それにしても、理事会がここまで利己主義だとは思わなかったなぁ
それはともかく、今回の騒動について
チカイエカ(蚊)と外来種の交雑種の蚊が発生。堀田教授(奥田洋平)がワクチン蚊の研究をしていたが、大学が研究棟の修理費をケチったため、水道の破損部分から、サハライエカのボウフラを数十匹流出させたらしい。(第二次調査報告で判明)
「その蚊に刺されると、(免疫などの)体質によって、重度のアレルギー反応を起こし、最悪の場合、リンパ腫癌になり死ぬこともありえる」と足立准教授(嶋田久作)と澤田教授(池田成志)の弁。実際に、刺された箇所が大きくはれ上がり高熱を出す人が頻出。神崎(松坂桃李)も鬼頭理事(岩松了)もその症状が。
今回のストーリーは、東京五輪の現状を連想してしまうが、まず、その症状の描き方に疑問を感じた(まあ、ストーリーの根幹ではなく、枝葉の部分なので、無視してもいい気がするが、一応)。
蚊が媒介になる感染症と言えば日本脳炎だが、恐ろしい病気というイメージはあるが(致死率は30%程度)、予防接種により発生はほとんどないらしい。
で、今回のアレルギー症状は、刺された箇所が晴れ上がり、高熱を発するというものだが、多数発症しているらしい。その発症者についての追跡調査はないので(するべきだろう)、神崎の症状からしか分かり得ない。その神崎も、徐々に症状が悪化していたようだが、時々、小康状態のような時期もあり(解熱剤の効果?)、さらに、第4話終盤では腫れなくなり熱も下がってしまった。
しかし、帝都大学系列以外の病院での検査では、「蚊のアレルギー症状…あり」との診断。
未知の蚊なので、どのくらい重症化するのかは分からないのは仕方がないのだが、診断を下した医師も重視していないし、神崎も「蚊によるアレルギー」という事項にショックを受けるだけで、今後の重症化について医師に尋ねようとはしなかった。
このドラマが、現在の日本を反映させ皮肉るのが一つのテーマのように思えるのだが、あまりにこの蚊のアレルギーの危険性を高く表現するのは、さすがにまずいと判断したのかもしれない。それに、ドラマのテーマが、神崎の“事なかれ主義”(好感度重視主義)と大学理事会の隠ぺい体質で、そちらを重視したのだろう。
それにしても、今話の理事会の利己主義は酷かった。
①たった3日間の聞き取り調査で、「大学研究室から問題の蚊が流出した事実はない」と言い切る布川理事(温水洋一)
「調査をした」と「事例は確認できなかった」という事実が重要で、真相を究明し事態の解決を図るという意思は全くない。(「旅行が感染を拡大させたというエビデンスはない」という政府の態度とリンクしてしまう)
②《堀田研究室が世界の各地から集めた蚊が流失して、今回の騒動を招いた》可能性の指摘に対して、「あってはならないことなので、有り得ない」(by 布川理事)
出た!…「あってはならないことだ」という政府や企業要人がよく使う表現だと思っていたら、水田理事(古舘寛治)が「“あってはならない”のは願望であって、“有り得ない”の理由にはならへんでしょう」とナイスな突っ込み!
③神崎を診察する医師に、虚偽の診断を伝えるよう指示する斎藤理事(斉木しげる) 総長(松重豊)が神崎に受診を促すのを見た斉藤理事が、即座に病院に話を通しておくと言って手配していた。
次世代博の開催を第一に考え、真相を究明して対処するという姿勢が全くない理事会。問題を放置して、更に重大な事態になった時のことなど考えないのだろう。いや、隠ぺいすれば何とかなると考えているのだろう。
それに、何喰わない顔で虚偽診断の指示に従った医師も酷い!
神崎の身の回りでの出来事
・知事にも同様な症状が出ているという記事
・病院での待合室で、虫刺されで腕が腫れた少女を目撃
・面白半分に真相を究明しようと、立ち入り禁止区域で蚊に刺されようとした新聞部の女子学生が発症
・堀田教授の研究室の水道の破損部分から、サハライエカのボウフラを数十匹流出させたという報告があったことを、鬼頭理事から聞かされる
総長との相談の中で、《未知の蚊に刺されてアレルギー反応が起きていたら、自分の身は、他の人の身体は……》《駆除が間に合わないくらい蚊の繁殖が進んでいたら…》《大学に原因があるとしたら、総長の責任は?》などと事の重大さに慄いていた神崎。
新聞部部長に、事情を訊かれた神崎は、回答は待つよう逃げるように立ち去る。
その後、再度の検査を受けることを決意。
「確かめたいことがある」と新聞部部長に言ったのは、自身の症状が蚊アレルギーかどうかという確認なのか?
もし、アレルギー反応が陰性だったら、知らぬふりで済まそうと考えたのだろうか?とにかく、血液検査のの結果を見てから考えようと思ったのか?
《もうたくさんだ。誰も自分に真実を語らないで欲しい》
《見て見ぬふりをしていたい。最後まで逃げ通せるなら、どんなにいいだろうか》
と、一杯一杯状態の神崎。
腫れも引いて、熱も下がった神崎だったが、再度の検査は陽性……
【その他の感想】
・上記の神崎の心情は伊武雅刀のナレーションだが、神崎自身の独白で知りたいなあ
・彼女の涙ながらの訴えは…単なる愚痴だったが、このシーンを見た時、誰この女性?と思ってしまった
それはともかく、今回の騒動について
チカイエカ(蚊)と外来種の交雑種の蚊が発生。堀田教授(奥田洋平)がワクチン蚊の研究をしていたが、大学が研究棟の修理費をケチったため、水道の破損部分から、サハライエカのボウフラを数十匹流出させたらしい。(第二次調査報告で判明)
「その蚊に刺されると、(免疫などの)体質によって、重度のアレルギー反応を起こし、最悪の場合、リンパ腫癌になり死ぬこともありえる」と足立准教授(嶋田久作)と澤田教授(池田成志)の弁。実際に、刺された箇所が大きくはれ上がり高熱を出す人が頻出。神崎(松坂桃李)も鬼頭理事(岩松了)もその症状が。
今回のストーリーは、東京五輪の現状を連想してしまうが、まず、その症状の描き方に疑問を感じた(まあ、ストーリーの根幹ではなく、枝葉の部分なので、無視してもいい気がするが、一応)。
蚊が媒介になる感染症と言えば日本脳炎だが、恐ろしい病気というイメージはあるが(致死率は30%程度)、予防接種により発生はほとんどないらしい。
で、今回のアレルギー症状は、刺された箇所が晴れ上がり、高熱を発するというものだが、多数発症しているらしい。その発症者についての追跡調査はないので(するべきだろう)、神崎の症状からしか分かり得ない。その神崎も、徐々に症状が悪化していたようだが、時々、小康状態のような時期もあり(解熱剤の効果?)、さらに、第4話終盤では腫れなくなり熱も下がってしまった。
しかし、帝都大学系列以外の病院での検査では、「蚊のアレルギー症状…あり」との診断。
未知の蚊なので、どのくらい重症化するのかは分からないのは仕方がないのだが、診断を下した医師も重視していないし、神崎も「蚊によるアレルギー」という事項にショックを受けるだけで、今後の重症化について医師に尋ねようとはしなかった。
このドラマが、現在の日本を反映させ皮肉るのが一つのテーマのように思えるのだが、あまりにこの蚊のアレルギーの危険性を高く表現するのは、さすがにまずいと判断したのかもしれない。それに、ドラマのテーマが、神崎の“事なかれ主義”(好感度重視主義)と大学理事会の隠ぺい体質で、そちらを重視したのだろう。
それにしても、今話の理事会の利己主義は酷かった。
①たった3日間の聞き取り調査で、「大学研究室から問題の蚊が流出した事実はない」と言い切る布川理事(温水洋一)
「調査をした」と「事例は確認できなかった」という事実が重要で、真相を究明し事態の解決を図るという意思は全くない。(「旅行が感染を拡大させたというエビデンスはない」という政府の態度とリンクしてしまう)
②《堀田研究室が世界の各地から集めた蚊が流失して、今回の騒動を招いた》可能性の指摘に対して、「あってはならないことなので、有り得ない」(by 布川理事)
出た!…「あってはならないことだ」という政府や企業要人がよく使う表現だと思っていたら、水田理事(古舘寛治)が「“あってはならない”のは願望であって、“有り得ない”の理由にはならへんでしょう」とナイスな突っ込み!
③神崎を診察する医師に、虚偽の診断を伝えるよう指示する斎藤理事(斉木しげる) 総長(松重豊)が神崎に受診を促すのを見た斉藤理事が、即座に病院に話を通しておくと言って手配していた。
次世代博の開催を第一に考え、真相を究明して対処するという姿勢が全くない理事会。問題を放置して、更に重大な事態になった時のことなど考えないのだろう。いや、隠ぺいすれば何とかなると考えているのだろう。
それに、何喰わない顔で虚偽診断の指示に従った医師も酷い!
神崎の身の回りでの出来事
・知事にも同様な症状が出ているという記事
・病院での待合室で、虫刺されで腕が腫れた少女を目撃
・面白半分に真相を究明しようと、立ち入り禁止区域で蚊に刺されようとした新聞部の女子学生が発症
・堀田教授の研究室の水道の破損部分から、サハライエカのボウフラを数十匹流出させたという報告があったことを、鬼頭理事から聞かされる
総長との相談の中で、《未知の蚊に刺されてアレルギー反応が起きていたら、自分の身は、他の人の身体は……》《駆除が間に合わないくらい蚊の繁殖が進んでいたら…》《大学に原因があるとしたら、総長の責任は?》などと事の重大さに慄いていた神崎。
新聞部部長に、事情を訊かれた神崎は、回答は待つよう逃げるように立ち去る。
その後、再度の検査を受けることを決意。
「確かめたいことがある」と新聞部部長に言ったのは、自身の症状が蚊アレルギーかどうかという確認なのか?
もし、アレルギー反応が陰性だったら、知らぬふりで済まそうと考えたのだろうか?とにかく、血液検査のの結果を見てから考えようと思ったのか?
《もうたくさんだ。誰も自分に真実を語らないで欲しい》
《見て見ぬふりをしていたい。最後まで逃げ通せるなら、どんなにいいだろうか》
と、一杯一杯状態の神崎。
腫れも引いて、熱も下がった神崎だったが、再度の検査は陽性……
【その他の感想】
・上記の神崎の心情は伊武雅刀のナレーションだが、神崎自身の独白で知りたいなあ
・彼女の涙ながらの訴えは…単なる愚痴だったが、このシーンを見た時、誰この女性?と思ってしまった
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