英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season23 第15話「キャスリング」

2025-02-13 17:51:22 | ドラマ・映画
season14の第17話「物理学者と猫」を彷彿させる話だった…………

 奥田剛(佐野史郎)と右京のチェス対局。
 奥田は指し手で誘いの隙の罠を仕掛ける。その罠に嵌まると、捜査している亀山が、トラップに引っかかり、絶命……
 実際は、右京は嵌め手に引っかからずに亀山元ラップにかからずに無事……というパターンが繰り返される。(右京が刺されるシーンも)

 まあ、仮定のシーンを挿入するのはいいんだけれど、《絶命シーンの映像をフェードアウト→右京の表情アップ→誘いに乗らず罠回避の着手》ぐらいの演出にしないと、視聴者は面食らってしまう。(2度目の亀山ピンチ以降は、こちらもついていけたが)
 そして、チェスで奥田を打ち負かし、犯行の証拠、あるいは、自供を引き出すのかと思ったが……《ぼろアパートの犯人と思われる部屋に、15年前の事件の物証となり得るモノが発見されるのは都合が良すぎ》なので、まだ、裏があると見ていたが……

 結局、ふたりが対局していた山荘は想像の産物で、実際は特命係の部屋。
 《思いがけず一人の時間ができた奥田が、一時の独身生活を満喫?して遅く帰宅した為、妻子が殺害されてしまった》という呵責の念から、妄想の世界(←自分が二人を殺害した)に籠城してしまった奥田の心の壁を右京が対局と会話を通して融かそうとしていた……らしい。

 奥田の想像の産物の別荘を右京はどうやって把握したのだろうか?
 どうやって、奥田を警視庁の特命係の部屋から、別荘へいざなったのだろうか?
 妄想の別荘にいるかのように右京が振舞うなど、スーパープレイ過ぎてついていけない……

 面白かったと思った人も多いかもしれないが、私は5段階評価の1。
 

第1話「警察官A~要人暗殺の罠!姿なき首謀者」(初回拡大SP)
第2話「警察官A~逆転殺人!真犯人は二人いる!!」(拡大スペシャル)
第3話「楽園」
第4話「2つの顔」
第5話「幽霊ホテル」
第6話「薔薇と髭の夜明け」
第7話「復讐者は笑わない」
第8話「瞳の中のあなた」
第9話「最後の一日」(元日SP )
第10話「雨やどり」
第11話「33人の亀山薫」
第12話「細かいことが気になる患者」
第13話「レジリエンス」
第14話「中園照生の受難」

【ストーリー】番組サイトより
右京が狙うのは未解決事件の真相
最強の好敵手との心理戦が始まる


 右京(水谷豊)が山荘でチェスを指している。道に迷ったという口実で、その場に入り込んでいるようだ。チェスの相手で山荘の主は、奥田剛(佐野史郎)という男性。
 奥田は、今から15年前に都内で発生し、いまだ解決されていない母子殺害事件の被害者遺族だった。しかし、奥田自身にも疑わしいところがあり、警察に疑われた過去が。奥田と2人きりの山荘でチェスを指しながら、そうした事件の概要と現在の捜査状況について淡々と語る右京。
 そんな中、右京は都心に残っていた薫(寺脇康文)にメッセージを送り、奥田のアリバイ確認を依頼する。何か事情があると察した薫は、さっそく行動を開始。右京と奥田は、それを皮切りに、チェスになぞらえた壮絶な頭脳戦に突入していく。

チェスの相手は右京さえ欺く策士
孤軍奮闘する薰が絶体絶命の窮地に!?
15年前の事件の真相が今、暴かれる!


ゲスト:佐野史郎

脚本:徳永富彦
監督:安養寺工

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2 コメント

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いかにも徳永氏らしい作品でしたが (marumori)
2025-02-15 10:58:28
 英さん、こんにちは。

 私も「物理学者と猫」(Season14第17話)ぽい話だなと思いながら見ていました。案の定、徳永氏の脚本でしたね。

 この類の話は嫌いではないのですが、今作については、展開がトリッキーすぎてついていけず、正直なところ消化不良でした。

 徳永氏、「物理学者と猫」は良かったものの、それ以降は今ひとつの作品が多いような気がします。私自身、「物理学者と猫」に引っ張られて徳永氏を過大評価しているのかもしれません。

 ゲストの佐野史郎さんは「殺人ワインセラー」(Season5第9話)以来、18シーズンぶりの出演でしたが、演技はさすがだと思いました。
返信する
無理がありすぎました ()
2025-02-15 15:03:28
>marumori さんへ
>いかにも徳永氏らしい作品でしたが... への返信

 marumoriさん、こんにちは。

>この類の話は嫌いではないのですが、今作については、展開がトリッキーすぎてついていけず、正直なところ消化不良でした。

 同感です。
 後悔から妄想の城に閉じこもる奥田の心情は理解できますが、妄想の別荘に閉じこもるというのは少し無理がありますし、その妄想の城に右京が穴をあけるというストーリーも無理がありすぎました。

 徳永富彦氏ですが、奇抜な発想や、複雑な多重構造にとらわれ過ぎて、ストーリーに粗が生じてしまうことが多いようです。
 season23の初話スペシャル(1~2話)は銃撃事件が政権み与える影響に矛盾が生じていました。
  season22 第12話「惡の種」も消化不良でした。
 『相棒』ではありませんが、『特捜9』season7 最終話も《何だこれは?》という出来でした。
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