■67■
コラージュのサンタさんが相談に来ました。
サンタ「実は私、もうすぐお店辞めます。吉福店長も知っています」
「独立してブライダル関係の仕事をしようと思います」
「ヘア・メイク、そしてシェービングを取り入れたいんです」
「シェービング講習していただけませんか?」
サンタさんはOPEN時からの仲です。
一つ返事で引き受けました。
連日閉店後、シェービングレッスンをしました。
さすが「コラージュ」のスタッフ、集中力が違います。
メモまでとりながら学ぶ姿勢が見え、教えた事がどんどん吸収され、身に付いていきました。
「独立か・・・、自分もそろそろやな・・」
冬になり、
田舎に帰ってお店を出すことを決心しました。
初夏6月に退社することを社長に申し出ました。
社長「そう、それはいい話ねェ、頑張って!応援するから」
ヘアテックのみんなにも報告しました。
藤「【30にして立つ】か・・、やるな~」
上田「藤!後は任すからな!」
実家を取り壊し、3階建の店舗兼住宅を建てることになり、
銀行回ったり、設計士・工務店・業者とのやりとりの為、月に2・3回、田舎を往復しました。
春になり、
大相撲の季節です。
「お世話になりました」
呼出しカツユキさんに頭を下げました。
カツユキ「高知かあ、巡業で行ったら会えるね」
「店長が辞める」という事態に不安を感じ取った坂田君が、
お店を辞めると言いはじめました。
自分に止める権利はないが、次期店長藤に苦労させるわけにいかずに説得しました。
しかし、辞めたい理由の内容が変わり、「コラージュに入りたい」になりました。
理容師が美容室に入れるわけありません。
美容学校からやり直しです。
もちろん吉福店長もこれはNGで、それでも諦めきれない坂口君は、
「他の美容室に行く」と言います。
「頑固さ」は相変わらずで、もう説得も無駄でした。
坂田君は3月いっぱいで辞めました。
4月になり、
学校から新人が送り込まれました。
『中田ススム』、インターン(男)
鳥取出身、明朗活発、何事もスマートにこなす。
そして5月になり、
「四藤君」が帰ってくることになりました。
親父さんが病気になり、お店を続けることが出来ず、出戻りです。
5月は上田・藤・四藤・中田と『4人体制』になり、売上も過去最高になりました。
常連のお客さんにも徐々にお別れの挨拶をしていきました。
ショットバー3軒を持つオーナー田野上さん、
「店長、店の名前は絶対ラテン語にしとき!」
若手建築デザイナー水谷さん、
「僕にお店のロゴ、デザインさせてください!」
超常連、ご近所若者の新君、
「いつか必ず高知に散髪行きますんで・・」
同じく常連若者の荒木君、
「親の里が中村の近所なんで里帰りの時に寄らしていただきます!」
みなさんありがたいことを言ってくれます。
なかでも凄かったのは、高島屋事業部統括町田さん、
「今度高島屋新宿店ができるんだけど、」
「実は店長をスカウトしようと思っていたんやけど・・」
「店長、あの話、覚えてる?あれ、イケるで!」
「でもまあ頑張ってや」
ビックリしました。
田舎に帰る予定が無ければ、間違いなく新宿の話に乗っかっていました。
「あの話」とは、「シェービング専門店」です。
「男性版」は
忙しいビジネスマン相手に30分のリラクゼーション、
これを散髪屋としてやるんじゃなくて、
クイックマッサージのように「専門店」としてやるというもの。
「女性版」は
レディースシェーブそのもの、
フェイシャルエステ、ブライダルシェーブ、
これも散髪屋としてやるんじゃなくて、スタッフも女性オンリーの「専門店」としてやるというもの。
町田さんが注目したのは『女性版』でした。
「チャンスというものは、こうやって訪れるもんなんや!・・・」
しかし、田舎に帰る腹はもう固まっていました。
■67■
レッスン、四藤君・中田君
最新の画像[もっと見る]
- R6も間もなく終わりに 2日前
- R6も間もなく終わりに 2日前
- R6も間もなく終わりに 2日前
- R6も間もなく終わりに 2日前
- R6も間もなく終わりに 2日前
- R6も間もなく終わりに 2日前
- バーバーエルソルⅫ 2週間前
- バーバーエルソルⅫ 2週間前
- バーバーエルソルⅫ 2週間前
- バーバーエルソルⅫ 2週間前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます