英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『謎解きはディナーのあとで』 最終話 「聖夜に死者からの伝言をどうぞ」

2011-12-21 20:50:21 | ドラマ・映画
 影山(櫻井翔)が天道家と何の縁もなかった点で先週の予想は大外れでしたが、あとはまずまず的中していたように思います。
 ちょっと、仕事で一杯一杯なので、簡単にまとめたいと思うのですが、元来、要約するのが苦手なので、まとまりのない長文になってしまうかもしれませんが、とにかく、振り返ってみます。

影山が犯人ぽいところで終わったが、当然、犯人であるはずがなく……
 ケーキ屋の主人との一球勝負で場外ホームランを打たれて、そのボールを探していたとか、手の怪我は、悔しさのあまり拳で地面を叩いて痛めたとか、ナイフは危険を感じてとか、(あと出しジャンケンの理由というのは、ちょっと……ブツブツ……)とにかく、怪しい行動の一応の説明はついた。ビールの泡が立っていないという時間的見地からアリバイも成立した。
 と言っても、麗子(北川景子)の言うように、炭酸の抜けたビールを用意するアリバイ偽装も成り立つので、完全に容疑が晴れるわけではないが、麗子も影山を信じることにした模様。と言うより、初めから信じてやれよ(と、多くの視聴者が思ったはず)。
 そこへ、影山警部(椎名桔平)が現れ、殺人容疑で連行。連行したのは、ホウ・ショウレイ(=麗子)の情報を聞き出すためだった。そんな、風祭の私的な理由で、影山は拘留されてしまったが、天道家で見つけた敗戦球が影山→怖そうな留置者(田中要次)→風祭と渡ったが、これが後にミラクルを起こす。

事件の真相
 宝生家の力により、釈放された影山が推理を披露。
 第一の殺人は、ほぼこの間の推理通り、宮地沙織(三浦理恵子)が剣持留美(上原美佐)を殺害した。ただ、天道家には重大な秘密があり、それを隠そうとした編集者の佐藤武雄(石黒賢)の行為によって、誤解と第2の殺人を生じてしまった。
 その重大な秘密というのが、10年前に天童静子は亡くなっており、代わりに佐藤が執筆していた。殺人事件が起き、静子の死が明らかになってしまうと危惧した佐藤が、静子が生きているのを印象付けるために、留美の死体を静子に見せる偽装をしたが、これが静子の娘・里美(菊池和澄)の誤解(佐藤が犯人)を生み、沙織の欲を生じさせ、事件を複雑にしていった。
佐藤を庇うため、里美が偽装、佐藤の偽装プラス沙織の静子への変装(アリバイ偽造)などなど。

ダイイングメッセージの意味
 最初の「Ⅹ」は留美の死体を静子に偽装した時の黒マニキュアが取れないので、インクでダイイングメッセージを残したことにして、隠そうとした為だった。「Ⅹ」の意味は、野球のⅩゲームの意味で、静子の死亡を隠すことへの終止符。
 次の「Ⅹ」は、第2の殺人の犯人が第1の殺人の犯人と同一人物と思わせるための、里美の偽装。それと、里美がずっと毎年買っていたクリスマスケーキが、実はバースデーケーキだったということを隠すためでもあった(同じケーキ屋で買ってきた里美と沙織のケーキが違うことを隠す)。
 ところで、この時、里美は第一の殺人の犯人は佐藤ではないと知っていたのだろうか?最初、偽の静子を見た時、犯人は佐藤と思って、トロフィーを投げ込む偽造をしたはずで、それがどの辺りで佐藤が犯人でないと変わったのか、はっきりしない。
 そして、話は飛ぶけれど、静子が里美に残したビデオメッセージ。これが、真のダイイングメッセージ。

 多少、強引な面(後でつつきます)はあったが、絡まった事象をうまく解きほぐし、麗子と影山もいい雰囲気で、よい最終回だったと思う。

今週の風祭警部
・「Ⅹ」を「エックス」、「10」、「バツ」と『名探偵コナン』の小五郎張りの思いつきだ。しかも、ミステリー作家たちに、その先がないことを見抜かれていた。
・部下たちにも、そのいい加減さに辟易されていた。
・寒空の中、オープンカーで眠ると寒いことを実証
・麗子が刺されるのを、身を呈して防ぐ。なかなかできないよね。しかも、敗戦球に救われる
ミラクル。

麗子VS影山
 影山の毒舌シーンは2回。緊急時でもしっかり毒舌をふるっていたが、やはり、2回目の毒舌…

「失礼ながら、お嬢様。お嬢様の目は、やはり、節穴でございましたか」
「お嬢様の推理力は、やはり、ズブの素人以下でございましたか」
「そこまでレベルが低いのであれば、わたくし、本気で、う~けぇ~る~でございます」

毒舌3連発は「受-けぇ~る~」でございました。

 毒舌の後の、麗子の「冷静→爆発」の溜めは弱かったのと、陥落シーンもなかったのが残念だが、「クビよ、クビクビ~!」の他「逮捕よ、逮捕」も出た点は評価できる(どういう評価だ?)

 巷では、麗子が無能で価値がないとの評価もあるが、この二人のやり取り(毒舌シーンだけでなく)は好きだった。

その他突っ込みなど
①静子の死を隠し続けるのは無理だろう。特に、娘とお手伝いさんには。お手伝いさんもグルなら多少は可能か。でも、里美に10年隠し続けられていると考えるのは甘過ぎる。
②里美が「佐藤が静子の代わりをしていた(執筆や里美との手紙のやり取り)」は気づいたのは分かるが、佐藤が父親であるという確信はどこから来たのか?(私が見逃したのかもしれません)
③里美がケーキのクリームで書いた「Ⅹ」は、「バツ」だったって、風祭警部があれだけ「エックス」と叫んでいたのに……
④ケーキ屋「ノエル」さん、バースデーケーキとクリスマスケーキ、同じ箱を使っちゃいかんと思う
⑤麗子の父役が高橋英樹さんというのは、ピッタリだと思った。
⑥麗子の秘密には笑った


【ストーリー】(番組サイトより)
ミステリー作家たちが集まる天道静子の家で、ついに起きてしまった2つ目の殺人事件。現場に佇んでいたのは、血染めのナイフを手にした影山(櫻井翔)だった。発見した宝生麗子(北川景子)は、影山を問いたださずにはいられない。なぜなら、影山こそ、最初に殺害された剣持留美(上原美佐)の時から、事件の背後に見え隠れしていた男だったのだ。そして、今回の宮地沙織(三浦理恵子)殺害に関しては、殺害直後と思われるタイミングで凶器を持ち現場にいた……。「容疑は殺人の現行犯よ」そう問い詰める麗子に対し、ここでも影山は厳しい言葉で犯行を否定する。

こんなシリアスな状況下においてまで暴言を吐く影山に思わず「クビ!」&「逮捕!」を連発する麗子。そこへ現れた風祭京一郎警部(椎名桔平)は、千載一遇のチャンスと影山を殺人容疑で逮捕、警察署に連行してしまう。

連行された影山は、風祭の厳しい取り調べを受ける。「明日のクリスマスイブまでになんとしても真実を吐かせる!」と意気込む風祭の尋問にも、頑なに口をつぐむ影山は、ついに留置場に入れられてしまう。

留置場の水でティータイムを楽しむ影山のもとに、高価なコートを着た大柄な男(高橋英樹)が近づいて来る。謎の男にいつにない敬意の表情を見せる影山。男は麗子の父、清太郎だった。そして清太郎は真剣な表情で影山に「実は…麗子には秘密がある」と、ある重大な隠し事を伝えたのだった……。

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2 コメント

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犯人はあってました(笑) (将棋を知らない母)
2011-12-22 21:15:02
動機諸々、全然わかってませんでしたが、犯人はとりあえず合ってました
風祭警部の「はいはいはいはい」と麗子の「くびよ~くび、くびぃ~」と、
勿論、影山の毒舌を聞けないのが残念です
風祭警部は、寒空の中何故車の中?外?で寝なきゃいけなかったんでしょう??
見逃してましたか??
あと、英さんと、同じで母親が亡くなっている事を、お手伝いさんに知られず、嘘をつきとおすのは絶対無理だと思いました。あのお手伝いさん、おしゃべり詮索好きな気がしましたもん(笑)
あと、英さんが書かれていない点で、ひとつ。。アリバイの為に、黒のマニキュアを塗りうまくとれなかったから黒インクをかけたって、、かなり無理があると思います。
佐藤が、一生懸命黒のマニキュアを塗って、、、次にネイルリムーバーで、一所懸命取ったって??そんな危険な事、時間もあるかしら??第一、素材が違うってばー
まぁーこの番組は謎解きを楽しむ話では、なくって会話を楽しむ番組だって事で。。。
麗子ちゃん、頑張ってケーキを売らなくっても全部買い占めればよかったのにね。。。。
影山は、ただの執事ではなく、フィアンセだったってオチが欲しかったなー

来週から何を楽しみにテレビを観ればいいんでしょう??終わって残念です・・・・
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細かいことを言うと ()
2011-12-23 16:59:35
将棋を知らない母さん、こんにちは。

>風祭警部は、寒空の中何故車の中?外?で寝なきゃいけなかったんでしょう??

 たぶん、オープンカーで寝るのがライフスタイルとか、、或いは、かっこいいとか、とにかく、何も考えずに寝た。結果、寒いことが分かったと。
 天道静子に仕立てる云々は、突っ込めばいろいろと……ほんのわずかのことなので、わざわざマニキュアまでとか、マニキュアを塗るくらいなら何故素足?とか、死後硬直が始まっているので、細工は困難、せっかくの細工も科捜研に掛かれば……などなど。

>まぁーこの番組は謎解きを楽しむ話では、なくって会話を楽しむ番組だって事で

 ええ、おっしゃる通りです。
 来週から何を楽しみにって、取りあえず、NHK杯将棋トーナメントでも。
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