英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2015 フジサンケイレディスクラシック その2

2015-05-01 19:52:03 | スポーツ
その1の続きです)
 放送が再開されたのが、午後1時35分。
【午前中の中継終了時リーディングボード】   【午後1時35分現在でのリーディングボード】
1位 一ノ瀬優希 -9  7H  -2      1位 一ノ瀬優希 -8  14H  -1
2位 松森彩夏  -7  9H  -3      2位 松森彩夏  -7  15H  -3
   藤田光里  -7  7H  -3          藤田光里  -7  14H  -3
4位 姜 秀衍  -6  11H  -4       4位 イ ボミ  -6  15H  -4
5位 西山ゆかり -5  17H  -6         三塚優子  -6  15H  -3
   成田美寿々 -5  14H  -6         原江里菜  -6  14H  -1
   イ ボミ  -5  9H  -3         表 純子  -6  14H  -2
   三塚優子  -5  9H  -2         金 ナリ  -6  14H  -1
   原江里菜  -5  7H  -1      9位 成田美寿々 -5   F  -6
10位 大山志保  -4  12H  -4         酒井美紀  -5   F  -4
     :                      姜 秀衍  -5  17H  -3
     :                                 : 

 原はこの時点で6アンダーだが、9番、11番、12番でバーディを取り、8アンダーまで伸ばし首位タイに立っていた。しかし、13番、14番でボギーと崩れ4位。この直後もボギーで3連続ボギーと急降下。
 三塚も13番、14番で連続バーディ。この日は14番まで4バーディ、ノーボギーと7アンダーまで伸ばしたが、15番でボギーの6アンダーとなっている。
 松森も10番、12番でバーディーを取り、9アンダーまで伸ばし、おそらくこの時点で単独トップ。しかし、中継開始直前、14番、15番の連続ボギーで7アンダーの2位に後退していた。
 イ ボミもインに入って10番、12番でバーディを取り7アンダーまで伸ばしたが、14番でボギーと一歩後退。金ナリも11番、12番で連続バーディで7アンダーまで伸ばしたが、13番でボギー、イ ボミと並んで6アンダー、4位タイ。
 一ノ瀬は11番でボギーとしたものの、8アンダーを維持し、この時点では1打リードの単独トップに立っている。

 一見、午前中とあまり変化がないようだが、かなり起伏にとんだ展開だった。できれば、午後の中継をあと40分ほど早く始めてほしかった。


 天気は良いものの、ピンフラッグが忙しくはためきポールをしならせている。この風が、上位選手のブレーキを大きな要因になっていたと思われる。
 15番H、第1打をいい位置につけた一ノ瀬の第2打、ピンを狙ったボールは風に流され、グリーン左にこぼれてしまう。打った直後、≪しまった≫という表情を見せたが、打ちそこなったのか、それとも、風を読み違えたのか?
 第3打は、旗の頂上がわずかに見えるだけの状態。かなり、打ち上げる感じで打ったが、ピンまで5mほどと寄らない。パットはタッチはあっていたが、ラインを読み違え、ボギー。7アンダーで首位タイとなる。
 同じ組の藤田も第2打はグリーンに乗っただけで、ファーストパットも2m強までしか寄らず、パーパットも外してボギー、6アンダーと1歩後退。金ナリは50cmのパーパットを入れ6アンダーをキープ。
 同じころ16番H、イ ボミは2mのバーディパットを沈め、7アンダーに。ついに首位に並んだ。同じ組の三塚は、バーディパットがカップの横を通り過ぎ、返しの1mのパットを外し連続ボギーで5アンダー。次の17番Hでは、ダブルボギーと崩れ、結局、この日はイーブンパー、通算3アンダーの15位タイに終わった。

 この時点で、一ノ瀬、松森、イ ボミが7アンダーの首位タイ。6アンダーの4位タイに藤田、金、表が続いている。
 残すホールは16番、17番、18番の3ホール(イ ボミ、松森は残り2ホール)。ロングホールの16番は比較的バーディが取りやすいが、17、18番Hは、かなり厳しい。よって、客観的には、わずかに一ノ瀬が有利だが、ずっとトップを守ってきた一ノ瀬が、直前のボギーで、精神的には一番厳しいのかもしれない。

 16番、一ノ瀬のティーショット、ここまでも左、左と曲がっていたショットが、またしても左に切れていき、がけ下に(ラテラルウォーターハザードの1打罰)。
 17番のショートホール、イボミのショットは、フォローの風に乗り過ぎてグリーンオーバー。
 17番、松森のショット。6番アイアンを選択し、フルスイングで挑む。ピンの根元に落ち、5mにつける。気迫のショットだ。
 17番、ラフからのイ ボミのアプローチショットは4mショート、ピンチだ。
 松森のバーディトライは、20cm横を通り過ぎ、約1mオーバー。
 16番、一ノ瀬の第4打。1打ペナルティで第3打がフェアウエーのピポッド跡にのるという不運。ショットコントロールがままならず、グリーンオーバー。
 17番、イ ボミ、4mのパーパットをねじ込む。7アンダーをキープ。
 16番、藤田の第3打のアプローチショット。ピン奥3m強につける。
 17番、松森、1m強のパーパット。これを沈め、7アンダーをキープ。
 16番、金ナリ、グリーンそばのラフからのアプローチショット。1m30㎝につける。
 17番、表のティーショット。グリーンをわずかにこぼれる。
 16番、一ノ瀬の第5打(ピッチングショット)は、横を外れ1mオーバー。
 17番、藤田、3mのバーディパット。カップを覗くように通過。惜しくも、パーで6アンダーのまま。
 17番、金ナリ、1m強のバーディパットを慎重に決め、バーディ。7アンダーに伸ばし、ついに首位に並ぶ。1番でショットを左に曲げ、ボギー。その後も、ショットが安定せず、ラフやバンカーから打つシーンが多々あり、我慢のゴルフ。それが実り、ついに首位に並んだ。
 対照的に一ノ瀬はボギー。ずっと守ってきた首位から滑り落ちた。

 17番、グリーンエッジからのパット。10mはあるだろうか。コツンと打たれたボールは、緩やかに弧を描きながらスルスルとホールに向かっていく。あと2転がりというところで、惜しくも停止。惜しくもバーディならず。
 18番、イ ボミ、フェアウエーからの第2打。
 戸張氏の解説、「いい所から打ちますね。彼女ね、アイアンのスピン量が多いから、ピンの根元に打ってきて、充分だと思いますよ」
 「シュパッ」
 青空に上がったボールは一直線に……バンカーに直撃。砂の壁にめり込むように突き刺さった。
 「これが川奈の難しさです。………普通のコースではなかなか起きないこうゆうミスですね」
 最終18番、優勝が見えてきたところだから、起きたミスと言うべきだろう。トーナメントのゴルフコースとしてみるならば、≪嫌なところにバンカーがあるなあ≫と。
 ほぼ同じ位置から、松森の第2打。イボミとほぼ同じコースに飛んだが、こちらはグリーンに届く。
 17番、金ナリのティーショット。7mにオン。
 17番、藤田のティーショット。この瞬間、強風が吹き、右に流されるが、グリーンエッジに留まる。ピンまで約7m。
 17番、一ノ瀬のティーショット。ピンまで9mにオン。
 18番、バンカー。“壁の途中”とも言えるところにスタンスを取るが、砂が崩れてしまう。足場を固めたいが、ペナルティになってしまう。何とか、踏ん張ってスタンスを取り、ショット。これが“出す”どころか、“寄せた”といって良い見事なショット。
 17番、一ノ瀬の9mのバーディパット。これが、やや右に外れ、パー。6アンダーのまま。やや、うつむき加減の一ノ瀬に、実況の竹下アナウンサーが思わず、「頑張れ一ノ瀬」と。
 18番、松森のバーディパット、距離は10mぐらい。これを沈めると、単独トップだが、大きくショート。しびれたか?
 17番、金ナリ、7mのバーディパット。ほぼ真っ直ぐのラインだが、わずかにかすめて2m半のオーバー。一転、ピンチに。
 18番、松森のパーパット。1m半のパットだが、ショートしたので、未知のラインという難しさがある。ほんの少しスライスと読み、やや、左に打つ。ボールはカップの左縁に蹴られ、入らず。痛恨の3パットのボギー。6アンダーに後退。
 17番、グリーンエッジから藤田の7mのバーディパット。大きなフックライン、わずかに曲がり過ぎて、バーディならず。これも惜しい。6アンダーのまま。
 18番、イボミ、松森と20㎝横からパーパット。17番のパーセーブ、18番のバンカーからのリカバリーに比べると、遥かに優しいパットだ。しかし、これが…外れてしまう。直前の松森のパットが、左に外れたのを見て、わずかに右寄りに修正したのだろう。カップの右を通過してしまった。痛恨のボギー、6アンダーに後退。
 17番、金ナリ、2m半のパーパット。このパーパットを決めれば、単独の首位だ。
 「まっすぐのラインなので、しっかり打てば入る」と解説。
 しっかり構えた金ナリだが、一旦、仕切り直す。ラインの確認か、それとも、緊張のせいか。
 カツン、真っ直ぐカップに向かったが、手前50㎝でブレーキが掛かり、20㎝手前で停止してしまった。なんと、7アンダーだった松森、イボミ、金ナリが揃ってボギーで6アンダーに。7アンダーがいなくなった。
 一ノ瀬、1m30㎝のパーパット。これを沈めて、6アンダーを維持。
 18番、表の第2打。デッドにピンを狙い、ワンバンドでカップの真横を通過。ナイスオン。
 17番、50㎝のパーパットを藤田が沈め、すべての選手が17番ホールを終え、6人が6アンダーでトップに並ぶ、大激戦となった。
 現在プレーしているのは、最終組1つ前の表(6アンダー)、原(5アンダー)、金井(5アンダー)と、最終組の一ノ瀬(6アンダー)、金ナリ(6アンダー)、藤田(6アンダー)の6選手のみ。6アンダーでホールアウトしたのは、イボミ、松森の二人。原と金井もここでバーディを取れば、プレーオフの可能性もある。
 しかし、18番、原の第2打はバンカーに。イボミよりはマシとは言え、相当厳しい状況。
「5アンダーは、やっぱり、一歩足りないねぇ」と解説者。
「これが入って、6アンダー」
と、解説者はあきらめ気味、実況も言ってみただけのような説明。
 しかし、原はあきらめない。しっかりとさ直叩き、ふわりと跳んだボールは、カップの僅か5㎝横を通過した。
 原は、13番Hからの3連続ボギーが痛かった。最終日は71の1アンダー、通算5アンダー、7位タイで終わった。
 表さんのバーディパット。4m強。しっかり打たれたボールは、カップに向かうが、これも球1つ分ずれて、バーディならず。6アンダーでホールアウト。

 これで、残るは最終組の3人(皆、6アンダー)。
 誰かが、バーディを取って抜け出すのか?それとも、6人のプレーオフか?はたまた、誰かがボギーで脱落するのか?
 金ナリ、一ノ瀬の第2打はグリーンのエッジ付近で、かなり距離があり、バーディは難しそう。
 最後にグリーンオンを目指す藤田。ここで、ギャラリーが動いたり、子どもの声がしたりと、2度の仕切り直し。
 この間が吉と出るか、それとも、余計に力が入るのか……はたして………
 藤田のショットはピン方向に飛んだが、オーバーしグリーンをわずかにオーバー。ただ、他の二人より、かなり近い。
 まず、一番遠い(20mくらいあると思われる)金ナリから。ラインも距離も合わず、3m弱残った。
 一ノ瀬も15mほどのロングパット。しっかり打たれたボールは、カップに向かう弧を描きながら近づいていく。……入るか?入るか?……これも球1つ分横を通り、惜しくもバーディならず。
 最後は藤田。距離は5m強。ラインはほぼストレートらしい。難しいのは、エッジのやや長めの芝、次にカラーの僅かに長めの芝、そしてグリーンの短い芝の3種類の芝。距離感が難しい。
 強めにしっかり打って、軌道がカップと一致すれば、距離感がずれてもカップに入りそうだが、もし、ラインが違っていたら、返しのパーパットが難しい……
 コツン。
 ボールはカップに吸い込まれた。藤田、初優勝!

 キャディに駆け寄り、抱き付く藤田。
 ≪入れられちゃったかぁ≫と残念そうな表情の一ノ瀬。
 プレーオフに備えて準備していたイボミと表も、道具をしまい始める。
 金ナリは、次のパーパットに集中する。

 優勝決定の喧騒の中、難しいパーパットをしっかり決める。
 最後は、無念の気持ちの中、パーパットを沈め、一ノ瀬が名勝負を締めくくった。

 最終日に最終組で回ること5回目の藤田、うれしい、そして見事な初優勝だった。


【最終成績】
優勝 藤田 光里  -7  209  71 69 69
2T イ ボミ      -6  210  74 68 68
2T 松森 彩夏   -6  210  67 73 70
2T 表 純子     -6  210  69 71 70
2T 金 ナリ     -6  210  73 66 71
2T 一ノ瀬 優希  -6  210  70 67 73
7T 成田 美寿々  -5  211  75 70 66
7T 酒井 美紀   -5  211  71 72 68
7T 姜 秀衍     -5  211  71 71 69
7T 原 江里菜   -5  211  69 71 71
7T 金井 智子   -5  211  71 69 71
12T 西山 ゆかり  -4  212  69 76 67
12T 大山 志保   -4  212  76 68 68
12T テレサ・ルー    -4  212  71 71 70
15T ペ ヒキョン    -3  213  74 70 69
15T 李 知姫    -3  213  72 70 71
15T 三塚 優子   -3  213  70 71 72
18T 黄 アルム   -2  214  72 72 70
18T 吉田 弓美子 -2  214  75 68 71
18T 笠 りつ子   -2  214  75 68 71
コメント (2)
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