいて、上川陽子外務大臣と、ソック・チェンダ・サオピア・カンボジア王国副首相兼外務国際協力大臣との間で、首都プノンペンとタイ国境を結ぶ国道5号線の改修等を実施するための82億9300万円を限度とする円借款、及び若手行政官等を対象とした日本への留学支援のための3億8600万円を限度とする無償資金協力に関する書簡の署名・交換が行われました。
日本が支援している国道5号線改修事業の対象は、プノンペン近郊のプレッククダムから主要都市のコンポンチュナン、プルサット、バッタンバン、シソポンを経由してタイ国境のポイペトまでの区間(366㎞)で、これまでの2車線・簡易舗装の道路を4車線化・アスファルトコンクリート化し、主要都市についてはバイパスを建設する計画です。日本政府はこれまでに8件、総額948億6000万円の円借款を供与してこの国道5号線の改修を支援しています。
国道5号線の改修工事は、北、中央、南の3区間に分かれて実施されており、北区間は2022年1月に完工、南区間及び中央区間(プレック・クダム~バッタンバン間:246.15km)は2023年11月に完工しています。今回供与された借款は、残るシソポン~ポイペト間を主な対象としています。
今回の借款の供与条件は、金利:TORF+0.4%(コンサルタント部分は年0.2%)、償還期間:30年(10年の据置期間を含む)という大変譲許的なものです。なお、TORFは、東京ターム物リスク・フリー・レート(6か月物)で、最近は0.15~0.2%程度で推移しています。
日本の支援のキーワードは「質の高いインフラ」であり、日系企業による高品質の施工が行われており、完成してもすぐに穴だらけになる中国や韓国の支援とは一線を画すものです。
国道5号線は、南部経済回廊のうちプノンペンとタイ国境を直結する重要なルートであり、プノンペン周辺に進出している日系企業にとっても、サプライチェーンの一環としてタイとの連結性を確保するために必要不可欠となっています。国道5号線改修とタイとの国境のストゥンボット国境施設建設は、カンボジアにとっても日系企業にとっても非常に大きな効果がある事業です。残る部分の工事の完成が待たれます。
(写真は、改修工事が完了した国道5号線。2024年1月撮影)
外務省の発表
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/pressit_000001_00863.html
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日本が支援している国道5号線改修事業の対象は、プノンペン近郊のプレッククダムから主要都市のコンポンチュナン、プルサット、バッタンバン、シソポンを経由してタイ国境のポイペトまでの区間(366㎞)で、これまでの2車線・簡易舗装の道路を4車線化・アスファルトコンクリート化し、主要都市についてはバイパスを建設する計画です。日本政府はこれまでに8件、総額948億6000万円の円借款を供与してこの国道5号線の改修を支援しています。
国道5号線の改修工事は、北、中央、南の3区間に分かれて実施されており、北区間は2022年1月に完工、南区間及び中央区間(プレック・クダム~バッタンバン間:246.15km)は2023年11月に完工しています。今回供与された借款は、残るシソポン~ポイペト間を主な対象としています。
今回の借款の供与条件は、金利:TORF+0.4%(コンサルタント部分は年0.2%)、償還期間:30年(10年の据置期間を含む)という大変譲許的なものです。なお、TORFは、東京ターム物リスク・フリー・レート(6か月物)で、最近は0.15~0.2%程度で推移しています。
日本の支援のキーワードは「質の高いインフラ」であり、日系企業による高品質の施工が行われており、完成してもすぐに穴だらけになる中国や韓国の支援とは一線を画すものです。
国道5号線は、南部経済回廊のうちプノンペンとタイ国境を直結する重要なルートであり、プノンペン周辺に進出している日系企業にとっても、サプライチェーンの一環としてタイとの連結性を確保するために必要不可欠となっています。国道5号線改修とタイとの国境のストゥンボット国境施設建設は、カンボジアにとっても日系企業にとっても非常に大きな効果がある事業です。残る部分の工事の完成が待たれます。
(写真は、改修工事が完了した国道5号線。2024年1月撮影)
外務省の発表
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