前回に続いて。
老人介護施設が「生活の場」としてあることの問題。
実際に利用してみなければ、各施設の詳しい事情はわかりませんが、
入所できればそれで何があっても将来は安心というわけではないのです。
生活するための最低限の面倒はみてくれても、医療については完全ではありません。
施設内に、医師、看護師、医療設備が整っていませんから。
つまり医療的処置が必要になったら、住みなれたその場所ではなく病院に入らなければならないのです。
病院に入ってしまうと、いつもの行き届いた介護サービスを受けることができません。
グループホームに入所している私の母が入院することになったときのこと。
病院から誓約書にいくつかサインさせられました。
たとえば認知症であればベッドに縛る必要性も発生するのでこれを容認することとか。
母の現実を知っている私にとってみればそれも仕方がないことだと思いました。
というより、
認知症患者がこの知らない場所で
無事に入院なんてことを
成し遂げることができるんだろうか???
まずいつものホームから連絡が入り、私が病院につくまでホームの介護員が付き添ってくれました。
入院に必要なものは母の持ち物の中からすべて用意してくれていました。
本当に頼りになります。
その後は私が付き添い・・・。
つまりここからはホームのテリトリーではなく、病院に任せることになります。
見慣れぬ場所で母は入院という事実を理解するはずもなく、スキあらば点滴を引き抜こうとし、ベッドを出ようとします。
「もう帰ろう」といいます。
一瞬たりとも目が離せません。
私が着替えのために1時間ほど席を外したら、看護師にお願いしたにもかかわらず、点滴をひきはがしベッドを抜け出したため、車いすに「確保」されていました。
病室は5人で皆高齢者、ナースステーションのすぐ隣。
だけど、ちょっとみている間にも、看護師を呼びたそうにしている人、点滴を引き抜いて腕から出血している人、トイレに行きたがってる人・・・
とても一定時間の見回り看護では追いつきそうもありません。
しかし病院はホームと違って入院患者全員が具合が悪いわけで、看護師や医師は大忙し。
とてもひとりの認知症患者の機嫌を取ってる暇などありません。
このときは幸い一晩のお泊りで住み慣れたホームに戻り、母もほっとした様子でしたが、
何日も続いたらとても付添の体力は持つはずがない。
入院中の不慮の事故などで最期を迎えたりすることも多くなるんじゃないだろうか。
あくまでもこれは母の入院時に思ったことですが。
今後どんどん高齢者は増えていく。
体や精神の病気に困る人がどんどん増える。
その中に私もいる。あなたもいるかも。
いったいどうしたら老後を安心して過ごせるのだろう・・・
介護施設を探すときも大変でしたが・・・次回はこの話題を
老人介護施設が「生活の場」としてあることの問題。
実際に利用してみなければ、各施設の詳しい事情はわかりませんが、
入所できればそれで何があっても将来は安心というわけではないのです。
生活するための最低限の面倒はみてくれても、医療については完全ではありません。
施設内に、医師、看護師、医療設備が整っていませんから。
つまり医療的処置が必要になったら、住みなれたその場所ではなく病院に入らなければならないのです。
病院に入ってしまうと、いつもの行き届いた介護サービスを受けることができません。
グループホームに入所している私の母が入院することになったときのこと。
病院から誓約書にいくつかサインさせられました。
たとえば認知症であればベッドに縛る必要性も発生するのでこれを容認することとか。
母の現実を知っている私にとってみればそれも仕方がないことだと思いました。
というより、
認知症患者がこの知らない場所で
無事に入院なんてことを
成し遂げることができるんだろうか???
まずいつものホームから連絡が入り、私が病院につくまでホームの介護員が付き添ってくれました。
入院に必要なものは母の持ち物の中からすべて用意してくれていました。
本当に頼りになります。
その後は私が付き添い・・・。
つまりここからはホームのテリトリーではなく、病院に任せることになります。
見慣れぬ場所で母は入院という事実を理解するはずもなく、スキあらば点滴を引き抜こうとし、ベッドを出ようとします。
「もう帰ろう」といいます。
一瞬たりとも目が離せません。
私が着替えのために1時間ほど席を外したら、看護師にお願いしたにもかかわらず、点滴をひきはがしベッドを抜け出したため、車いすに「確保」されていました。
病室は5人で皆高齢者、ナースステーションのすぐ隣。
だけど、ちょっとみている間にも、看護師を呼びたそうにしている人、点滴を引き抜いて腕から出血している人、トイレに行きたがってる人・・・
とても一定時間の見回り看護では追いつきそうもありません。
しかし病院はホームと違って入院患者全員が具合が悪いわけで、看護師や医師は大忙し。
とてもひとりの認知症患者の機嫌を取ってる暇などありません。
このときは幸い一晩のお泊りで住み慣れたホームに戻り、母もほっとした様子でしたが、
何日も続いたらとても付添の体力は持つはずがない。
入院中の不慮の事故などで最期を迎えたりすることも多くなるんじゃないだろうか。
あくまでもこれは母の入院時に思ったことですが。
今後どんどん高齢者は増えていく。
体や精神の病気に困る人がどんどん増える。
その中に私もいる。あなたもいるかも。
いったいどうしたら老後を安心して過ごせるのだろう・・・
介護施設を探すときも大変でしたが・・・次回はこの話題を
私の母は老健なので三ヶ月の期限かと思いきや、三ヶ月で会議を開いて利用者の評価を見直しし今後の事を話し合うようです。
必要ならば延長したり、特養を申し込んで待つ間入所している事はできます。
入所できたら得な事もあります。
どこの特養を選ぶかも見学したりして慎重にしないとね。
資格を取るとき実習で特養に行きましたが、入りたくないような所だったです。
親の心配より、もうすでに自分の為の施設を心配しちゃっています。
なんとなくカテゴリーで線引きれているものの、さてどういう選択をしたらいいのか、やはり悩みますねぇ。
私の母は発病から2ヶ月で亡くなってしまいましたが、鎮痛剤(モルヒネ)の副作用で幻覚の為に、点滴を抜いてしまうので、腕を拘束されていました。
兄の時は、人が見ていられない夜間は、完全に身体を拘束されていました。
結局、安全の為には仕方ない事ですが、家族の目には切ないものです。
看護士さんの手が行き届かないのは、どこも同じようですね。
私のささやかな夢(?)は、全財産を投げ出して、優雅な施設に入所して、孤独死の心配なき老後を過ごす事ですが、果たして、優雅とか、心配なきとか、そんな場所があるのだろうかと、40半ばにしてすでに不安を募らせております。
さすがに、まだこの年であちこち見学には行けないものね。
毎度、考えてしまいます。
貴重なお話、ありがとうございました。
今まで「入院したらどうしよう?」なんて考えたことがなかったのですが、入院した時の付き添いや経済的な問題、そして終末医療をやってくれる施設か否か の確認をしたかな? など、次々と疑問が湧いてきます。
当事者の傍にいても こうなのですから、いろいろな施設があること、そして入所しても決して「終の棲家」ではないこと等、多くの人に知ってもらうことが大切なことですね。
我が家は幸いな事に…施設入居ではなく在宅で看ていられるので
あまり深く考えた事はなかったんですけど
実際に看てもらうとしたら、うちは特老だと思います。
今もショートは特老へ行ってます。
亡くなったじいちゃんは老健で看てもらっていました。
認知があって脱走の恐れがあったからです。
結局はそこで脳出血を起こして、施設から病院へと移り数日で亡くなりましたが
誰もが家庭で看れる環境ではないんですよね。
そんな時にお願いする施設の事をちゃんと知っておくのは必要な事だと思います。
3か月はすぐ過ぎてしまうようでなかなか忙しいですね。
また情報があったら教えてください。
お母様のご健康をお祈りしています。
それとピロさん、介護疲れ、ため込まないようにね。
老後を心配しながら貯金するのって、それこそ夢がないような・・・
みんな必ず老いるのにその現場はまだまだ閉鎖的かも。
誰でも老人介護の現場を見学するのがふつうになるといいのかもしれませんね。
そうしたらもっと積極的に改善案がでてくるかも。
私も母の顔を見るたびに、そう思ってしまいます。
きっと人間、あんまり心配しないようにできているんでしょうね。
だけど初めて入院した時、これが現実か!と思い知りました。
でも、選択肢があまりに少ないのも現実。
いろんな介護体験を見聞きするのも必要なことだと思いました。
これからもどうぞよろしく。
ところでpochikoさんのPCは元気に回復されたでしょうか