英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

Wリーグ2021-22 プレーオフ セミファイナル

2022-04-13 19:11:37 | スポーツ
 実は、この記事を書き始めたら、レギュラーリーグの順位決定について甚だしい疑問を感じ、そちら(「レギュラーシーズンの順位決定は大疑問!」)を書いたら、力尽きてしまいました。同日(4月9日、10日)には、Vリーグのファイナル3やアジア大会の卓球日本代表決定戦もあり、大わらわでした(卓球はネットで後日観ようと思いましたが、新聞のスポーツ欄で、結果をうっかり目にしてしまいました。おかげで、ゆっくり観れそうです)
 そんな訳で、本命記事となるはずのゲーム内容感想については、走り書き、箇条書きになります。(敬称を省略することをお許しください)



 上記の記事でも書いたが、今シーズンは皇后杯とレギュラーシーズンのENEOS×トヨタ自動車戦を観ただけ。
 ENEOSは何とか皇后杯を制したものの、リーグのトヨタ自動車戦は2戦とも完敗を喫していた。昨年度のプレーオフ・ファイナルでもトヨタ自動車に敗れ、12連覇を逃している。
 昨年度はけが人続出の中、という事情もあったので、今年度が勝負と思っていたら、宮澤と中村は富士通に、大沼もシャンソンに移籍してしまっていた。石原は引退(お疲れさまでした)。代わって、ロー ヤシン(新潟アルビレックスより)
 加えて、岡本が膝の前十字靭帯断裂、林は右足首疲労骨折で戦線離脱。
 渡嘉敷、梅沢、宮崎(完調ではないとの情報も)や新加入のローヤシン、若手も育ってきているとはいえ、岡本と林の欠場は痛そうだ。


【ENEOSvs富士通】
(以下は、かなり個人的嗜好が先行していて、申し訳ありません)
 実は、長年、ENEOSファンだったが、この試合を見るに当たって、《ん?、どちらを応援するんだ?》と録画再生をストップしてしまった。
 ファンだった吉田は引退し、宮澤は富士通に移籍、割と好きだった石原と大沼は、それぞれ引退と移籍(富士通へ)。宮澤の次に好きだった岡本は欠場。
 これまでの主力メンバーで出場するのは、渡嘉敷、宮崎、梅沢くらい。渡嘉敷はかなり好きだが、宮崎と梅沢のプレースタイルは好きとは言えない。
 ヘッドコーチも好きではない(笑)。テーブスHCは好き(笑)
 対する富士通は、ファンだった宮澤、町田、篠崎も好きだ。ENEOSの岡本が出場するなら悩んだだろうが、あまり悩まずに、富士通に鞍替えを決定してしまった。


《感想》
・宮澤の守備が良い
・渡嘉敷が目立たない。渡嘉敷が機能しないのは、宮澤の身体の寄せ方が巧く自由にプレーをさせないことが、一つの要因。渡嘉敷にパスを送りにくいのと、ガード・宮崎のパス出しの意識が薄い
・渡嘉敷は完調でないように思えた。その上、プレー中、指を痛めた
潤滑油役の岡本、林の欠場が痛い。オフェンスに関しては、バリエーションが減りオフェンスが単調になった。単独で打開できる岡本がいないのは、劣勢に陥った時は厳しい
・両者の不在により、ディフェンスも緩くなってしまった
・ENEOSの攻めは単独(個人のプレー)、富士通オフェンスはチームオフェンスの意思を感じる
・宮崎は自分のオフェンスが第一選択肢。悪い流れの時、オフェンスを立て直せない(完調でないのかもしれない)
・町田はチームオフェンスが第一
・オコエは視野が狭く、自分が思うプレーに邁進する。空気を読まないプレーだが、臆することのない彼女の長所でもある
・移籍した富士通・中村はポテンシャルの高さを発揮(やや迂闊な部分もある。オコエに似ている)
・富士通の寄りが早く、マークも厳しい
・ENEOSにオフェンスリバウンドを与えず、2次攻撃を許すことも少なかった
・富士通・岡田は、自分が自分がと言う気持ちが強く、ボールを持ちすぎ。オフェンスのリズムが悪くなった
・第2戦、突き放そうとする富士通、食らいつこうとするENEOSのせめぎ合いは見応えがあった
【第1戦・第4Q】
・宮崎の意識・プレーが変わった
・宮崎→(ゴール下へ切り込む)梅澤へのパス(2本)は見事。渡嘉敷へのパスも通るようになった
・エネオスのディフェンスが厳しくなり、富士通が思うようなオフェンスが出来なくなった
・富士通ターンオーバーが増えたところでタイムは良いタイミングだった(第1戦)

第1戦 富士通67-58ENEOS
第2戦 富士通61-53ENEOS



【トヨタ自動車vsシャンソン】
 シャンソンのセミファイナル進出は、正直、驚いた。
 クォーターファイナルのデンソー戦に81-71で勝利。
 スタッツを見ると、デンソーも高田、赤穂姉妹は得点を上げており、稲井のアシストも11でオフェンスが不調と言う訳ではなかった……と思ったら、本川が3点と低調。プレー時間も20分と短い。コンデションが良くなかったのだろうか。2ポイントシュートは6-0、3Pは3ー1だった。
 シャンソンはディヤイ ファトーが21点、吉田16点、千葉14点、小池10点に加え、控えの佐藤が18点と大爆発したようだ。(佐藤はレギュラーシーズンでも平均10得点なので、普段から活躍しているのかもしれない)
 元JX-ENEOSの藤岡がシャンソンで現役復帰。セミファイナルは出場しなかったが、今後の活躍を期待したい。

 トヨタ自動車は強い。ポテンシャルの高い馬瓜姉妹、シラに加え、突破力もありパスもうまいPG・山本、3Pシューターの三好(今季で引退するとのこと)、さらに長岡、河村が控えており、超強力。
 特に、馬瓜ステファーニーの身体能力、センス、精神的強さ……もっとも世界に通用しそうな日本選手ではないだろうか。
 トヨタ自動車に抗することができるのは、デンソーだと思っていたが……
 
《感想》(第2戦のみ)
・シャンソンも序盤で得点を先行し、その後も食らいつく健闘を見せたが、着実に点を重ねていくトヨタに徐々に離されてしまう。常勝時代のENEOSのような強さ。オフェンスリバウンドを取り、二次攻撃。分厚いオフェンスも強みで、結局、ステファーニーにやられてしまうというパターンが多かった(精神的ダメージも大きそう)
・シャンソンはディヤイが奮闘。良い選手だ。小池、野口、千葉も健闘した。吉田が抑えられたのと、大沼の不振が痛かった。

第1戦 トヨタ自動車80-57シャンソン
第2戦 トヨタ自動車83-63シャンソン



【ファイナルの展望】
 トヨタの強さが際立ったセミファイナルだった。ファイナルはトヨタ自動車vs富士通だが、地力はトヨタ自動車が優る。
 ただし、トヨタにも不安要素がある。セミファイナルで、シラが足を痛めた模様。馬瓜エブリンも序盤だけしかコートに立たなかったように思う(第2戦のプレータイムは10分45秒)
 三好は第2戦では14得点だったが、第1戦は無得点と好不調の差が大きい。
 富士通は町田が引っ張り、オコエ、宮澤、中村は爆発力があり、篠崎も突破力(打開力)も期待できる。波に乗れば、大いに勝つチャンスはある。

 
好ゲームを期待したい。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする