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英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『家政婦のミタ』 第5話

2011-11-10 20:45:26 | ドラマ・映画
 忍者か?おのれらは!
 本題に入る前に、呟かせてください。
 ミタさんはサイボーグなのでいいとして(違うって)、長女の結(忽那汐里)はミタさん(松嶋菜々子)のヌードのシーン、久々の一家団欒のシーンと、気配を消して、いきなり登場。テレポーテーションが出来るのかもしれない。
 さらに義理の父(結の祖父)・義之(平泉成)は、恵一(長谷川博己)の言葉尻を絶妙のタイミングで捉まえる。透明人間に違いない。

 今回は長男・翔(中川大志)が主役だった。一家としては、完全崩壊&再生の兆しの回と言ってもよい。
 翔は、母を失った悲しみ、父に裏切られた怒り、隣のおばさんの嫌みなどから、しっかりしようという気持ちが空回りしてしまう。母親が自殺したということにも怒りを感じているようだ。
 うまくいかないことを、他人のせいにして苛立ち、暴力や破滅的行動(部活をやめるなど)に走ってしまう。

 そして、「この家(隣のおばさんの家)を滅茶苦茶にしてくれ」と依頼する。これに対し、「ブルドーザーが必要だと思いますが」「どこから持ってきましょうか、そんなもの(ダイナマイト)」と冷静に突っ込む。
 そのミタに、「俺の気持ちが分かるのかよ」と切れられ、
 「わかります」と答え、ペイントスプレーで隣の壁に落書きをする「家族を守りたい」と。
 家を滅茶苦茶にすることと、俺の気持ちが分かるかの問いに、いっぺんに応えた。さすがミタさん、ソツがない。でも、かなり自発的行動だねぇ。
 長女に「何も考えていない」と答えたミタだが、恵一への接し方といい、絶対考えているよねぇ。

 隣のおばさんが、黙っているわけもなく、警察沙汰になる。
 恵一は、土下座して「申し訳ありませんでした。悪いのはすべて私です。責めるなら私にしてください。お願いします」
 そして、「翔は不良なんかじゃない。この家の長男として、ただ一生懸命なだけなんです。母親が死んでからずっと、この家を何とかしたいと頑張っているんです。父親がどうしようもない奴だから、誰よりも家族のことを守りたいと思っているんです……翔はほんとすごく優しくて、父親の私なんか比べ物にならないほど、家族のことを心配して、皆の幸せを願っている子なんです。……どうかこの子のことを許してやってください。お願いします。お願いします。お願いします。お願いします」

 おお!よく言った恵一!
 しっかり翔のこと見ていたんじゃないか!

 翔はミタさんに「ありがとう」と言うが、ミタさんは「それはお父さまに言うべき言葉だと思います」と返す。
 ミタは、しっかり翔が捨てたバスケットボールのユニフォームを拾って洗濯してくれていて、翔も意を決して、部員に土下座して許しを乞う。

★今週のミタさん(上述のように非常に活躍していますが、その他として)
・状況説明も相変わらず見事。隣のおばさんにも要約機能と録音機能をいかんなく発揮
・「殺してくれ」という依頼にはノータイムで答えようとする。特に、2回目の依頼の時は料理中の包丁をそのまま凶器にする勢いだった。
・翔に胸を掴まれても無表情のまま、「服を脱げ」という要望にも動ぜず応じようとする。
・「笑え」という要求は、かたくなに拒否
・テレビゲーム(格闘ゲーム)で、翔をコテンパンにやっつける(ターミネーターなので当然か)
・今週の4次元かばんは、ペイントスプレーとペイント用洗剤。ミタさんのことだから、ペイントスプレーぐらい持っているのは当然か。ペイントスプレーを用意するのなら、それを消す道具も用意するのミタさんにすれば常識であろう

★今週の痛い人、情けない人、嫌な人
隣のおばさん
 今までは遠慮気味だったが、今週は大爆発。
 子どもに対しても全く手加減をせず、人の傷口をえぐるような悪口は、ペイント落書きの刑でも軽過ぎる。
 それにしても、ミタさんの説明を聞いた時、その状況にあきれながらも、微かに喜びを表すさまは見事であった。

恵一
 後半は父親らしい行動をとったが、前半ではまだ愛人に未練タラタラ。後輩に愛人を奪われという惨めさを味わったが、そこまでの目に合って「ようやく」というのが大きな減点。
 義之に養子同意書?に署名を迫られ、はっきり断らず、逃げ出す。その場でサインしないだけマシか。


 これまで、うららに次ぐウザさを発揮してきたが、今週はウザさより情けなさを爆発させた。
 今回、家族を守ろうとした優しさと評されたが、母親の生前は分からないが、ドラマ初回以降、ウザさといい加減さと茶化すような発言しか目立たなかった。父親の恵一はともかく、ミタさんは凄い慧眼である。父親が言ったような「母親が死んでからずっと、この家を何とかしたいと頑張っているんです」といった行動をもう少し示す脚本が欲しかった。

長女・結
 長男同様、兄弟たちを何とかしたいという思いはあるが、あまり役に立っていないし、行動も起こさない。父の裏切りを知り、許せないという怒りは分かるが、彼氏にすがるのは、父親譲りか。

会社の後輩
 地位を失った恵一を、掌を返したように馬鹿にする。

恵一の愛人
 恵一を惑わし、騒動の発端となった(もちろん恵一も悪い)。
 恵一の妻の自殺によって、身を翻す。まあ、当然の反応かもしれない。恵一への愛が薄いとも言える。
 今回、恵一とのことが会社にもバレ、肩身が狭い。その上、恵一にしつこく未練がましくつきまとわれる。恵一をあきらめさせるため、恵一の後輩と付き合う。酷い行為だが、恵一のためにはこの方が良いと考えたのかもしれない。

家政婦紹介所の所長
 ミタさんの亡くした息子のことを、えぐっていた
 なぜか、モナカに固執

 それにしても、この一家、壊したり汚したりしても、全部ミタさん任せなんだね。

コメント (6)    この記事についてブログを書く
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6 コメント

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よく細かい所まで・・・ (玉です)
2011-11-11 05:40:07
よく言葉の逐一まで把握していて、すごいですね。
忍者か?本当ですよね。タイミングよくあらわれすぎですが、一時間の中で、たっぷり詰め込んでまとめてますね。
捨てたユニフォームを頼まれないのに洗濯する読みができるのだから、隣のおばさんに、録音機能は制する読みもしてほしいものです。
最中に執着・・・(笑)
一家でラーメン食べれてよかった。来週は、長女ですね。どのように変わっていくか・・・
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英さんを… (将棋を知らない母)
2011-11-11 05:53:39
すごい~すばらしい分析ですね…面白く読ませていただきました。英さんも実はよく見ているアンドロイドミタさんと同じ作り???(笑)あっ…でも感情を抑えることはできてませんね。。。ふふふ。
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今回も (koumama)
2011-11-11 09:29:48
すごく面白かったけど (英さんの分析がそのまま納得というか同じ感想なのであえて理由は書かないけど(笑))急に父親が土下座してから翔君が変わりすぎるのも ドラマだなぁって思っちゃったのも確かです。長女が急にどぅしたの?って思うのも当然なくらい仲良しになってしまったからね(笑)
愛人が仕事の後輩とまた付きあってるのは同じ女性としてありえん・・と思いました。わざとにしても節操がなさすぎ・・またそれを追いかける恵一も情けないよ~
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抜群の記憶力 ()
2011-11-11 14:52:15
玉さん、こんにちは。

>よく言葉の逐一まで把握していて、すごいですね

 ええ、私の抜群の記憶力によって、再現しています……うそです。
 一度見てから、記事を書きますが、気になるところをもう一度チェックしています。

>捨てたユニフォームを頼まれないのに洗濯する読みができるのだから

 時々、先読み機能を発動していますね、肝心なところで。
 モナカは、最終回に食べるのでしょうね。
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記憶回路が ()
2011-11-11 14:55:15
 将棋を知らない母さん、こんにちは。

>英さんも実はよく見ているアンドロイドミタさんと同じ作り???

 良くぞ見破りましたね。私もミタさんと同じ記憶回路を備えています。
 ただ、私のほうが最新式で、感情回路もバージョンアップされています。
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長女は ()
2011-11-11 15:00:35
 koumamaさん、こんにちは。

 長女に関しては、困った時には彼氏に甘えるのは父親譲り、弟たちを放ったらかしにするのは母親譲りです。
 愛人に関しては、よくわかりません。恵一はどこに惚れたんだろう。家族から逃げたかっただけなのかもしれませんね。
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