ウルトラマラソンから一週間、例年ほどダメージが大きくないので登山です。
四万十川は全長196kmの大河。
源流点を目指して車を東に走らせます。
四万十市から約2時間、津野町の源流点入口に到着。
駐車場などはなく、路肩駐車スペースに寄せて駐車。
源流点までは約25分(成人男性なら20分)。
ハイキングの20分って、あっという間に到着する感じですね。
入山です。
この赤い苔は確か珍しいはず、・・ですが詳しい知識はありません。(スミマセン)
案内板も新しい感じで、林道もあまり苦労を感じません。
結構簡単に源流点に到着。
ここまでは以前来たことがありますが、今回は本当の「源流点」を求めて不入山(いらずやま)山頂を目指します。
登山ルートも予備知識が少ないですが、まあ行ける所まで・・・といういつもな感じ。
ただね、以前遭難した方が発見されていないとか、幽谷ルートとかいうネーミングが怖かったり、
鬱葱と生い茂る苔が「陽射しの少なさ」を容易に想像できて、気を引き締めての山行です。
ごつごつとした岩場が多くなり踏み跡も少なくなると、木に巻かれた「赤テープ」のみが頼り。
これは普段の山歩きで経験値が多いので何とかなります。
肝心なことは「迷ったまま進まないこと」。
怪しい所は元の場所まで戻って全体を見渡し、さらに下山に備えて上からの景色も目に焼き付ける作業も大事。
本当の源流点まであと30分という看板。
この看板は間違い。おそらく破損して適当に置かれているもの。
山頂登山は後回しにして、源流点らしきところを沢を登って探す。
苔むした岩の隙間からチョロチョロと水の流れる音がする。
だいたいこの辺でいいかな・・という所に到着。
岩肌から湧いて流れる「四万十川の最初の一滴」を飲んで体を清める。
大河の一滴、当たり前だが・・美味しい。
自然の中でこういう水を飲むと、生きている実感がある。
この水は沢となり滝となり、やがて川となり、最後は海に流れ出す。
四万十川の全長は196㎞。
山の上から見ると川沿いに人々が暮らしている様子がよく分かる。
生き物は水が無いと生きてゆけないのだ・・・なんて壮大な気分にもなる(笑)。
さて、ルートまで戻り、不入山を目指す。
斜面は急になり、ウルトラで痛めた脚が悲鳴を上げる。
ロープですか・・ありがたい。
これは・・なかなか・・、根性いるね~
リンドウだと思うが、癒される~
麓から約3時間(ちょっと寄り道あり)、視界が開けてきた。
向かいの山は石灰岩採掘の鳥形山らしい、雪景色かと思ってしまった。
その向こうの山は・・石鎚山かな?スゲー!
不入山山頂に到着。
景色は気持ちがいい~
三角点
祠もあります
周りの樹々は紅葉も始まっているようです。
時間も気になるので早々に下山。
これが、予想外に大変で、ウルトラで痛めた両足の剥がれかけの爪が痛いのなんの・・
麓の沢まで辿り着き、第二の目的でもある「サンショウウオ探し」。
こんなところに居たりして~、っと沢の中の石をめくると・・
おった!いとも簡単におった!
オタマジャクシに似た体で、じーっとして動かない。
慌ててリュックからマグカップを取り出して水ごと捕獲!(素手でさわると弱るらしい)
やった!捕まえた!カメラ!カメラ!
・・っと喜びも束の間、あっさりと這い出して沢にダイブしやがった。
・・・そうか、奴には手足があるんやった。くそ~
それから約1時間、石をめくり続けたが、なかなかいない。
居てもスッと逃げる。
秋といえども渓流の水は冷たくて、ついに諦めた。あ~あ。
また今度探してみるか~。
車に乗り、麓にある有名店「満天の星」に立ち寄る。(http://www.manten-hoshi.jp/index.html)
ここで有名なのは「ほうじ茶大福」・・あれ、売り切れ。
抹茶大福と焼き芋大福をゲットして、これが遅くなった昼飯(夕方)。
(女子でないので食べ物を美味しそうに撮影出来ない・・笑)
帰宅後、暗くなった堤防を・・・2kmラン。
ウルトラから一週間後、まだ激しい運動するには早すぎた感じかな・・、思うように走れない。
山の上で飲んだ四万十川の最初の一滴、
私が住む下流域に辿り着くのはいつの日になるのだろうか・・・
な~んて壮大な事を考えながら、ありきたりなビールを飲みました(笑)。