英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

元彼の遺言状

2022-06-15 08:57:17 | ドラマ・映画
篠田=本名・田中守(大泉洋)が殺人の容疑の無実が証明され、一応の大団円となったが、もう1話続くらしい。
“月9”の前シリーズ『ミステリと言う勿れ』が非常に面白く、このドラマも番宣が大々的だったので期待して観ていたが……残念感がいっぱい……

(以下の文は、《だったらドラマを観るなよ》とか《わざわざ書くなよ》とか思う方がいらっしゃると思いますが、書き残したくなるほど残念だった故と目を瞑ってください)
 テンポが遅く、冗長感が強く、内容が薄く、事件も既視感が強く、新鮮さや驚きや“なるほど感”がなかった。
感想文としては上記の文で十分だと思うが、残念な思いが強いので、細かい点も列挙してみたい。

★登場人物について
ヒロイン=剣持麗子(綾瀬はるか)が強欲で高飛車で大食漢と印象が悪かった。(ドラマ的には、回が進むにつれ、魅力が描かれていくというパターンだった)
・綾瀬はるかがバクバク食べるシーンは面白いかもしれないが、何度も見せられるとげんなりしてしまう
・その他のキャラも行動や心理がどこか不合理
 森川製薬社長一族も大会社の割には何度も別荘に現れ事件解明につき合ってくれる。殺された麗子の元カレの従姉妹の紗英に至っては、レギュラーとなって事件にかかわって来る便利キャラ。
 さらに、3話から登場したホストの黒丑益也も不自然に出没するし…

・篠田がミステリー作家志望で、事件が起こるたびに過去のミステリー名作を引用するのも余分に感じた
・津々井弁護士(浅野和之)も暇だよね
  因みに、浅野さんは『鎌倉殿の13人』では伊東祐親役。大泉さんの頼朝とは深い因縁がある。

★事件ついて
上述したように、既視感があり、どこかで見たような真相で、意外性もなく納得感も希薄だった

(記憶が薄れてしまったが、特に感じた回だけ簡単感想)
【第1回~第2回】
・殺人の動機が弱く、納得できない
・怪しげな人物がそのまま犯人だった(これはこれで意外かも)
・これも先述したが、展開が遅い

【第6話】
・《ホストAとBが起こした騒動により渋滞が起こり、息子を病院に運ぶのが遅れて間に合わなかったという悲しみを抱えていた神父が、渋滞を引き起こした当人を目の前にして殺意を抱き、BがAを殺すよう誘導した。BがAを殺害した後、Bを事件現場(教会)に閉じ込め捕まるように細工をした》というのが真相だが、行き当たりばったりの犯行なので閉じ込めなくても、犯行が明らかになるはず。閉じ込める必要はなかった。
 ミステリーにするため密室を作り、事件解決の形を作るため神父に小細工させたとしか思えなかった。


【第9回~第10回】
・6年前の事件なので仕方がないが、篠田の記憶を辿っただけだった。篠田の記憶が曖昧で、ぽつりぽつり思い出すのでテンポが悪い。《それ、今になって思い出すのか?》と感じることが多かった。
・事件関係者たちは篠田に殺人容疑を押し付け、真犯人の医師に過重労働を強いていた。医師が罪の意識に苛まれ、挙句、自殺してしまったというのに知らんぷり。

・滝沢美月(成海璃子)に至っては、タクシー代を借りた恩があるのに、知らんぷりに加担
・タクシー代は、店に到着した時に運転手を待たせて店から払えば済むことなのでは?
コメント
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