出会ってしまった・・・
そんな気分だ。すごい小説だと思う。
いきなり、ひらがなのあらし・・・
(なんてよみにくいんだ・・・)
天才的な感性の持ち主の弟が幼いころに
書き綴った物語をひとつひとつ読んでいく
そして
後半の、両親から届けられる10通のはがきを読み進むときは、
心が熱くなって、
そしてその1通目は「あのこ」が書いたものだったと
後でわかったときは、それまでのいろんなことが
畳み込むように重なってそれこそ心が「ふるえ」た。
「ここは、とても、とてもいいところ・・・」
こんなとつとつとした言葉に、なぜこんなにも胸がいっぱいになるか
「景色がきこえるんだ」・・・
五感がみないっしょになるような感覚
この作者はなんという感性の持ち主なんだろう。
空中ぶらんこで、
「あっちがわとこっちがわをいったりきたりして・・・」
「ときどきこうやって命がけで手をつなぐ、
とてもすてきなことじゃないか・・・」
(早朝散歩で小川のほとり、犬と私とヘリコプター)
「あっちがわとこっちがわ」
それは、きっとあの世とこの世だったり、
個人として相互に分かり合えない世界と
家族として通じ合える世界だったりするんだろうと思う
つながっている部分は、ほんのちょっとしかないんだ。
そして犬の伝言板
半分しか毛がはえていない犬の腹に、水性サインペンで
いろんな人が、伝言をかく。
犬は、読まれるのを喜んで、わざとゆっくり歩いたり、
寝そべったりする
そして言葉がだれかにつながる。
なんて素敵なんだろう。
犬の名前は「指の音」
この小説全体が慈愛にあふれた世界です。
家族それぞれのつながる形が丁寧に描き出されている
知らない、分かり合えないところがあって、
つながるところはほんのわずかしかないけど、
深く深く思いあっている形・・・
それを象徴するのが父親が母親にプレゼントした小箱に象徴されている
いしいしんじ
1966年生まれ 大阪府出身
いしいしんじのごはん日記なんてものを書いている人です
そんな気分だ。すごい小説だと思う。
いきなり、ひらがなのあらし・・・
(なんてよみにくいんだ・・・)
天才的な感性の持ち主の弟が幼いころに
書き綴った物語をひとつひとつ読んでいく
そして
後半の、両親から届けられる10通のはがきを読み進むときは、
心が熱くなって、
そしてその1通目は「あのこ」が書いたものだったと
後でわかったときは、それまでのいろんなことが
畳み込むように重なってそれこそ心が「ふるえ」た。
「ここは、とても、とてもいいところ・・・」
こんなとつとつとした言葉に、なぜこんなにも胸がいっぱいになるか
「景色がきこえるんだ」・・・
五感がみないっしょになるような感覚
この作者はなんという感性の持ち主なんだろう。
空中ぶらんこで、
「あっちがわとこっちがわをいったりきたりして・・・」
「ときどきこうやって命がけで手をつなぐ、
とてもすてきなことじゃないか・・・」
(早朝散歩で小川のほとり、犬と私とヘリコプター)
「あっちがわとこっちがわ」
それは、きっとあの世とこの世だったり、
個人として相互に分かり合えない世界と
家族として通じ合える世界だったりするんだろうと思う
つながっている部分は、ほんのちょっとしかないんだ。
そして犬の伝言板
半分しか毛がはえていない犬の腹に、水性サインペンで
いろんな人が、伝言をかく。
犬は、読まれるのを喜んで、わざとゆっくり歩いたり、
寝そべったりする
そして言葉がだれかにつながる。
なんて素敵なんだろう。
犬の名前は「指の音」
この小説全体が慈愛にあふれた世界です。
家族それぞれのつながる形が丁寧に描き出されている
知らない、分かり合えないところがあって、
つながるところはほんのわずかしかないけど、
深く深く思いあっている形・・・
それを象徴するのが父親が母親にプレゼントした小箱に象徴されている
いしいしんじ
1966年生まれ 大阪府出身
いしいしんじのごはん日記なんてものを書いている人です
なかなかコメント残せなくて・・
「ブランコ乗り」何やら面白そうですね。
>「あっちがわとこっちがわ」
そうなんだよねえ。
つながっている部分は、ちょびっとなんだろうな。
なんか、考えさせられました。
またまた、本屋へ走りますよ
なんだかそわそわしてきますね。動物的な勘でしょうか。
この物語に登場する犬の「指の音」も、
黙っていてもわかってくれる
泣けるほどいいやつでしたよ。
←これはクマですね