カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

北朝鮮がカンボジアでテロを準備か 韓国政府・日本政府が警戒呼びかけ

2024年05月05日 | 生活環境
 5月2日、韓国政府は、北朝鮮が韓国の5つの在外公館でテロを企てているとして、標的とされる在外公館のテロへの警戒レベルを4段階中1番下の「関心」から上から2番目の「警戒」に2段階引き上げました。韓国の国家情報院によりますと、カンボジア、ラオス、ベトナムにある韓国大使館とロシア・ウラジオストク、中国・瀋陽の総領事館で、北朝鮮がテロを計画している可能性が高いという情報を得たということです。韓国政府が公開的に「北朝鮮の危害試み」を理由に複数の在外公館を対象にテロ警報段階を格上げしたのは非常に異例のこととのことです。
 北朝鮮がテロを企てる理由について、国家情報院は、海外にいる北朝鮮出身者が相次いで脱北していることを韓国のせいにするためだと見ています。新型コロナへの水際対策として封鎖されていた国境を北朝鮮が再開したあと、海外在住の北朝鮮出身者が、北朝鮮に戻る代わりに脱北するケースが相次でいるということです。
 この決定を受けて、在カンボジア日本国大使館も、カンボジアに滞在する日本人に対して注意を呼び掛けています。標的となり得る施設にはできるだけ近づかないようにするなど、十分にご留意ください。(なお、在カンボジア韓国大使館は、プノンペン・ダイヤモンドアイランドにあります。)

在カンボジア日本国大使館からのお知らせを転載します。

大使館からのお知らせ(韓国外交部によるカンボジア国内のテロ警戒レベルの引き上げについて)

 5月2日、韓国外交部は、当地の在外公館を含む5つの韓国の在外公館(以下、注)を対象に、テロ警戒レベルを4段階中1番下の「関心」から上から2番目の「警戒」に2段階引き上げたと発表しています。
(注)在カンボジア大使館、在ラオス大使館、在ベトナム大使館、在ウラジオストク総領事館、在瀋陽総領事館
 韓国外交部の上記発表によると、今回の警戒レベル引上げは、北朝鮮が韓国の在外公館職員に対して危害を加える恐れがあるとの情報を韓国情報当局が入手したことに伴うものであるとのことです。
 在留邦人の皆様におかれましては、当面の間、不測の事態が生じ得ることを念頭に、標的となり得る施設にはできるだけ近づかないようにするなど、最新情報を確認しつつ、自らの安全確保に努めてください。

外務省の海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMailDetail.html?keyCd=149913


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カンボジアフェスティバル2024 東京で開催

2024年05月04日 | 社会・風土
 5月3日・4日に、東京・代々木公園でカンボジアフェスティバル2023が、開催されています。カンボジアフェスティバル実行委員会の主催で、在日カンボジアコミュニティ、在日本カンボジア王国大使館、在日カンボジア留学生協会などとの共催です。本格的なカンボジアのフェスティバルであり、例年多くのお客さんで賑わっていましたが、2020年・2021年は新型コロナの影響で開催できませんでした。2022年は、3年ぶりに開催となり、今年は完全なコロナ明けで賑わっている模様です。
 会場には、クラタペッパーやカシューナッツ協会等の多くの展示ブースが出展しています。カンボジアカレーやカボチャプリンといったカンボジア料理も味わうことができます。また、イベントステージでは、カンボジア伝統舞踊等が披露されます。
 日本の方々にカンボジアを知っていただく良い機会になっているものと見られます。今後も発展が期待されます。本日までの開催ですので、よろしければぜひご来場ください。
(写真は、フェスティバル開催のお知らせより)

カンボジアフェスティバル開催のお知らせ
https://cambodiafestival.com/wp-content/uploads/2023/03/CF2023-PressRelease.pdf

カンボジアフェスティバルのサイト
https://cambodiafestival.com/
https://www.facebook.com/cambodiafestival/



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2024年第1四半期 カンボジアからの輸出好調

2024年05月03日 | 経済
 カンボジア経済財政省の関税消費税総局の発表によりますと、2024年第1四半期(1月~3月)のカンボジアからの輸出は、対前年同期比18.0%増の62億6166万ドル(約9705億円)に達したとのことです。輸入は、6.4%増の62億3488万ドル(約9664億円)でした。
 輸出先を国別にみると、1位は米国で対前年同期比8.9%増の19億8569万ドルで、全体の31.7%を占めています。2位はベトナムで53.0%増の13億9201万ドル(シェア22.2%)、3位中国11.4%増3億6619万ドル(シェア5.8%)、4位日本18.4%増3億6510万ドル(シェア5.8%)、5位タイ14.5%減2億8584万ドル(シェア4.6%)となっています。輸入は、第1位は中国で対前年同期比12.2%増の28億4404万ドル(シェア45.6%)、2位ベトナム2.5%減9億3365万ドル(シェア15.0%)、3位タイ15.4%増8億3744万ドル(シェア13.4%)、4位インドネシア20.7%減2億3216万ドル(シェア3.7%)、5位シンガポール12.7%増1億9419万ドル(シェア3.1%)となっています。
 品目別輸出では、縫製品が第1位で対前年同期比23.9%増の20億5032万ドル(シェア32.7%)、2位穀物32.1%増7億1097万ドル(シェア11.4%)、3位電気部品34.3%減4億8382万ドル(シェア7.7%)、4位旅行用品16.5%増4億4883万ドル(シェア7.2%)、5位フルーツ55.2%増4億742万ドル(シェア6.5%)等となっています。品目別輸入は、1位石油製品9.1%増9億4916万ドル(シェア15.2%)、2位縫製原料1.8%増6億238万ドル(シェア9.7%)、3位電気機器29.1%増4億7563万ドル(シェア7.6%)、4位車両15.6%減3億6684万ドル(シェア5.9%)、5位機械0.8%減3億3820万ドル(シェア5.4%)等です。
 品目別輸出で、カンボジアの主力輸出品である縫製品、履物、旅行用品が大きく回復したことが注目されます。他方、日系企業等が製造・輸出している電気部品が大幅減少となっています。穀物やフルーツ等の農産品の輸出が伸びており、今後が期待されます。品目別輸入では、石油製品の輸入金額が引き続き増加しています。他方、縫製原料の輸入が伸び悩んでおり、今後の縫製品輸出も伸び悩む懸念があります。
 カンボジアの輸出産業は、新型コロナの影響から予想よりも早く回復しました。しかし、主要輸出先の米国・欧州の景気減速等の影響で、2023年は逆風を受けました。付加価値の高い電気部品等の輸出を伸ばすことが重要であり、今後の取組みが期待されます。
(写真は、日本が支援して整備が進められてきたシアヌークビル港)

関税消費税総局の統計のサイト(英文です)
https://stats.customs.gov.kh/en


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中国の王毅外相 カンボジア訪問 首相・上院議長と会談

2024年05月02日 | 経済
 4月22日、フン・マネット首相は、プノンペンで中国の王毅(ワン・イー)共産党政治局員兼外相と会談しました。王毅外相は、前首相のフン・セン上院議長、ソクチェンダ・サオピア外務大臣、スンチャントル上級大臣等とも会談しました。また、シハモニ国王陛下にも謁見しています。
 フン・マネット首相は、広域経済圏構想「一帯一路」を進める中国との関係強化を表明し、「中国の発展は地域諸国に重要なチャンスをもたらし、カンボジアはその恩恵を大いに受けている」と述べたとのことです。これに対し、王毅外相は、「国際情勢がどのように変化しても、中国は常に最も信頼できるカンボジアの友人である」と述べています。
 フン・マネット首相は、2023年に開港したシエムレアプ・アンコール国際空港など「一帯一路によるインフラ建設を高く評価する」と述べ、更にカンボジアでより多くの経済特区を創設するよう中国に求めました。
 フン・マネット首相は2023年8月、フン・セン氏からの禅譲で首相に就任が決まった直後にプノンペンで王毅外相と会談し、9月には中国を訪問し習近平(シー・ジンピン)国家主席と会談しています。父親であるフン・セン前首相の中国重視の外交路線を継承する方針を鮮明にしたと言われています。
 フン・セン上院議長(前首相、フン・マネット首相の父)も22日、王毅外相と会談しました。4月上旬に上院議長に就いてから外相級の要人と会談するのは初めてとなります。外交復帰の相手に中国を選び、中国重視継続の姿勢を示しました。
 王毅外相の今回の外遊(インドネシア、パプアニューギニア、カンボジア)は、米国を中心とする対中包囲網の締め付けが厳しくなる中、孤立を防ぐためASEANの切り崩しを図る目的があるものと見られています。カンボジアではリアム海軍基地への中国軍進出疑惑が再燃しており、米国も神経をとがらせています。日本としては、カンボジアが中国に傾き過ぎないように様々なチャンネルを活用して、我慢の外交を続けることが重要と見られます。
(写真は、AKPより)



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シェムリアップ州病院外科病棟完成式典 日本が支援

2024年05月01日 | 経済
 4月20日、シェムリアップ州病院において外科病棟の完成式典が開催さ入れました。式典には、フン・マネット首相、チアン・ラー保健大臣、植野篤志日本大使他多数が参加しました。日本は、2020年10月、シェムリアップ州病院改善事業に対し、21億5300万円の無償資金協力を供与していました。
 シェムリアップ州病院は、同州及び周辺 6 州から患者が集まるカンボジア北部の拠点病院ですが、1970 年代に建設された施設の老朽化や機材不足により、医療ニーズに対応できていませんでした。この課題に対応するため、日本は、シェムリアップ州病院及び同州の下位病院(4病院)の施設・機材の整備に協力してきました。この事業で整備された施設・機材により、効率的な医療サービスが提供されるとともに、多くの住民がシェムリアップ州内の病院でより多くの医療サービスを受けられるようになることが期待されます。
 更に日本は、今年3月13日、「広域病院整備事業」を対象として211億400万円を限度とする円借款を供与しています。この事業は、シェムリアップ州及びコンポンチャム州において、州病院を高度医療の提供が可能な広域病院に格上げするために必要な医療施設及び医療機材を整備することにより、地方における高度医療へのアクセス改善を図り、もって首都と地方の医療格差の是正及び地域住民の健康増進に寄与するものです。
 日本がカンボジアに対し様々な協力を行うことによって、カンボジアの経済・社会開発に貢献していくことは、両国の関係の深化にも大きな効果があるものと期待されます。
(写真は、国際協力機構のフェイスブックより)

国際協力機構のフェイスブック
https://web.facebook.com/JICACambodia/posts/pfbid0UGvjmgnjK5f1NGwsWTzKyRtJWC2PEXpWWG7o36pf1b9tRhsjjo1EuFeYAUwJCv77l


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